チリ奇跡の生還、家族があってよかった
2010年 10月 15日
33人の簡単なプロフィーイルも紹介されているが、一人ひとりにはいろんな物語があるのだろう。
そういう物語、地下生活の細部な描写、地上でのさまざまな苦闘と軋轢、、映画化や小説のネタはずいぶんある。
再会の瞬間、かたく抱き合う家族の映像を見て、家族の素晴らしさを感じる。
ふっと、33人全てにこうして出迎える人があってよかった、と思った。
32人が喜びの輪に包まれている中で、自分だけ唯一人、病院に向かうのは、どんな気持ちがするだろう。
地下生活の間、上で待っている家族のことを考えないで生きるってどうだったろう。
小説的にはそういう人の物語に興味があるけれど。
昔、長男の幼稚園の運動会で父親と走る種目があった。
当然父親が来ていない子もいる。
俺はその子とも一緒に手をつないで走った。
俺の手をしっかり握りしめたあの感触は忘れない。
10月も半分過ぎる。
まず祖母の歌を。
山なみをくぎりて碧きこの朝の晴れたるそらをうつくしと見る地下生活から解放された人たちの見た空はどんなだったろう。
ことごとに亡きせ思ほゆとげすらもとりてたびにし君なりしかな陸軍大佐、謹厳実直のサンプルのようだったらしい祖父のことはあまり記憶にない。
弓を作ってくれたくせにそれで遊んでいたら「危ないことをするな」と取り上げらて恨めしかったことを覚えている(前後の脈絡はないが)。
そんな祖父が祖母の刺を抜いてあげてる姿、見たかった。
母の句。
狛犬の仔を負ふ狛犬あきうららお母さん、俺もだよ。
再びの夜店の秋灯我老いぬ
運動会で一緒に走った、子供さんは、今でも手のぬくもりを覚えている事でしょうね。運動会、泣き笑い。。
チリの人たちは、民族的に家族大事のようです。いいですね。
良い家庭のお父さんでしょう、きっと。
いろんなことを忘れてしまっているのにそういう一瞬だけ覚えているということが不思議です。
でも近所のおばさんたちと一緒に食べる昼ごはん、オニギリやウデタマゴ、柿、キャラメル、、嬉しかったなあ。
小さい頃のsaheiさんだったかもしれませんよ〜(SF!)
閉所恐怖症の私は、身を縮めるようにこの日を待っていたのでした
私なら一日で狂う
saheiziさんのこのおばあさんとお母さんの詩にはね
いつも涙させられるんだ
ふ~~