白酒「鰻の幇間」に喝采 鈴本夏祭りもまた来年(3)

暑くてふ~ふ~云ってるときに人の落語を聴いて面白かったなんてなんども聴きたくないでしょうなあ。
でも喋りたくてしょうがない。
子供が、ね、ね、凄かったんだよ~と息を弾ませて報告するようなものだ。
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鈴本夏祭り、18日の話の続き。
白酒「鰻の幇間」
野ダイコ・イッパチが客・旦那を見つけてせめて昼飯でもゴチになろうと食い下がる。
二人で歩きながら客がイッパチの履いてる柾目の入った新しい下駄に目を付けて褒めると、イッパチも「だんなも立派な、、」ちびた草履だか雪駄だか、褒めるのに窮してる。
これが噺のサゲで効いてくる。
ところで雪駄と草履の違いって?

それまで子供が勉強していたらしい鰻屋の二階、床の間には「いいじゃないか人間だもの」の額が下がって、しかも偽物。
「鬼畜米英」と書いた手習いの紙が障子の破れ目に張ってある。
時代考証なんて無視!
出てきたお通しが、ザーサイ!
徳利に描かれてるのが三蔵法師と沙悟浄、猪八戒が俺の方に向いてるのは当てつけか(白酒、そういわれれば似ていなくもない)。
三蔵法師とザーサイとくれば連想が湧いちゃうだろ。
肝心のものも疑いたくなるじゃないか。
そういえば表にイトーヨーカ堂の段ボールが置いてあったし。
骨法正しく無駄のない小満んの「鰻の幇間」と比較したら白酒流のクスグリが随所に飛び出す。
しかしそれはすらっとさりげなく、うっかりすると聞き洩らしてしまうようなしゃべり方で噺の運びは飽くまで本格本寸法だ。
熱演なのにくどくなく明るくテンポがいい。
20分ちょっと、十分堪能させてくれた。
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(新しい携帯に馴れるのが大変だ。これがズームの限界?)
さん喬「水屋の富」
さん喬のこの噺は二度目だ。
富くじに当たったのはいいが、賞金800両をどこに隠したらいいのか。
押入れの中の行李の中に着物に包んで?神棚に?水がめに?
夜は800両を盗みに来る盗賊や金を貸せと云う長屋の人の夢をみて殆ど眠れない。
泥棒に800両を盗まれて「ああ、今夜からゆっくり眠れる」。

この噺は水屋という商売が江戸の町で大事な働きをしていたこと、この水屋が小心なだけに律儀で町の人たちに愛されて日々を送っていたことを話すと、富くじに当たってからの“悪夢”にリアリテイが出る。
今日のさん喬は時間のせいか、そこはチョと物足らなかった。
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(鈴本番組表の表紙、鳥居清光)

他に順不同で喬太郎・新作
タケシが遊びに来るとお祖父ちゃんは箪笥の上にいる。
猫は風の通り道を知ってると云うから猫のいるところに上がってみたんだ。
「おお、タケしか、よく来たな、、お前が出てくるってことは古典じゃない」、鈴本中席10日間を新作で通すのだと云う。
屋根の上(ここも猫の行くところ)に登ってタケシとお祖父ちゃんがとぼけた会話を交わすうちにタケシとその母が交通事故で死んで幽霊になって現れていることがわかってくる。
まあね。
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(接写がうまくいかない。フラッシュをとめなきゃ)
喬之助「堀之内」
ロケット団・漫才
扇遊「家見舞い」
紋之助・曲独楽
小菊・俗曲
仙三郎社中・太神楽曲芸
正楽・紙切り
「線香花火」「かさご」っていうから魚の名前かと思ったら「笠碁」、落語のネタだった。
「かっぽれ」

左龍、権太楼のことは前に↓書いた。
Commented by c-khan7 at 2010-08-22 11:45
銭湯へ行く時は、取られてもいいようなチビけたズックをはいてゆきます。イッパチさんも、気をつけないとね。
私も新しい携帯です。細かい文字の説明書は読んでいませんので、携帯の実力の30%ぐらいしか使いこなせないと思います。意味不明のアイコンが時々つきます!
Commented by HOOP at 2010-08-22 12:41
コメントしないのは、暑いからでも、つまらないからでもなく、
ただ、羨しいなあ、私も行きたいなあ、では芸がなさすぎて、
それこそ、なさけないからです。
それにしても、ずいぶんと盛り沢山なんですね。
Commented by みい at 2010-08-22 12:41 x
お月さま、昨夜もきれいでしたね~
月の写真いいですよアートですね。
表紙絵もすっきりさわやかな感じで好きです。

寄席三昧の夏、楽しそう~
Commented by maru33340 at 2010-08-22 12:54
この夏は(残念ながら)高野山に篭り鈴本に行けませんでしたが、佐平治さんの実況中継で雰囲気を堪能させていただきました。
Commented by saheizi-inokori at 2010-08-22 13:24
c-khan7 さん、30パーセントも使ってれば凄いですよ。
でもひまなときにいろいろやってると時間つぶしにはなりますね。
Commented by saheizi-inokori at 2010-08-22 13:25
HOOP さん、あ、コメントのことじゃないですよ、ご心配なく^^。
もっともコメントないのはさびしいですが。
Commented by saheizi-inokori at 2010-08-22 13:27
みい さん、三昧というほどは行けてないないです。
だから一日分をなんどにも薄めて引き延ばして書いてます^^。
Commented by saheizi-inokori at 2010-08-22 13:28
maru33340 さん、高野山は涼しくて別天地でしょうね。
行きたいけれど難しいなあ。
Commented by 旭のキューです。 at 2010-08-22 18:32 x
接写するとき、フラッシュはたかないほうが、綺麗に撮れますね。
Commented by saheizi-inokori at 2010-08-22 18:34
旭のキューです。さん、自動的にフラッシュになってしまうのでそれを設定を変えるのが面倒です。
Commented by kaorise at 2010-08-22 21:54
携帯のカメラにフラッシュ付いてるんですか?
わたしのには付いてない気する、、安物だからかな。
設定をかえるのは確かに面倒、ドコモのお姉さんに教えてもらうのが一番いいかも!
Commented by saheizi-inokori at 2010-08-22 22:24
kaorise さん、発光禁止とか云う設定にすれば良いし、そのやり方は分かってるんですが、その都度やる必要があるのです。
それが面倒、いろいろやってるとシャッターチャンスを逃したりして何のために携帯を変えたのか分からなくなる。
電話を携帯できることだけでも大変なことなんだからそれでフイルムも要らない写真を撮れるなんて物凄いことだとは思うのですがね、欲望には切りがない^^。
Commented by sweetmitsuki at 2010-08-22 23:11
最近よく見る夢は、何度もoffのボタンを押してるのに目覚まし時計が鳴りやまなくて四苦八苦する夢。
以前無意識のうちに止めてしまい二度寝して遅刻した事があるので、ベッドから離れた箪笥の上に置いてあるのです。
起きてみると夢ではなく現実だったというオチ(でも実話です)

いいじゃないか人形だもの   みつき
Commented by saheizi-inokori at 2010-08-23 08:08
sweetmitsuki さん、私は汚れたトイレの夢、云わずと知れた尿意ですね。
おネショはしたことありませんが^^。
Commented by 小言幸兵衛 at 2010-08-23 18:36 x
白酒の『鰻の幇間』が頗る良かったようですねぇ。これまた、うらやましくて涎が出ます(笑)。
喬太郎は、たぶん『孫帰る』かと思いますが、たしかに手放しで楽しめる噺ではないですよね。似た系統で『布哇の雪』を高く評価する声が多いですが、私は、この手の喬太郎の新作は苦手です。やや無理があるんです。「いい話でしょ!」とか「どうです、感動したでしょ!」という感じの噺って、どうも馴染めない。
ともかく、来年の鈴本夏まつり、何とかやり繰りして行きたいと、歯軋りしながら拝見していました。
Commented by saheizi-inokori at 2010-08-23 22:03
小言幸兵衛さん、ハワイの雪は聴いたことがあります。
そうなんですね。どうも重たいのです。
でも人気は凄いですね。
鬼が笑おうとも、、ですね^^。
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by saheizi-inokori | 2010-08-22 10:58 | 落語・寄席 | Trackback | Comments(16)

ホン、よしなしごと、食べ物、散歩・・


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