奇妙な恐ろしさ 映画「月に囚われた男」

さっきオバマと宇宙人のことを書いた↓からついでに。

オバマが２０３０年代に火星に人類を送り込むと宣言したがこれは月の物語だ。

近未来、底をついた地球のエネルギーは月の裏側から採取している。
契約期間　３年
労働人員　１人
サムは月の基地でたった一人で採取の仕事をしている。
話相手は人工知能ロボット・ガーテイ、身の回りの世話もガーテイがする。
３年の歳月は長かったがいよいよ後３週間で地球に帰れる。

と、平穏だった日常が少しづつ変調をきたしてくる。
ついには月面車で採掘機を見に行こうとしてアクシデントが起きて車が中破、サムは気を失って車内に閉じ込められてしまう。
なのに、気がついたときサムは基地の建物の中のベッドに横たわって治療を受けていた。

どうもおかしなことがあるようだ。
サムは、俺はいったい何者なのだ。
落語の「粗忽長屋」とも違うアイデンティテイへの不安。

月の裏側にたった一人で３年暮らす。
閉所恐怖症、広所恐怖症、高所恐怖症、孤独恐怖症、、どんな恐怖症が当てはまるのか、俺には到底勤まらないなあ。
未知の生物が出てくるような映画ではないが徐々に忍び来る恐怖を感じる。
宇宙開発なんていっても人間も企業も変わらないなあ。

出演者はサム一人と言ってよく月面の基地内とその周辺だけで物語は進行する。
究極の低コスト映画かもしれない。

これ以上書くとネタバレになる。
でもこれじゃ何が何だか分からないかもしれない。
気になる人は予告編をみてください。