誰か受付代わってくれェ～！ オバマは悲鳴をあげた

お～い！誰か受付代わってくれェ！

落語でときどき聴くセリフ、与太郎などが頓珍漢な事を言うのに音をあげた聞き役がいう。
たとえば「粗忽長屋」で「行き倒れ死体の本人を連れてくる」などという八つあん、「百川」で奇妙奇天烈な言葉をしゃべる百兵衛、などが言われる。
目の前でワケワカなことを一生懸命しゃべってる、うんざりして、どこか精神に異常があるようでもあり、トツクニからやって来た怪人のように薄気味悪くもあって、、逃げ出したい。

先日、鳩山首相を迎えて手を取り椅子をすすめるオバマが、そう言ったのがはっきり聞こえた。

お～い！誰か受付代わってくれェ！

何か気持ちの悪い、触れたくないものをみるようなあの目！
“バカがうつらないように”、できるだけ息をしないようにしとこう、って。

昔仕えた上司にもいたなあ。
どんなに窮地に立っても平然としている。
大人物なのではない。
自分が責任者であることの自覚、というより責任者という言葉の意味もわからないのだ。
深刻な状況を訴えトップとしての指示なり行動を促してもいっかな動かない。
「これじゃ駄目ですよ、社員は路頭に迷いますよ」、そういうと、「そうかなあ、そんなことないと思うよ。みんな一生懸命にやってるし、○○も××も決して悪くはしないと思うよ」、と何の根拠もない楽観をいう。
それでいて○○から意に沿わない意向がもたらされると、周章狼狽「直ぐに説明に行ってなんとかしてくれ」と頼みに来る。
結局は戦うことをせずにいいなりになった。

「しょうがないよね、○○が言うんじゃ。でも○○も喜んでくれて良かった。社員もこれで安心だろうね。」

○○などの覚えを良くする、保身こそ彼の行動原理だった。
今でも社員たちは塗炭の苦しみにあえいでいることを知ろうともしない。

一人ならず、そういう上司に仕えてなんどかざっけんじゃねーよ！と直面して啖呵を切ったことがある。

鳩山に啖呵を切るのは誰なんだい！
鳩山はしがない一会社の社長ではない。
身についた不決断、無・非・不責任、“誰かがやってくれるもん“主義は今更どうにもなるまい。
もう受付拒否だ。