大きいことはいいことか?総身に知恵はまわりかね・・


この間、昔俺が手がけたショッピングセンターに行って情けなくなった。そこは親会社の政策で他の会社に合併されて10年。本来合併で大きくなれば規模の利益とやらで小さな会社のときよりもよくならなくてはならない。

ところが久しぶりに見る実態は?俺がやっていたときには死んでもそうしたくないような体たらくになってしまった。寝てもさめても地域一番店にしよう、新しい価値を提案して行こうという思いで頑張った。
それが今はどうだ。汚い掲示・ポップ・・ばらばらなデザインでべたべた貼ってある。商品の通路へのはみ出しは、もう規制しようもない。どの店も個々に二重価格のやり放題。何よりも商品が荒れている。まばらなお客様は開店当初のそれから見ると完全に”想定外”。閉店間際の持ってけセールをやっているような、いい加減な店になっている。

本当ならとっくにつぶれているはずなのに、大きな会社からするとほとんどネグリジブルスモールなんだ。

地方の店。その地方ではいい立地に位置してそれなりの面積もある店。その店をその地の個人オーナーが経営したとすれば、おそらく毎日朝から晩まで臨店してスタッフに声をかけ飲食ならば一つひとつのメニューにまで目を配り細かい注文をだすはず。そうして初めてその地域の激しい競争に負けずに生き残れるのだ。

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ところが大きな会社の一地方店舗になった途端、そういう熱意とは無縁の存在になってしまう。経営幹部が臨店することなど月に一度もあるかどうか。来ても通り一遍のウソの報告を聞いてそのまま。店長もサラリーマンだからその場主義で表面的な数字合わせとか弁解ばかり上手になって後は飲めやウタエヤのゴマスリ。上部も根っこは同じだから、分かっていてか、わからいでか、騙されてしまう。

月に坪当たり50万円売れるはずの店が20万しか売っていないとすればその土地の資産価値は40パーセントになっている。ちゃんとやれば2.5倍の価値が出るはずなのだ。だからそんな店長は社員みんなに大変な迷惑をかけている。立地に胡坐をかくことはお客様にも申し訳ないことだ。しかし大会社にあっては担当者が数字を握っていて対前年ばかり大事にするから本当は50万円売れるかどうか、などと評価する人もノウハウもない。50万円売るためにソフト面にどれだけ人材を投入するか、などという発想すらないのだ。

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大きな会社はつぶれる。

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by saheizi-inokori | 2005-09-29 01:14 | 梟のゴタク | Trackback | Comments(0)

ホン、よしなしごと、食べ物、散歩・・


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