モグラの集いを邪魔しやがって オアゾ・「たづむら」
2009年 09月 25日
「モグラの会」、20年以上も前に、ある広告会社を設立した時の仲間の会だ。
設立準備に使った部屋が地下室だったので「モグラの会」。
水道もトイレもないその部屋を親会社の担当部長が会社発足後も一年くらいはそこで営業するようにしてくれと言うので呆れた。
なんにも知らないから広告ビジネスやオグリビーなどの広告についての本を毎日何冊も読み飛ばした。
電通・博報堂・読広、、広告会社の見学にも行き、知人のつてで業界人とも会った。
初めてつかうオアシスのマニュアルと新労働基準法解説書と親会社の就業規則と博報堂のそれと、、山のような資料を机に広げて新会社の組織、就業規則、賃金体系、リクルート、、全部俺が一人で手作り(当り前か)、一カ月もかからずスムーズな会社発足が出来た時は嬉しかった。
「世界一の会社にしよう」、規模とか売上高ではなくて質においてユニークなサービスを提供するという点で世界一にしたい。
マジもマジ。大真面目でしたねえ。
親会社が、ある大きなキャンペーンを企画しろと、言ってきたとき、話を聴き親会社の実態と照らし合わせたうえで断った。
中身の伴わないキャンペーンは社内外に対する嘘になる。
やるならまず社内の意識改革や体制整備からやらないと駄目だと言ってのけた俺は若かったなあ。
発足直後、喉から手の出るほど欲しい仕事だったけれど、いい加減な仕事をするなら電博のほうがずっとこぎれいに嘘をつけるはずだと思った。
クライアントのために本当のことをいわなきゃ、ましてや親会社に嘘をつくのでは会社を設立した意味がない。
そんな風だったからすぐに首になった。
試験問題作成から面接を何時間もかけて心中するくらいのつもりで採用した子たちともほとんど一緒に仕事が出来ないうちに。
当時一緒に苦労した仲間と楽しく飲んでいると
何を言われたのかわからなかった。
東京駅前、オアゾの「たづむら」、確かに6時に予約して二時間経った。
「今日は(空いているから)特別に延長しています」だって、五十人くらいは入りそうな店に客は俺たち四人と向こうの方にひと組、まるで貸し切り状態だよ。
飲み放題とか言うのではない、ひと品づつちゃんと支払うのだよ。
久しぶりに会うからちったア落ち着いた、しかも集まり易い店にしようと幹事は工夫したはずだ。
(大原で食べた朝獲りの皮はぎ、肝で食べる。少し時間がたつと旨さが増す)
ピッチが速い俺たちだから結構良い気持ちになってはいたが、だからなおさら、もう少し居させてくれればもう少し飲み食いもするのに、したかったのに。
何でガラガラの店なのに、と嘆願・抗議すれども「予約の皆様には全部そうさせて頂いてます。今日は特別30分延長しましたので」の一本鎗。
頭に来た!もう一軒呑みなおそう!と言う元気もなく「まぁ身体の為にはこれが良いってことかな」などと慰めあうジジイたちだった。
物足りない、話足りない。
でも爺さんたちはお茶しないのです。
「じゃあ、また」手を振りあって駅の階段を登っていくのです。
「気になる店・ひと皿」は旨かったとか楽しかった、珍しいなどプラス評価の店の名前を挙げることにしているが今回は“ダメな店”の店名を挙げた、“特別に”。
設立準備に使った部屋が地下室だったので「モグラの会」。
水道もトイレもないその部屋を親会社の担当部長が会社発足後も一年くらいはそこで営業するようにしてくれと言うので呆れた。
なんにも知らないから広告ビジネスやオグリビーなどの広告についての本を毎日何冊も読み飛ばした。
電通・博報堂・読広、、広告会社の見学にも行き、知人のつてで業界人とも会った。
初めてつかうオアシスのマニュアルと新労働基準法解説書と親会社の就業規則と博報堂のそれと、、山のような資料を机に広げて新会社の組織、就業規則、賃金体系、リクルート、、全部俺が一人で手作り(当り前か)、一カ月もかからずスムーズな会社発足が出来た時は嬉しかった。
「世界一の会社にしよう」、規模とか売上高ではなくて質においてユニークなサービスを提供するという点で世界一にしたい。
マジもマジ。大真面目でしたねえ。
親会社が、ある大きなキャンペーンを企画しろと、言ってきたとき、話を聴き親会社の実態と照らし合わせたうえで断った。
中身の伴わないキャンペーンは社内外に対する嘘になる。
やるならまず社内の意識改革や体制整備からやらないと駄目だと言ってのけた俺は若かったなあ。
発足直後、喉から手の出るほど欲しい仕事だったけれど、いい加減な仕事をするなら電博のほうがずっとこぎれいに嘘をつけるはずだと思った。
クライアントのために本当のことをいわなきゃ、ましてや親会社に嘘をつくのでは会社を設立した意味がない。
そんな風だったからすぐに首になった。
試験問題作成から面接を何時間もかけて心中するくらいのつもりで採用した子たちともほとんど一緒に仕事が出来ないうちに。
当時一緒に苦労した仲間と楽しく飲んでいると
オーダーストップです。予約されたお客さまは二時間で出て頂きます。そう言われたのが8時。
何を言われたのかわからなかった。
東京駅前、オアゾの「たづむら」、確かに6時に予約して二時間経った。
「今日は(空いているから)特別に延長しています」だって、五十人くらいは入りそうな店に客は俺たち四人と向こうの方にひと組、まるで貸し切り状態だよ。
飲み放題とか言うのではない、ひと品づつちゃんと支払うのだよ。
久しぶりに会うからちったア落ち着いた、しかも集まり易い店にしようと幹事は工夫したはずだ。
(大原で食べた朝獲りの皮はぎ、肝で食べる。少し時間がたつと旨さが増す)
ピッチが速い俺たちだから結構良い気持ちになってはいたが、だからなおさら、もう少し居させてくれればもう少し飲み食いもするのに、したかったのに。
何でガラガラの店なのに、と嘆願・抗議すれども「予約の皆様には全部そうさせて頂いてます。今日は特別30分延長しましたので」の一本鎗。
頭に来た!もう一軒呑みなおそう!と言う元気もなく「まぁ身体の為にはこれが良いってことかな」などと慰めあうジジイたちだった。
物足りない、話足りない。
でも爺さんたちはお茶しないのです。
「じゃあ、また」手を振りあって駅の階段を登っていくのです。
「気になる店・ひと皿」は旨かったとか楽しかった、珍しいなどプラス評価の店の名前を挙げることにしているが今回は“ダメな店”の店名を挙げた、“特別に”。
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kaorise at 2009-09-26 00:22
あら、、たづむら、、シュールなお店ですねえ。
この大不況に珍しい店です。
儲かってるから客より店のルール優先よ、って言いたいのかな。
広告の世界は怖いですよ、元はもの作りが好きでも信念のない弱い人は、仕事があればそれでいい儲かりゃいい、ってマヒしていきます。
ものすごく汚れた服を着ているのに、ピカピカ光る宝石を首からぶらさげてるような、、そんな人になってしまうの。
でも、、どこの世界でも信念とタフな神経は大切かもしれませんね。
この大不況に珍しい店です。
儲かってるから客より店のルール優先よ、って言いたいのかな。
広告の世界は怖いですよ、元はもの作りが好きでも信念のない弱い人は、仕事があればそれでいい儲かりゃいい、ってマヒしていきます。
ものすごく汚れた服を着ているのに、ピカピカ光る宝石を首からぶらさげてるような、、そんな人になってしまうの。
でも、、どこの世界でも信念とタフな神経は大切かもしれませんね。
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c-khan7 at 2009-09-26 02:07
昔の友達との再会。楽しいものですね。爺さん達!!お茶してください。もっと、もっと、話足りない事もあったはず。。最近、恩師を亡くし「あ〜、あの時もっと話しておけば良かった」と悔いています。無情の風はいつ吹くか分からぬものです。
典型的な硬直化したみせですね。
一時期のファミレスみたいですね。
おかしいことに気づかないのかな。
広告会社設立したんですか。
嘘を加工できないと、広告はやっていけないかもしれませんね。
僕も心情的にできないクライアント『業態』
三つはあって、干されたこと結構ありました。
それが、誇りですけど。、ちっぽけな。
一時期のファミレスみたいですね。
おかしいことに気づかないのかな。
広告会社設立したんですか。
嘘を加工できないと、広告はやっていけないかもしれませんね。
僕も心情的にできないクライアント『業態』
三つはあって、干されたこと結構ありました。
それが、誇りですけど。、ちっぽけな。
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saheizi-inokori at 2009-09-26 08:41
kaoriseさん、シュール、なるほど幻想美術館なんか行ったからかな^^。
儲けるために何でもやれるのがタフの証明みたいな世界、嫌ですね。広告に限らないけれど。
儲けるために何でもやれるのがタフの証明みたいな世界、嫌ですね。広告に限らないけれど。
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saheizi-inokori at 2009-09-26 08:42
c-khan7さん、年内にもう一度やろうかと、、楽しみです。
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saheizi-inokori at 2009-09-26 08:45
夢八 さん、経営者がどういう考えがあるか、どれだけ現場に来ているかが問われますね。
結局店のスタッフもかわいそうなんですよ、客に嫌味を言われて空気相手に立ってなきゃならないんですから。
お客様第一を現場の判断で臨機に対処できるような会社にしてないのですね。
結局店のスタッフもかわいそうなんですよ、客に嫌味を言われて空気相手に立ってなきゃならないんですから。
お客様第一を現場の判断で臨機に対処できるような会社にしてないのですね。
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convenientF at 2009-09-26 09:12
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maru
at 2009-09-26 09:21
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最近はどこでも「予約の方は2時間まで」ですね。なんとも味気ないことこの上なし。効率や回転などの概念の導入が商売をだめにしている典型的な例ですね。
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旭のキューです。
at 2009-09-26 09:31
x
「頭にきた!もう1件呑み直そうという元気もなく・・・」が笑えました。喉から手がでるほどの仕事を断った。俺は若かった!が十分理解できようなきがします。
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saheizi-inokori at 2009-09-26 09:55
maru さん、行列のできる店などで、出来るだけ多くの客の要望にこたえるためにやるのならわかりますがね。
そういう店だとこちらも遠慮して帰ります。
そういう店だとこちらも遠慮して帰ります。
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saheizi-inokori at 2009-09-26 09:57
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saheizi-inokori at 2009-09-26 09:58
旭のキューです。さん、ありがとう!
わかってくれて^^。
わかってくれて^^。
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HOOP at 2009-09-26 11:11
やはり場所柄、「国鉄」の方針なのでしょうか?
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saheizi-inokori at 2009-09-26 12:31
HOOPさん、ここは旧国鉄本社ビルの跡地を三菱だったかが買って開発したはずです。
テナントとして出た店の(経営者の)方針でしょうね。またはそれを金科玉条といしている店のマネージャーの石頭が原因だと推察します。
テナントとして出た店の(経営者の)方針でしょうね。またはそれを金科玉条といしている店のマネージャーの石頭が原因だと推察します。
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74mimii at 2009-09-26 14:13
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saheizi-inokori at 2009-09-26 14:30
74mimiiさん、私ももういきませんよ^^。
近所の赤提灯の方がずっと親切です。
近所の赤提灯の方がずっと親切です。
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HOOP at 2009-09-26 19:21
トンカツ屋だけにトンカチ頭なのかも
Ciao saheiziさん
かっこいいね。
そういう上司がいたら、私もいまだに日本で勤めてたかも、、です。
過去に仕事で、某広告会社と何度か仕事しましたが、
その後お断りしました。
働く気持ちが一緒で、見てるとこが一緒じゃない人とはいい仕事ができないから。
こういうお店、たまにありますよね。
大きな勘違いの店
前にイタリア人と彼のホテルのデイナービュッフェに行った。
寿司バーがあり、彼は寿司ネタがだめだから握ってもらっても、ご飯を無駄にするだけだから、お刺身だけ欲しいと言ったら、ここは寿司バーだと断られた。
ビュッフェだから、いくらでも注文できるのであって、
お刺身だけ食べるのなら、それだけよけるご飯が無駄になる。
なんか、訳わかんなかったですね。
かっこいいね。
そういう上司がいたら、私もいまだに日本で勤めてたかも、、です。
過去に仕事で、某広告会社と何度か仕事しましたが、
その後お断りしました。
働く気持ちが一緒で、見てるとこが一緒じゃない人とはいい仕事ができないから。
こういうお店、たまにありますよね。
大きな勘違いの店
前にイタリア人と彼のホテルのデイナービュッフェに行った。
寿司バーがあり、彼は寿司ネタがだめだから握ってもらっても、ご飯を無駄にするだけだから、お刺身だけ欲しいと言ったら、ここは寿司バーだと断られた。
ビュッフェだから、いくらでも注文できるのであって、
お刺身だけ食べるのなら、それだけよけるご飯が無駄になる。
なんか、訳わかんなかったですね。
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rinrin
at 2009-09-26 20:57
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saheizi-inokori at 2009-09-26 21:16
HOOPさん、トンかつを食べなかったなあ、そういえば。
それがいけなかったか?
それがいけなかったか?
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saheizi-inokori at 2009-09-26 21:19
junko さん、勘違いの店を勘違いの広告代理店が宣伝して勘違いした客が列をなす。
そういう時代は終わっていることを気がつかない、ああ、勘違い!
そういう時代は終わっていることを気がつかない、ああ、勘違い!
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saheizi-inokori at 2009-09-26 21:22
by saheizi-inokori
| 2009-09-25 23:19
| 気になる店・ひと皿
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