亥の胆つながり 猟師譚から落語へ 第490回落語研究会(国立小劇場)
2009年 06月 23日
クマの胆と成分はほとんど同じだという。
肝臓から破らないように丁寧にはがし、上の部分から胆汁が出ないように結びます。それをそのままぶらさげておけば、乾燥して固まります。子どもの頃、熊の胆(イというから胃だと思っていた)を舐めて苦かったのを思い出す。
主に胃もたれや二日酔いの時に一回あたり一グラムも飲めば充分ですが、その量でもとてつもなく苦いです。
医者の言うには亥の年、亥の月、亥の刻に生まれた者の生き胆を食べさせれば助かるかも知れないという。
男は弟分の親に大恩がある。
家に帰ると妹が遊びに来ていて独り者の兄のために食事の支度をしたりかいがいしく世話を焼く。
なにげに話していたら、なんと妹は亥の年、亥の月、亥の刻生まれだという。
遅くなったから泊まっていきねえ、と言われてすやすやと寝ている妹。
苦しみながらも兄は出刃包丁を研いで妹に近づき振りかざし、、
ふっと妹が目を開けて
アァ、驚いた!眼を開けたらお兄ちゃんが出刃包丁を構えてるんだもの、びっくりして胆がつぶれた兄が
アァ、それじゃあ薬にならねえあまりやらない落語「肝つぶし」、落語研究会でさん喬がやった。
ちょっとアリエネエ噺だが気持ちが悪い。
妹が嬉しそうに兄に尽くす、さん喬の得意とするところだ。
妹の健気な可愛さがうまく演じられればなおのこと後の兄の葛藤が深みを増す。
4月の末にあった落語研究会、今頃書くと忘れたことが多い。
桂才紫「たがや」
明るいのはいいけれど横暴な侍の怒りやたがやとの悶着で切りあう緊迫感がほとんど伝わらなかった。
三遊亭歌奴「天災」
昨年9月に4代目を襲名。
いっぱいいっぱい。
柳亭市馬「茗荷宿」
はやらない旅籠に飛脚が泊まる。
百両を預けたので茗荷を食わせてそれを忘れさせようとする旅籠の夫婦。
翌朝、首尾よく百両を忘れて宿を立ったので喜んでいると戻ってくる。
荷物を忘れたというので渋々大金の入った荷物を返してやる。
ところで宿の亭主も茗荷をたくさん食べたっけ。
「いけねえ、宿賃を貰うのを忘れた」。
小噺を引き伸ばして落語にしたような噺で、いまいち聴きどころがはっきりしない。
入船亭扇遊「人形買い」
神道の先生の娘息子の初節句のお祝いに長屋から人形を贈ろうってんで金を集めて今月と来月の月番が代表で人形を買いにいく。
うまいこと上前をはねて二人で一杯やろうと、、そうは問屋が卸さない噺。
これもあまりやらない噺、今日は珍しい噺が多かった。
飲まされたり嘗めさせれたりしていたのでしょうが、憶えているのは薬屋の私邸の広大さだけ。
「薬九層倍」以上に儲かっていたのでしょうね。
効力なのか、治る時期だったのかけろりと熱も下がり、モリモリの食欲、周辺の人たちも呆気にとられていました。
神さまの霊験ですね。
処方があって理屈がある漢方薬の範囲ではないようです。牛黄は傷寒論には出てきません。
息子1号が転勤のとき、日経の、落語の情報を切り取っていきました。
私には一緒に行こうなんて言いませんでしたがね- -;)
また、時々発信しようと思います
ひまつぶしにいらしてくださいませ
私は湿疹を漢方で劇的に直していただいたことが忘れられません。
それまでいくら薬を塗っても効かなかったのにたった一週間できれいになりました。
水虫もそういう薬を頂いたのですが途中で辞めたので今は元に戻ってしまいました。