ありがとう、看護師さん 皆さん大変だね

ちょっと前のことになるけれど、肺活量など肺機能の検査をした。
大きく息を吸ってエ~、まだまだまだまだ、もっともっと!
フ~ウっと思いっきりっ!吐いて吐いて吐いて吐いて、もっともっともっともっと!
あれです。
普通のドックなんかでやるより綿密に三タイプを二回づつやる。

ありがとう、看護師さん 皆さん大変だね_e0016828_19444100.jpg
(世田谷中町あたりで)

女性の検査師と言うのか、担当者が喩え話や身振り手振りで一生懸命指導してくれる。
彼女の合図や掛け声を俺がどう受け止めるかを確かめながらやっていく。
ちょっとしたコツで数値がけっこう変わるからね。
バタンキューならいいんだけど、肺機能が低下してタンク引っ張って歩くなんて嫌だなあ。なんにせよ周りに迷惑かけない死に方が出来るなら有難いけど、肺じゃそうも行かないよね
病院で言う言葉か、我ながら情けない。
そうですね。私がそんなこと言っちゃいけないんですが私もそんなことを思うときがありますよ。
目の前に老老介護の事例を沢山見ていると、自分も不安ですよ。
家は子どもがいないからね、夫が見てくれることになるんだけど。
夫は勝手に自分が介護されるものと思い込んでいるけれど、ハッハッ!
初めてあったのに、訊ねもしない夫との年齢差やら通勤経路やら、いろいろ話す。
明るくて冗談が通じる愉快な人だ。
ケラケラ笑ったかと思うと、サア、もう一回いって見ましょう、もっともっと、フウーッ!
とまるで自分が検査を受けているようにトコトン息を吐いている。

上手上手!ほら、こんなに良くなった!
リラックスさせて乗っけるのも上手、一時間が瞬く間に楽しく過ぎて、おかげで肺機能は一応正常の範囲だとのこと(後日分かったのだが)。
検査室を出るときすれ違った人が直ぐに「吸って吸って吸ってえ~」とやられている。
朝から何人にもっともっともっと!をやるのだろう。

ありがとう、看護師さん 皆さん大変だね_e0016828_19451749.jpg

帰りに受付でちょっと面倒くさい診察予約を申し込む。
パソコン上では満杯なのだが、"強制入力"を願うのだ。
先生から検査結果が出たらそうするようにと指示されていた。
こうするから予約してもお待たせしちゃうんだけど
苦笑いして
でもこうしないと診察を受けられない人がやたらに増えちやうんですよ。
で、目の前の看護師さんは病棟の先生に電話しているのだ。
先生も忙しそうで10分後に再度電話することになった。

ありがとう、看護師さん 皆さん大変だね_e0016828_19453886.jpg

観ていると、まぁまことにもって大変だね。
次から次に実に多種多様な人がひっきりなしに押し掛ける。
「痰を取れと言われたけど取れなかったらどうする?」
「三叉神経痛って何科」
「連休中の先生との連絡方法は」
今日退院するとかしたとか(要領得ない)のオッサンが何やら怒りまくっているが、何を言ってるのか意味不明
だからなあ、今日一日必要なものは全部ここに揃えておくんだよ!さっきあっちで言ったんだけどバカだからワカンねえ。
あんたからよく言っとけよ
俺が聞いていても腹が立つけれど若い看護師さんは冷静に忍耐強く応対している。
10分をだいぶ過ぎた頃、隙を見計らって予約を取って貰った。
「大変だね」そう言ったらにっこり笑った。
Tracked from el pajaro at 2009-04-21 04:54
タイトル : 銀幕よりーIV   
本ブログの「銀幕から」シリーズでは、これまで英語の映画しか扱っていません。意図したわけではなく、私の嗜好が自然に表れただけです。 大学では第二外国語にフランス語を選択しましたが、それは本当にフランス語が好きだったからです。マジメに勉強しましたし、成績も4年間ずっと「A」でした。しかしフランス映画はあまり好きではないのです。具体的には大戦直後に興ったイタリーのネオレアリズモ、そして1960年代前半まで続いたフランスのヌーベルバーグといった流派の映画は、それぞれ数本観ただけで、バカバカしくて入場料を...... more
Tracked from 好都合な虚構 at 2009-04-22 10:17
タイトル : 成果主義の成果    
2週間くらい前の昼過ぎ、心臓に圧迫感を覚えたので脈をみたら「休、拍、拍、拍....」、やがて「三連符」も入るようになった。 14ヶ月ぶり、2度目の狭心症発作だ。すぐに掛かり付け医に近くの大病院の救命センターを取って貰って駆けつけた。ここは国内最大級だけど、厚労省の言いつけ通り「救急」でも「掛かり付け医」の紹介がなければダメ。 まだ発作が続いている間に心電図を取ることが出来た。血圧も急降下していた。 そのあと、採血、エコー、X線をやったが血糖はもちろんコレステロール系も「年齢にしては良...... more
Tracked from 好都合な虚構 at 2009-04-24 04:24
タイトル : 無駄な抵抗    
今朝、掛かり付け医に行ってきました。すべての検査のすべての結果のコピー(またはプリント)を患者に提供するのが現代の医師に要求されている第一の義務なので、彼の方から検査結果を請求してみるそうです。 「文藝春秋」五月特別号で東大の中川准教授が語っているように(p.294)、「どういう治療法を選ぶか」は人生観次第であり、選択権は患者側にあるのだから検査結果は漏れなく提供されなければならない、ということですね。 今回の出来事について医療分野で生きてきた友人たちに同報メールを送り、意見を求めています...... more
Tracked from 好都合な虚構 at 2009-04-25 16:42
タイトル : 付録   
前々稿、前稿の続きです。 高齢者がこうして医療や福祉について語ると、時々勇ましいコメントが寄せられます。以前はコメントを寄せられたゲストの側に何か起きそうな気がして削除していましたが、もうそんな気配りは止めました。返信するべきコメントではないと思ったら飾っておくだけです。 「焼却処分だけは」(2009-03-26)に寄せられた“副島貴彦”という方のコメント(2009-04-18 11:49)もずっと飾ってあります。返信を付けなかったのは、コメントの前半部分が私の記事のメッセージを正反対...... more
Commented by takoome at 2009-04-20 23:08
サワディ〜カ〜
肺活量、目に見えて減って来ましたが、逆らっています。
サンシン弾いて唄ってるでしょ、あれです。ワンフリーズが長いのですよ、
そんな唄ばっかり・・・・、老体に鞭、鍛えています。
Commented by yukiwaa at 2009-04-20 23:19 x
異常なしでよかったですね。主人もしたことがあります。「愛煙家だから、肺気腫なるよ!」と脅して受けさせましたが、異常なしと言われて得意満面。
「どうだ!俺の肺活量は年齢以上だ!」と自慢してました。そのご、禁煙を約束させましたが、影で吸ってそう・・です。私の前では堂々と吸えない。約束だから・・・
検査の看護婦さんはおおらかな方がいいですね。気持ちは明るく検査を受けたいですから。

病院は色んな境遇の色んな人が来ますね。みんな大変!!な人も居る。
Commented by kaorise at 2009-04-20 23:35
よく見かけますねえ〜街で大声で怒りしゃべりしてる初老の男性、、
どうして男は齢とるとヒステリー、女はぶすっとするのかしら。
愛が足りないのよねえ、愛は忍耐だもん。それが分ってないのよねえ、
自分は理解される価値がある、ガマンしない、そういう中年多いけど、大人になりきれず老人になりゆく過程は本人も回りも辛いことです。
愛を処方してくれる病院ってないのかしらん。
Commented by 74mimi at 2009-04-21 07:09
日本の病院では皆さんこんなに親切なのでしょうか?
いいですねぇ・・・
私の行くところでも皆さんかなり親切な方ですけど、
こんなに親身になってはくれないのでは、と思います。
肺活量がパスしてよかったですねぇ!
他の検査も大丈夫でありますように・・・
Commented by saheizi-inokori at 2009-04-21 07:33
takoomeさん、歌は一番いいのですね。民謡勧められたときにやっときゃよかった。
蛸さんは心も若いから体も若いですよ、きっと。
Commented by saheizi-inokori at 2009-04-21 07:36
yukiwaa さん、肺気腫ともう一つ何とか云う頭文字の病気は煙草をやめるしか治療法はないんですって。だから私はとっくにタバコやめているからたとえ症状があっても手の施しようはないんだそうです。昔日に100本吸ってたからなあ。
Commented by saheizi-inokori at 2009-04-21 07:38
kaoriseさん、“愛のクリニック・みゅう”創設しましょうか?そうか、今ブログでやってるんだ!
Commented by saheizi-inokori at 2009-04-21 07:39
74mimiさん、同じ病院でも人に寄るんですよ。だから去年入院していろいろあって意見を書いてきたのです。
どうせやるならニコニコとやればいいのにと思うのですがね。ひどい患者やあまりの多忙を見ているとそうもいかないのかとも思います。
Commented by tona at 2009-04-21 08:29 x
そうそう、このような看護師さんいますね。
とても明るい気分になるものです。
病人だから許されるとはいえない、文句たらたら患者、うまく受け流す看護師さんより、こちらの方が怒って、血圧があがりそう。
病院ではよほど達観しなくてはですね。
Commented by convenientF at 2009-04-21 10:56
まだジムに通っていた頃に定期体力検査をしたドクターに聞いたのですが、足腰は加齢とともに確実に衰えるが握力と肺活量は年を取っても低下するとは限らない、とのことです。

ちなみに、一昨年、最後の体力測定では握力が68kg、普通肺活量は6200mlでした。(当時71歳、身長174cm、体重67kg、体脂肪率15%でしたが、握力と肺活量は高校生時代とほぼ同じ)

>バタンキューならいいんだけど

ムハハ!
私も、何科であろうと、お医者さんの顔を見ると「バタンキューで逝けるようにしてくださいよ、青酸カリでも構いませんから」と迫っています^^。
Commented by saheizi-inokori at 2009-04-21 14:22
tonaさん、人物展覧会を観ているつもりでいるくらいにならないとね^^。
Commented by saheizi-inokori at 2009-04-21 14:24
convenientFさん、凄いですね。握手をしたときに思いがけなく強い力で握られてたじたじとなることがありますが、その部類ですな^^。
ペースメーカーがホントに磁力で影響を受けるなら強力な磁石を胸の上に置いたらバタンキューになるかと密かに^^。
Commented by nao at 2009-04-21 14:47 x
佐平次さん、異常なしで安心しました♪
菖蒲園?明治神宮はまだ咲いてなかったけど
Commented by saheizi-inokori at 2009-04-21 22:59
nao さん、CTもOKでした。気管支ぜんそくらしい。
菖蒲は御苑(有料)のなかにあります。もう少し経たないと咲かないね。
Commented by otayori at 2009-04-22 10:50 x
肺活量、まずまずでよかったですね。呼吸は大事に決まっていますからね。
個人病院でも、12:00から2:00までお昼休みなんて書いているので、先生はそこでリフレッシュするんだな、なんて思っていたらとんでもない。
今回点滴を受けていたら、毎日、12:30くらいまでは患者さんが入り込んでくるので、2:00近くまで診察を続け、お昼もそこそこに2:00からの診察がスタートしていました。
Commented by saheizi-inokori at 2009-04-22 11:13
otayori さん、心臓の医者の毎日を見ていると私には到底勤まりません。心臓に悪い生活。
Commented by convenientF at 2009-04-23 14:27
反応が遅くなってスミマセン。

>ともう一つ何とか云う頭文字の病気

COPD(慢性閉塞性肺疾患)のことでしょうか。

>握手をしたときに思いがけなく強い力で

握力ではプロ野球選手に対抗でき、肺活量ではオペラ歌手と競り合えますが、足腰は...ナサケナイ....
Commented by saheizi-inokori at 2009-04-24 00:04
convenientFさん、そうです、そのCOPDです。
治しようがないと医者は苦笑いしてました。
足腰まで対抗出来たらお化けですよ。頭脳が違う!
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by saheizi-inokori | 2009-04-20 22:59 | よしなしごと | Trackback(4) | Comments(18)

ホン、よしなしごと、食べ物、散歩・・


by saheizi-inokori
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