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    <title>梟通信～ホンの戯言</title>
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    <description>ホン、映画・寄席・芝居、食べ物、旅、悲憤慷慨、よしなしごと・・</description>
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    <dc:creator>saheizi-inokori</dc:creator>
    <dc:rights>Copyright 2012</dc:rights>
    <pubDate>Sun, 27 May 2012 16:23:35 +0900</pubDate>
    <dc:date>2012-05-27T16:23:35+09:00</dc:date>
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        <title>梟通信～ホンの戯言</title>
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        <title>深川で聴く京の噺家・米二　清澄庭園、深川資料館、山利喜</title>
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        <description>
<![CDATA[  
深川江戸資料館で京の噺家・桂米二の一門勢揃い。<br/>
なかなか粋な試みだ。<br/>
あの辺り久しぶりだから早めに行ってあっちこっちと思ったけれど家事やサンチの散歩やらでそんなに早くは出られなかった。<br/>
でもまず清澄庭園。<br/>
<center><img class="IMAGE_MID" src="http://pds2.exblog.jp/pds/1/201205/27/28/e0016828_10453131.jpg" border="0" width="500" height="375"/></center>各地の名石がたくさん集められている、もとは紀伊国屋文左衛門の屋敷跡とも伝えられる庭を岩崎弥太郎が社員慰安や貴賓を招待する施設として整備した。<br/>
東電の福祉施設を叩くジャーナリストみたいなのは明治にはいなかったのか、まあ、おかげで今俺たちがこうして楽しめるのだからよしとするか。<br/>
大震災や大空襲のときは避難所になったそうだし。<br/>
<center><img class="IMAGE_MID" src="http://pds2.exblog.jp/pds/1/201205/27/28/e0016828_10501364.jpg" border="0" width="500" height="375"/></center>大きな鯉が餌をもらえると思って近づいてくる。<br/>
まさに舟をも呑まんさまだ。<br/>
<center><img class="IMAGE_MID" src="http://pds2.exblog.jp/pds/1/201205/27/28/e0016828_1058177.jpg" border="0" width="500" height="375"/></center>江戸資料館の近くで、アサリの炊き込みご飯定食を食べて資料館へ。<br/>
深川佐賀町の「江戸の町並み再現」、実物大の長屋、表通りの八百屋、つき米や、蕎麦屋の屋台、、２４時間のときの移ろいで照明を変えて、雀の鳴声とともにしらじら夜が明けてニワトリが時を作ったり浅利売りの声が聞こえ、屋根の猫が啼いたり、いろいろ見飽きない。<br/>
<center><img class="IMAGE_MID" src="http://pds2.exblog.jp/pds/1/201205/27/28/e0016828_1135983.jpg" border="0" width="500" height="375"/></center>４畳半一部屋に住んだ長屋の衆、杉浦日向子によれば竈があるうちは少なかったという。<br/>
<center><img class="IMAGE_MID" src="http://pds2.exblog.jp/pds/1/201205/27/28/e0016828_115961.jpg" border="0" width="500" height="375"/></center>船宿の厨房。<br/>
<center><img class="IMAGE_MID" src="http://pds2.exblog.jp/pds/1/201205/27/28/e0016828_11112690.jpg" border="0" width="500" height="375"/></center>一門会形式は初めてというけれど、可愛いい二葉と二乗に米二で勢揃い。<br/>
爆発頭のおニンギョさんみたいな二葉、子供みたい（子供カモ）可愛い声を張り上げて「道具屋」<br/>
東京初デビューだそうだが物おじもせず孫の学芸会を見ているようで楽しかった。<br/>
二乗「茶の湯」あたりから猛烈な眠気が襲ってきて、次の米二「百年目」の番頭が花見で大騒ぎしているところを大旦那に見つかるあたりまではウツラウツラ。<br/>
こんな経験は初めてだが、なんといい気持ちだろう。<br/>
病み付きになりそう。<br/>
<center><img class="IMAGE_MID" src="http://pds2.exblog.jp/pds/1/201205/27/28/e0016828_1120264.jpg" border="0" width="500" height="375"/></center>（江戸は外食の町、天ぷら、蕎麦、寿司がそのベストスリー）<br/>
さて、米二の噺、謹厳実直で通していた番頭、芸者や幇間と賑やかにやってるのがバレタその晩、首になるのか、いっそ夜逃げをしよか、、とつおいつ悩み苦しむ番頭がやっぱり小心でマジメな本性を現して、見てる分には面白くてしょうがない。<br/>
<br/>
いよいよ旦那がお説教、ときどき意地悪な皮肉をはさみながらも温情あふれる、番頭のこれからを想う真心ゆえのお諭し。<br/>
「旦那」という言葉の由来は「赤栴檀」とその根元に生える「難莚草」との共生関係、難莚草が生えては枯れして栴檀の肥やしになって、その栴檀が下におろす露が難莚草の肥やしになっていることから、「檀」と「難」を取って「だんなん」、それが「旦那」になった。番頭さんも店の連中から見たら立派な赤栴檀や、赤栴檀はえらい馬力で栄えてるが、店の難莚草はちょっとグンニョリしてえへんか。<br/>
もしも店の難莚草が枯れるてなことがあったら、店の赤栴檀のこなたが枯れる、こなたに枯れられたらこの赤栴檀（主人）いとたまりもないでな。まあまあわが身可愛さに言うてると思うかしらんが、こらちょっとまた店の難莚草にも露をおろしてやってもらいたいええなあ、これやで、社員に権利のある有給休暇を取らせないのが有能な管理職だと思ったりそういう管理職を引き立てて偉そうにしている経営者に聞かせてやりたい。<br/>
<center><img class="IMAGE_MID" src="http://pds2.exblog.jp/pds/1/201205/27/28/e0016828_1145358.jpg" border="0" width="500" height="375"/></center>（蕎麦屋の屋台の内側、反対側には蕎麦と丼）<br/>
<br/>
粋な鼠色の着物に着かえて米二「住吉駕籠」<br/>
ドジな駕籠かき二人が「へ、駕籠」、客引きをすると、いつも世話になっている茶屋の主人、同じ話を何度も繰り替えす酔っ払い、からかって行ってしまう夫婦、誤魔化してふたり乗りしようとする相場師、ろくな客に巡り合えない。<br/>
その都度の駕籠かきをからかう連中の話がみっちりと演じられて東京の「蜘蛛駕籠」とは一味もふた味も違った楽しさ。<br/>
<br/>
俺の店にはケチな客しか来ないと愚痴った茶屋の主人そんなこまかしい客つかまえて、へー駕籠、へー駕籠ちゅうて、屁で死んだ亡者みたいなこと言いやがるさかい、誰もいやがって寄り付かへんわい。誰のおかげでここで商売でけてるとおもてんねん。いっぺん、そのドたまを、バアーンと胴体へにえこまして、へその穴から世間のぞかしたろか、おい。頭と足と持ってこう糞結びに、結ぶぞ、グーと。口から尻（けつ）までピューッと青竹通して、裏表こんがり火にあぶったろか、おい。まごまごさらしてけつかったら、踏み殺すでおい。高下駄はいて前掛けして塵取り持ってる茶屋の主人を駕籠に乗れと言った間抜けな男たちは散々だ。<br/>
江戸っ子の啖呵も面白いけれど上方のもエゲツナさがメッポウ面白い。<br/>
<center><img class="IMAGE_MID" src="http://pds2.exblog.jp/pds/1/201205/27/28/e0016828_12115111.jpg" border="0" width="500" height="375"/></center>はねてから、Ｋさんとぶらぶら森下へ。<br/>
ここは知る人ぞ知るうまい店の名所、だが途中で大好きだった高橋のどぜうの「伊勢喜」が閉店している。<br/>
魚三酒場は既に行列、「山利喜」の二階、厨房の前のカウンターに坐れてラッキー。<br/>
<center><img class="IMAGE_MID" src="http://pds2.exblog.jp/pds/1/201205/27/28/e0016828_12162639.jpg" border="0" width="500" height="375"/></center>居酒屋と言っても本格的なフレンチに近いメニューも出せる優れた居酒屋の元祖みたいな店なのだ。<br/>
<center><img class="IMAGE_MID" src="http://pds2.exblog.jp/pds/1/201205/27/28/e0016828_12181072.jpg" border="0" width="500" height="375"/></center>とろとろの煮込み、これをガーリックトーストと食うのが、この店入門。<br/>
ワインセラーもあるけれど俺たちはキリン樽生で始めて「磯自慢」「うきむた」「南部美人」（各正一合）を冷で飲み、再び白穂乃香　”しろほのか”生ビール、「鯵のタタキ」「ソラマメ」「するめいかの焼いたの」「小肌酢」、、いろいろ食って、居残り会メンバーのＹさんが切符の手配をしてくださったのに急用で参加できなくなったのを惜しみつつ話題はあっち飛びこっち来て、まだまだ飲みたかったけれど、またの日を期してご帰還。<br/>
<center><img class="IMAGE_MID" src="http://pds2.exblog.jp/pds/1/201205/27/28/e0016828_12311187.jpg" border="0" width="500" height="375"/></center>最後に吸った「蛤汁」が肝臓を癒してくれたか。<br/>
<center><img class="IMAGE_MID" src="http://pds2.exblog.jp/pds/1/201205/27/28/e0016828_12335192.jpg" border="0" width="500" height="375"/></center>小名木川を渡って清澄白河から半蔵門線で、桜新町からも歩いて帰って、今日は１６０００歩也。
 ]]> 
</description>
        <dc:subject>落語・寄席</dc:subject>
        <dc:creator>saheizi-inokori</dc:creator>
    <pubDate>Sun, 27 May 2012 12:50:56 +0900</pubDate>
    <dc:date>2012-05-27T12:50:56+09:00</dc:date>
    </item>
    <item>
        <title>付き馬の牛太郎のその後が気になる　ワザオギ落語会</title>
        <link>http://pinhukuro.exblog.jp/18059230/</link>
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        <description>
<![CDATA[  
ときどきお邪魔するブログの方が重篤な病気になっておられる。<br/>
今までにも何人かの”最後の日々”をつづるブログを読んできた。<br/>
俺のような太平楽の中でああだこうだ好きなことを抜かしている者には想像もつかない精神力の強さだ。<br/>
どうか日々の心に少しでも平安がありますようにと祈る。<br/>
<center><img class="IMAGE_MID" src="http://pds2.exblog.jp/pds/1/201205/26/28/e0016828_9182648.jpg" border="0" width="500" height="375"/></center>そう言っておいてまたもや落語のお噂とは気が引けないでもないが。<br/>
１９日、もう一週間が過ぎてしまった。<br/>
国立演芸場、ワザオギだ。<br/>
タイちゃんの運動会のあと行ったのがこれ。<br/>
<center><img class="IMAGE_MID" src="http://pds2.exblog.jp/pds/1/201205/26/28/e0016828_9192336.jpg" border="0" width="500" height="375"/></center>（１９日の朝撮った写真、そうえいば毛が一本足りない）<br/>
<br/>
菊六「湯屋番」<br/>
この人のマクラは取り立てて気の利いたことをいうのではないが、人の悪口を言わないのが特徴だ。<br/>
それが心地よくもあり、もう少しエッジを利かせた噺を聴きたい（悪口というわけではないが）ような気もする。<br/>
ということからいえば噺自体が正統派、本調子、ほとんど楷書。<br/>
それが相当な技量で語られるから若いのに凄いと惚れた。<br/>
惚れたけれど、、今日はちょっと物足らなかった。<br/>
緊張感がひとつ足りなかったか、本格本調子を、笑いを取るクスグリを抑えて、真っ向から聴かせるのは大変なんだなあと感じさせる出来、それとも俺の受信状態が悪かったか。<br/>
道楽若旦那のイメージもイマイチだった。<br/>
<center><img class="IMAGE_MID" src="http://pds2.exblog.jp/pds/1/201205/26/28/e0016828_9223554.jpg" border="0" width="500" height="375"/></center>百栄「弟子の強飯」<br/>
今日は手練れぞろいの出演者に交じって私は骨休めで聴いてくれ、という百栄はかつてアメリカの寿司バーで働いていた時に来た客との縁で噺家になった、と栄枝に弟子入りしたときのことを語り、突然「お願いです、ぜひ！」と弟子入りのネタかと思ったら「弟子になってくれ」というひねり。<br/>
なかなか首を縦に振らない弟子入り所望され者が圓生の模写。<br/>
このところときどき接する機会のある百栄、だんだん面白くなってきた。<br/>
<br/>
扇辰「匙加減」<br/>
百栄の高座への上がり方は「道路を横断しているようで（ビートルズの）アビーロードみたい」と、この人は前に出た噺家をちょっといじる、そのいじり具合が好きだ。<br/>
間が、、「ネタが決まらない」。<br/>
<br/>
どこかで聴いたことがある噺だと思ったら、琴調の講釈で聴いたのだった。<br/>
品川の芸者に惚れた医者、あくどい置屋、大岡越前の名裁き、例によって大家さんの働きがいい。<br/>
<center><img class="IMAGE_MID" src="http://pds2.exblog.jp/pds/1/201205/26/28/e0016828_9232454.jpg" border="0" width="500" height="375"/></center>兼好「元犬」<br/>
扇辰のあとに上がると、猛烈な吠えるような喋りに聞こえる。<br/>
声はよくないし、うんざりしかけると、ぐっと噺に引き込んでいく。<br/>
力技、さりとてむちゃくちゃなギャグを連発するのではない。<br/>
<br/>
白酒「付き馬」<br/>
扇辰のことなど例の調子でしゃべっていると扇辰がステテコ姿で袖に現れて牽制、どっと沸かせる。<br/>
この噺も好きだ。<br/>
居残り佐平次とこのネタの吉原の勘定を踏み倒す男、どっちも口八丁で騙す、”悪い”男。<br/>
ま、つき馬の方が牛太郎が気の毒だけれど。<br/>
<center><img class="IMAGE_MID" src="http://pds2.exblog.jp/pds/1/201205/26/28/e0016828_9164781.jpg" border="0" width="500" height="375"/></center>そういえば昨夜楽しく焼き肉を食っていたら女性の腕に熱湯のお茶をこぼされて夜の病院にまで付き添った。<br/>
勘定は要らない、病院の費用も払う、帰りのタクシー代（病院で２時間近く待たされ１２時近くなっていた）、すべて店で持つと、ある意味では当然の対応だが、同行したスタッフ（この人がお茶をこぼした）がなかなかいい子、訊いたら払った費用は店ではなくて個人負担になりそうだとのこと。<br/>
そんな馬鹿な、ちゃんと店に請求しなさいと言ったものの、どうかなあ、払ってもらえるのかな。<br/>
女性の火傷（それほどではないと医者は言ってたが）のその後とともにあのスタッフの費用負担が気になる。<br/>
俺は名前こそ佐平次だが、本家のような図太さは到底持ち合わせていない、だからダメ佐平次だ。<br/>
「付き馬」の牛太郎も踏み倒された遊び代、図抜け大一番小判型棺桶の代金は自己負担になるのか、気の毒になあ。<br/>
<br/>
男が牛太郎を引き回して浅草観音境内、花やしき、仲見世、、の道中が聴きどころだが、白酒はリズム感というよりスカイツリーを登場させるなど目につくものの説明にひと工夫加えてそれなりに楽しい。<br/>
冒頭の男と牛太郎の交渉は少しくどかったかなあ。<br/>
白酒はこういう駆け引きで牛太郎がマインドコントロールされていくようなやり取りを演じるのが好きなのではないか。<br/>
<center><img class="IMAGE_MID" src="http://pds2.exblog.jp/pds/1/201205/26/28/e0016828_92536.jpg" border="0" width="500" height="375"/></center>
 ]]> 
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        <dc:subject>落語・寄席</dc:subject>
        <dc:creator>saheizi-inokori</dc:creator>
    <pubDate>Sat, 26 May 2012 9:28:54 +0900</pubDate>
    <dc:date>2012-05-26T09:28:54+09:00</dc:date>
    </item>
    <item>
        <title>史上最高の社会主義国家日本の限界　與那覇潤「中国化する日本 日中『文明の衝突』一千年史」</title>
        <link>http://pinhukuro.exblog.jp/18053806/</link>
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        <description>
<![CDATA[  
世界で最初に「近世」に入った地域は宋朝の中国である。<br/>
宋で導入された新しいシステムこそが全世界で、いまだに続いている、江戸時代に入った日本を除いて。<br/>
そしてその日本もやっと、１０００年の遅れをもって中国化しようとしている。<br/>
<center><img class="IMAGE_MID" src="http://pds2.exblog.jp/pds/1/201205/25/28/e0016828_11464183.jpg" border="0" width="500" height="375"/></center>その「中国化」、宋の本質とは可能な限り固定した集団を作らず、資本や人員の流動性を最大限に高める一方で、普遍主義的な理念に則った政治の道徳化と、行政権力の一元化によって、システムの暴走をコントロールしようとする社会その特徴は、<br/>
Ａ　権威と権力の一致　　貴族＝荘園・村落共同体の打破により皇帝が名実ともに権力をもつ<br/>
Ｂ　政治と道徳の一体化　儒教思想を王権の正統性をうらづけるものとした<br/>
Ｃ　地位の一貫性の上昇　科挙＝徳の高さと頭の良さ、の実施で政治的に偉い人は頭もよく人間的にも立派というタテマエが成立<br/>
Ｄ　市場ベースの秩序の流動化　貨幣の農村への普及　自給自足的な農村共同体秩序の解体　商工業者が地縁に関係なく利益を求めて動きまわるノマド的な世界の出現<br/>
Ｅ　人間関係のネットワーク化　同じ場所で居住する者どうしの「近く深い」コミュニケーションよりも、宗族（父　系血縁）に代表される「広く浅い」個人的なコネクションが優先される<br/>
<center><img class="IMAGE_MID" src="http://pds2.exblog.jp/pds/1/201205/25/28/e0016828_11471962.jpg" border="0" width="500" height="375"/></center>平家は宋的中国化を目指すが、従来型の農業中心の荘園制社会を維持しようとした守旧派勢力である源氏に敗れてしまって鎌倉幕府が成立する。<br/>
後醍醐の建武の新政は、３００年前の宋朝における、皇帝主導人事・既成貴族の排除・商業中心・貨幣経済の振興、移動の自由などの政策を改めて導入しよう（「中国化」と著者はいう）としたものだったが、反「中国化」勢力の足利尊氏に助力を仰ぐことで、元の木阿弥となる。<br/>
<br/>
その後、現代にいたるまで日本は江戸時代＝反「中国」＝グローバルスタンダードを基本として、ときどき「中国化」への改革変動があるもののそれはいつも不徹底でいつの間にか”懐かしい江戸時代”に戻っていく。<br/>
その社会的特徴は↑に書いたＡ～Ｅの裏返しだ。<br/>
すなわち<br/>
Ａ´　権威と権力の分離　天皇と将軍　お飾りとしてのトップと実権を握るボスたち<br/>
Ｂ´　政治と道徳の弁別　政治とはボスたちの利益分配　世界に訴えかけるような高邁な政治理念の出番がない<br/>
Ｃ´　地位の一貫性の低下　権力や富は「能力」とは別の何かによって与えられる　知識人の無力<br/>
Ｄ´　農村モデルの秩序の静態化　今日に至るも規制緩和や自由競争による社会の流動化を「地方の疲弊」として批判する<br/>
Ｅ´　人間関係のコミュニテイ化　「イエ」「会社」「ムラ」への所属が血縁や同業者とのつながりに優先する<br/>
<center><img class="IMAGE_MID" src="http://pds2.exblog.jp/pds/1/201205/25/28/e0016828_1148151.jpg" border="0" width="500" height="375"/></center>本書の随所に以下のような面白い言及がある。<br/>
<br/>
明治維新の政治過程は、おおむね武家社会内部での恨みつらみの果し合いにすぎず、多くの庶民は「ええじゃないか」に踊り狂うだけで積極的な勧誘もされなかったから、近代世界の諸革命に比べて死者が少ない。<br/>
<br/>
明治維新の初期は、中国化一辺倒、、儒教道徳に依拠した専制王権、「学問のすすめ」に説かれる自己責任、現在よりもはるかに「新自由主義的」で「市場原理主義」<br/>
<br/>
日本は「西洋化」と「中国化」を同時にやることができたが、中国や朝鮮は日本よりもずっと早く「中国化」をすませているから「西洋化」だけをやる必要が理解できず”遅れて”しまった（無理に「西洋化」する必要もなかった）。<br/>
日本の「西洋化」の大部分は「中国化」に重なるものだった。<br/>
<br/>
明治維新の後半は再び江戸時代に戻りはじめる。<br/>
明治憲法における首相の地位のあいまいさ＝戦国大名的土建行政型の政治権力の再生。<br/>
<center><img class="IMAGE_MID" src="http://pds2.exblog.jp/pds/1/201205/25/28/e0016828_11483416.jpg" border="0" width="500" height="375"/></center>戦前から戦後へかけての日本では社会主義のうち江戸時代の伝統に沿わない部分は徹底的に排除されたが、江戸時代と適合的な部分は全面的に採用されたその前に、明治維新が「中国化」する試みであり、「昭和維新」が再江戸時代化への挑戦であったという意味で明治維新は結局失敗し、昭和維新が成功したその江戸時代型軍事動員をした日本に対して中華の伝統たるグローバルな正戦論で戦った中国。「あの戦争」とは日本と中国のふたつの近世社会が命がけで雌雄を競ったのであり、日本はアメリカに負ける前に中国に負けたそしてあの戦争を通じて日本は世界に冠たる史上最高の社会主義国家を作った中選挙区制に支えられた田中政治こそ「長い江戸時代」の象徴。<br/>
<br/>
冷戦の終結、バブル経済の崩壊、自民党一党体制の終焉など１９９０年以降の時代、それは「中国化」と「再江戸時代化」の動きがあっちで弾けこっちで敗れた混迷の状況だった。<br/>
<center><img class="IMAGE_MID" src="http://pds2.exblog.jp/pds/1/201205/25/28/e0016828_1149622.jpg" border="0" width="500" height="375"/></center>小泉改革が中国化の第一段階とすればこれからは橋下のような地方の政治家が「○○（地域名）維新」を連呼する第二段階がくる？<br/>
メデイア露出重視、コストカッター、行政主導のトップダウンで議会政治の弱体化と公務員の待遇切り下げ、、汚職の蔓延？ときどきスケープゴート。<br/>
中国化の第三段階はＩＭＦの登場。<br/>
ブラックジョーク？<br/>
<br/>
かといって再々江戸時代化は？<br/>
それは、核武装、経済封鎖に耐えても国家の独立、報道の自由も規制、政府に逆らう人間の人権は認めない、徴兵・徴農で甘ったれた国民性を叩き直せ、、北朝鮮化だ。<br/>
北朝鮮が嫌いな人が言いそうな日本が北朝鮮そっくりになる。<br/>
北朝鮮は建国以来、江戸時代的なものをかえないできたともいえる（日本占領の遺産）。<br/>
<br/>
著者は「中国」化することの是非を言っているのではなく、現在の歴史学研究の到達点を総覧して、世界史における「中国化」の必然と、「江戸時代」化の特殊を明らかにしているのだ。<br/>
<br/>
２００９年の政権交代、普天間基地移設問題と日米同盟の漂流、尖閣諸島沖中国漁船衝突と日中のＧＤＰ逆転、、３・１１以前に”豊かで幸せな”日本社会は終わっていた。<br/>
それは歴史の終わりを迎えた１０００年前の宋朝と同じだ。<br/>
だから、かつてあった豊かで幸せな社会に戻るという意味の”復興”はありえない。<br/>
<br/>
大津波、政府や企業では行き届かないケア不足のなかで日本人は初めて、中国のような社会で生きるとはどういうことかを、理解しつつあるのかもしれない。<br/>
否応なしに我々はそういう状況に入っていく。<br/>
「雇用に依存しない福祉」を一から作っていかなければならない。<br/>
地域や職場ごとに結ばれていた絆を失ってもなお生きていく道を探さなければならない。<br/>
中間集団なき流民と化した国民と、生活の手綱を一手に握る国家の対峙、そこには日本史上かつてない専制権力が生まれやしないか。<br/>
中国の歴史に学びながら生きる道を模索していかなければならない。<br/>
<center><img class="IMAGE_MID" src="http://pds2.exblog.jp/pds/1/201205/25/28/e0016828_1215381.jpg" border="0" width="500" height="375"/></center>長々しく書いた割に抜書きだけの紹介では本書の内容をつかみにくいことだろう。<br/>
多くの方に一読を勧めたくて引用が多すぎた。<br/>
<br/>
著者の独創というよりも多くの研究の成果をまとめてみるとこういう見方が妥当だという。<br/>
その個々の研究成果のいくつかについては（網野善彦、加藤陽子、渡辺京二、、）接してもいた。<br/>
あちこちで紹介される映画（小津安二郎、黒沢明、、）も観たものが多い。<br/>
だが、それをぜんたいとして見直すと、そうか、そういうことだったのか、と世界史が違って見えてくる。<br/>
中学高校と習った歴史の常識が間違っていることを教えられた。<br/>
<br/>
文藝春秋<br/>
<br/>

 ]]> 
</description>
        <dc:subject>今週の１冊、又は２・３冊</dc:subject>
        <dc:creator>saheizi-inokori</dc:creator>
    <pubDate>Fri, 25 May 2012 12:15:14 +0900</pubDate>
    <dc:date>2012-05-25T12:15:14+09:00</dc:date>
    </item>
    <item>
        <title>朋あり遠方より来る　落語、上野公園、鰻を楽しむ　鈴本中席昼の部</title>
        <link>http://pinhukuro.exblog.jp/18047547/</link>
        <guid isPermaLink="true">http://pinhukuro.exblog.jp/18047547/</guid>
        <description>
<![CDATA[  
昨日は遠来のブログ朋とデート。<br/>
こないだのタイちゃんの運動会もそうだったが雨の翌日の五月晴れ。<br/>
蓮玉庵で久しぶりにかき揚げ蕎麦を食べて鈴本へ。<br/>
<center><img class="IMAGE_MID" src="http://pds2.exblog.jp/pds/1/201205/24/28/e0016828_1355924.jpg" border="0" width="500" height="375"/></center>さっき鈴本の前に立っていたらこみちが鈴本の呼び込み？の人やテケツ（きっぷ売り場）に丁寧にお辞儀をしていったのをみた、そのこみちが着物を粋に着こなして「堀之内」。<br/>
かあいらしい粗忽者。<br/>
うまいとは言えないが暖かさが身上。<br/>
<center><img class="IMAGE_MID" src="http://pds2.exblog.jp/pds/1/201205/24/28/e0016828_12294665.jpg" border="0" width="500" height="375"/></center>（不忍池・弁天堂）<br/>
アサダ二世もどこかのおっさんみたいな感じで鈴本に入っていくのを見たが、舞台では蝶ネクタイにブラックで見違えるようだ。<br/>
格好は見違えるようだが奇術の方はいつものように口八丁、手は２丁くらいなところ、この倦怠感がいい。<br/>
<br/>
喜多八「旅行日記」<br/>
悪くはないが先日の博品館の高座のあとだけに期待値が高すぎた。<br/>
噺家も人の身、そうそういつもベストというわけにはいかない。<br/>
<center><img class="IMAGE_MID" src="http://pds2.exblog.jp/pds/1/201205/24/28/e0016828_1303361.jpg" border="0" width="500" height="375"/></center>橘家半蔵「桃太郎」<br/>
ときにチラッと師匠の円蔵の喋り方が出てくるのが面白い。<br/>
ロケット団・漫才<br/>
四文字熟語から始まるいつものネタだが今日はいいノリだ。<br/>
天気もいいからなあ。<br/>
琴調・講談「木村長門守の堪忍袋」<br/>
少々だれ気味だった。<br/>
笑いを取ろうとギャグを多用しすぎ？<br/>
<center><img class="IMAGE_MID" src="http://pds2.exblog.jp/pds/1/201205/24/28/e0016828_131696.jpg" border="0" width="500" height="375"/></center>白酒「つる」<br/>
マクラで客の態様のいろいろを笑いのタネに。<br/>
小三治など噺家の悪口？よりはまだ好いけれど、どこか意味のない毒があるようで噺は面白いのにもったいないと思う。<br/>
鶴の名前の由来をでっち上げた隠居の照れ笑いも白酒らしく面白いのだが、俺の好みとしてはしつこ過ぎた。<br/>
<br/>
和楽社中・太神楽曲芸<br/>
土瓶の曲芸で今まで見たことのないミスが出た。<br/>
仙三郎のやらない難しい芸にチャレンジしてのことだ。<br/>
今までもいつもこの芸を見るたびにハラハラしていたのはこういうことがあるからだけど、失敗があるからうまくいったときの感動も大きいのだ。<br/>
花緑「長短」<br/>
前の失敗を”生涯に一度あるかどうかの失敗に立ち会えた”のはツイテルとフオロー。<br/>
１０年前の５月１６日に亡くなった小さん（先代）の墓、お寺が作った墓地内の案内板に「これより二つ目柳家小さんの墓」とあったというちょっといい話。<br/>
ネタの方は、、長さんの饅頭の食い方、タバコの吸い方、俺も焦れてしまったぜ。<br/>
短七かい、俺は。<br/>
<center><img class="IMAGE_MID" src="http://pds2.exblog.jp/pds/1/201205/24/28/e0016828_1313548.jpg" border="0" width="500" height="375"/></center>紫文「三味線漫談」<br/>
今日は客の雰囲気がいいこともあってノリがよかった。<br/>
すべて知っている落ちだが面白くて合間の三味線が曲名は知らないがお馴染みのものばかりで楽しい。<br/>
歌之介<br/>
「楽しいことをやろう」をキーワードに笑い話を連発。<br/>
<br/>
<br/>
<br/>
遠来の朋は大うけ、俺も大うけ、場内も大うけ。<br/>
彼も１８人抜きで真打になったらしい。<br/>
<br/>
金馬の代演で市馬「芋俵」<br/>
正楽「紙切り」<br/>
「相合傘」「スカイツリー」をきれいに切ったと思ったら「ごめんね、”タイ釣り”なの」だと、紛らわしい発音するなって。<br/>
だらんとぶるさがった釣り糸の鯛だった。<br/>
「三社祭」はイマイチ、「雨蛙」はよかった。<br/>
<center><img class="IMAGE_MID" src="http://pds2.exblog.jp/pds/1/201205/24/28/e0016828_1321474.jpg" border="0" width="500" height="375"/></center>トリは紫の着物の燕路「試し酒」<br/>
温顔、いかにものんびり楽しむ落語。<br/>
５升の酒を飲み干す久造の田舎者ブリ、どこかぎらっと腹が据わった主思い、いいね。<br/>
<center><img class="IMAGE_MID" src="http://pds2.exblog.jp/pds/1/201205/24/28/e0016828_1332497.jpg" border="0" width="500" height="375"/></center>終わって上野不忍池から公園をひとまわり、朋は初めてだという。<br/>
当初は銀座の「球磨川」にご案内するつもりだったが、鰻を食べたいというので、目の前にある「伊豆栄」に。<br/>
名前だけは知っているが俺も初体験の店。<br/>
いろいろと注文して燗酒もすすみ話もすすんだ。<br/>
遠来の人は国内をあちこち知友を訪ねてあちこち引き回されているだろうから、俺のときは少し控え目にしてゆっくり中休みしてもらうのが気が利いていると思い一軒でサヨナラ。<br/>
又会えるのはいつになるかな。
 ]]> 
</description>
        <dc:subject>落語・寄席</dc:subject>
        <dc:creator>saheizi-inokori</dc:creator>
    <pubDate>Thu, 24 May 2012 13:12:08 +0900</pubDate>
    <dc:date>2012-05-24T13:12:08+09:00</dc:date>
    </item>
    <item>
        <title>スカイツリーからは神は見つからない　映画「ル・アーヴルの靴磨き」</title>
        <link>http://pinhukuro.exblog.jp/18039193/</link>
        <guid isPermaLink="true">http://pinhukuro.exblog.jp/18039193/</guid>
        <description>
<![CDATA[  
<br/>
<br/>
神はスカイツリーのような高いところにはいないし高みからはみつからない。<br/>
地上低く、貧しく、しかし、決して卑屈ではなく日々を精一杯に生きている、そういう人たちの中に神がいる。<br/>
そういう人たちが奇蹟を起こす。<br/>
眦を決して、ではなく穏やかな笑顔をもって。<br/>
<br/>
アキ・カウリマスキ監督の信仰告白のような映画自体がそんな奇蹟かもしれない。<br/>
<br/>
アフリカに生まれたというだけで、家族そろって生きていくことすらかなわない難民。<br/>
目の前にあるその不幸に非情な政治、ちらっと登場する神学論争を戦わす神父たち靴磨きと羊飼いだけが山上の垂訓にかなう職業なんだよボヘミアン・靴磨きにして俺の観るところの”神”、マルセルがいう。<br/>
マルセルは政治や神父たちに抗議をするのではなく自らができる（と信じている）ことをやる。<br/>
心に確信・ゆとりがあるからユーモアが生じる。<br/>
<br/>
癌におかされて余命いくばくもないと言われた妻（さしずめマリアだ）がマルセルは”大きな子供”だから告知をしないでくれと医師にいうのだ。<br/>
告知するのが規則だというと「いう潮時まで規則に書いてありますか」と。<br/>
”大きな子供”だから奇蹟を起こせるのだ。<br/>
<br/>
港町の裏通りに住む人々は天使たちだ。<br/>
そうだ、忘れちゃいけない、犬のライカ（監督の愛犬）もだ。<br/>
カフエのママ、八百屋の夫妻、二階に住むおばさん、パン屋のおばさん、ベトナムから来た靴磨きの相棒、敏腕警視、仲直りしたミュージシャン夫妻、、今朝、目をつぶると瞼の裏で彼らが笑っている。<br/>
それにしてもあの黒人少年の愛おしさ！<center><img class="IMAGE_MID" src="http://pds2.exblog.jp/pds/1/201205/23/28/e0016828_8123827.jpg" border="0" width="500" height="375"/></center>小津安二郎もカウリマスキに手を貸している。<br/>
「街のあかり」を観た時にも書いたが映像が素晴らしい。<br/>
裏通り、貧しい家並み、質素な部屋、、そういうものたちを愛おしく見る目が俺の心を温める。<br/>
とくに赤。<br/>
柔らかな暖かい赤が随所に使われる。<br/>
温かい人間の血の色なのかもしれない。<br/>
<br/>
擦り切れたレコードから聞えてくる懐かしいシャンソンの数々も又聞きたい。<br/>
チャリテイコンサートで歌われる男っぽいロックももう一度聞きたい。<br/>
病床の妻に友達が読んであげるカフカの短編も読んでみたい。<br/>
<br/>
騙されたと思ってごらんなさい。
 ]]> 
</description>
        <dc:subject>映画</dc:subject>
        <dc:creator>saheizi-inokori</dc:creator>
    <pubDate>Wed, 23 May 2012 8:31:23 +0900</pubDate>
    <dc:date>2012-05-23T08:31:23+09:00</dc:date>
    </item>
    <item>
        <title>橋下を見ていると思いだす芝刈り機のような男</title>
        <link>http://pinhukuro.exblog.jp/18033095/</link>
        <guid isPermaLink="true">http://pinhukuro.exblog.jp/18033095/</guid>
        <description>
<![CDATA[  
決断できてスピーデイな実行力があるからと橋下待望論が盛んだ。<br/>
<br/>
俺はかつての部下だったナニガシ君のことを思い出す。<br/>
彼は今までうまくいかなかった難問をすらすらと解決してみせる”できる男”。<br/>
<br/>
こうしろと決めてそれに異議を唱える人間は恫喝、場合によっては人事権を振りかざして（上司の意向を笠に）従わせる。<br/>
なんとか表面はうまくいくが、それは雑草も交じって生い茂った芝生を大型の機械で刈り込んだようなもので、根っこは残っているからすぐに以前にもまして雑草が勢いよく伸びてくる。<br/>
<br/>
それでもいっときは表面的にはきれいな芝生になる。<br/>
上司たちは大喜び、ますますナニガシ君の出番が増える。<br/>
現場の人たちは首をすくめて猛烈な機械が通り過ぎるのを待ってやりすごす呼吸を身につける。<br/>
やりたくないことは口パクでごまかす。<br/>
顔で笑って心で泣いて。<br/>
<center><img class="IMAGE_MID" src="http://pds2.exblog.jp/pds/1/201205/22/28/e0016828_1027148.jpg" border="0" width="500" height="375"/></center>難問がなぜ難問になっているか。<br/>
そのよって来る所以を探っていくと、「企業文化が真にお客様第一・現場第一になっていないでエライ人第一・保身第一になっている」などに起因するトップの積年の失政や現場と遊離した保身的マネジメントにぶつかる。<br/>
だからそこにメスをいれれば難問はなんなく（とは限らないが）解決できるのだ。<br/>
しかし、トップに異議を申立ててそのやり方に変更を迫るのはなかなかサラリーマン管理職のよくするところではない。<br/>
それで”難問”がほんとの難問になってしまう。<br/>
<br/>
大型芝刈り機で有無を言わさず表面を整えるようなやり方は、お客様第一・現場第一から遠ざかる企業文化を助長して難問を増やし続ける。<br/>
待てば美しい花が咲くだろう草も何もかもを、いっしょくたにガ～ッと刈り取って平然としている野蛮さ、想像力のなさを備えた”実行力のある”人が生い茂る。<br/>
エピゴーネンが増殖して「家で飲む以外は酒を飲んではいけない」などという市長が現れる。<br/>
<br/>
ああでもない、こうでもない、と”優柔不断に”考えて待ったをかけ、トップに異議を申し立てる俺（ナニガシ君の上司）などは逆に芝刈り機に刈られてしまった。<br/>
<center><img class="IMAGE_MID" src="http://pds2.exblog.jp/pds/1/201205/22/28/e0016828_10282255.jpg" border="0" width="500" height="375"/></center>なんども書いたが決断力をもってスピーデイに実行するのが大事なのは、そのやろうとすることが妥当である場合だ。<br/>
妥当であってもいつでもスピーデイにやるのが正しいとも限らない。<br/>
こんがらがった糸は丹念にほぐさないとならない。<br/>
ナニガシ君なら鋏でチョキンで涼しい顔をしてるだろうが、せっかくのきれいな糸が屑になってしまうじゃないか。
 ]]> 
</description>
        <dc:subject>梟のゴタク</dc:subject>
        <dc:creator>saheizi-inokori</dc:creator>
    <pubDate>Tue, 22 May 2012 10:29:13 +0900</pubDate>
    <dc:date>2012-05-22T10:29:13+09:00</dc:date>
    </item>
    <item>
        <title>国立の高座から妻への愛を高らかに再確認した一之輔、幸多かれ　国立中席</title>
        <link>http://pinhukuro.exblog.jp/18025608/</link>
        <guid isPermaLink="true">http://pinhukuro.exblog.jp/18025608/</guid>
        <description>
<![CDATA[  
<center><img class="IMAGE_MID" src="http://pds2.exblog.jp/pds/1/201205/21/28/e0016828_9265339.jpg" border="0" width="500" height="375"/></center>５０日間の真打披露も今日が千穐楽。<br/>
<br/>
元気いっぱいの一之輔、風邪も直ったらしくきれいな声で、これからが勝負だと思います。<br/>
真打抜擢で「抜かれた」先輩が楽屋に訪ねてきてくれるのが嬉しい、と天どんと飲み歩いた噺をさらっと話して、ちょっと口調が変わり（男が）ぼんやりしていられるのはカミさんがいるからできるんです。<br/>
どこか抜けている男をきりきりとしっかり者のカミさんが支える、、<br/>
<br/>
お前さん、いつまでぼけっとしてんだい、引っ越しだよ、ちっとは手伝ったらどうだい。<br/>
<br/>
え、引っ越しい？荷物ゥ片付けてるからどこか行っちゃうのかな、寂しくなるなあと思ってた独特の演出で「粗忽の釘」に入る。<br/>
<center><img class="IMAGE_MID" src="http://pds2.exblog.jp/pds/1/201205/21/28/e0016828_93846100.jpg" border="0" width="500" height="375"/></center>タンスを担いで行ったきり一向に戻ってこない男をカミさんは３日間待つ。<br/>
洗濯して（箪笥が来ないから片付かない）、ボトルシップ作ったりして。<br/>
<br/>
男が粗忽にも八寸釘を隣に打ち込んだらしい。<br/>
謝りに行った隣家で”落ち着くために”（落着けば一人前なんだとカミさんに言われてる）タバコを喫いながら自分とカミさんがどうやって”くっつき合い”になったかとか新婚早々一緒に盥で行水して底を抜いた噺をする。<br/>
<br/>
演出かと思うほどのタイミングで子供の泣き声が聞こえる。子供が泣いてる、、なんか聞き覚えのある声だ今じゃ、当時の見る影もない女になっちゃってと愚痴を言って、ふっとこんな（行水したような）噺をするってことは、、まだあたしが女房に惚れてるってことかもしれない。そういうことに気がつかせてくれて、、今日はありがとう隣のオヤジとカミさんはあきれるやらおかしいやら。<br/>
<br/>
終わって出てみたら、アエラで観た可愛い男の子が逆行してくる。<br/>
やっぱり！一之輔一家が来ていたのだ。<br/>
<center><img class="IMAGE_MID" src="http://pds2.exblog.jp/pds/1/201205/21/28/e0016828_9395598.jpg" border="0" width="500" height="375"/></center>俺はかなり早くから、今日は一之輔の客はおカミさんじゃないか、と思っていた。<br/>
<br/>
噺のなかでカミさんに「好きよ」などと言わせたり、、公私混同と言わば言え、噺の出来がよければ何の問題もない。<br/>
なんの問題もないどころか、俺の少ない一之輔体験では抜群の出来だ。<br/>
一之輔が”盥で行水”の惚気噺をした後、隣家の主人にこの噺、これで４度目、今日が一番良かった！というのは、演出ではなくて本人もそう確信したのだろう。<br/>
<center><img class="IMAGE_MID" src="http://pds2.exblog.jp/pds/1/201205/21/28/e0016828_9311846.jpg" border="0" width="500" height="375"/></center>一本調子のテンパリではなくて、爆笑と微笑、ときにしんみりした気分を巧みに織り交ぜ、笑いの底にシニカルな錆を感じさせ、「八寸を笑うものは八寸に泣く」、、言葉遊びが面白く、ギャグの一つひとつがしゃれている（今日出た先輩たちの下らない雑談的冗談とは大違い）。<br/>
口笛を吹いて、口笛で「タ・バ・コ」と煙草盆を要求して見せたりの新しい工夫がみごとに噺の流れに乗っていて浮き上がらない。<br/>
知性が邪魔にならない快さ。<br/>
奔放と見せて実は周到な統制。<br/>
<center><img class="IMAGE_MID" src="http://pds2.exblog.jp/pds/1/201205/21/28/e0016828_9334247.jpg" border="0" width="500" height="375"/></center>おカミさん、どうでしたか？<br/>
旦那が真打になってよかったね。<br/>
でも、本人も師匠も市馬も小三治もみんなが言ってるようにこれからが大事、カミさんの御苦労もこれからかな。<br/>
可愛い子供たちがいるから苦労を苦労とも思わないうちに過ぎてしまうかもしれないが。<br/>
<br/>
一之輔君、今夜は坊やたちにお土産でも買って早く帰ってカミさんと一杯やれよ。<br/>
エ？謂われなくてもォ？ご馳走様。<br/>
この先、夫婦仲がおかしくなったらこのネタをやることだな。<br/>
<br/>
一之輔以外では一朝「蛙茶番」が素晴らしかった。<br/>
今日は聴衆に家族も参加した親子会でよかったのだ。
 ]]> 
</description>
        <dc:subject>落語・寄席</dc:subject>
        <dc:creator>saheizi-inokori</dc:creator>
    <pubDate>Mon, 21 May 2012 9:42:06 +0900</pubDate>
    <dc:date>2012-05-21T09:42:06+09:00</dc:date>
    </item>
    <item>
        <title>タイちゃんの運動会</title>
        <link>http://pinhukuro.exblog.jp/18019370/</link>
        <guid isPermaLink="true">http://pinhukuro.exblog.jp/18019370/</guid>
        <description>
<![CDATA[  
これ以上は望めないほどの五月晴れ。<br/>
タイちゃんの運動会。<br/>
張り切って出かけて写真を撮りまくったけれどほとんど失敗。<br/>
<center><img class="IMAGE_MID" src="http://pds2.exblog.jp/pds/1/201205/20/28/e0016828_9125100.jpg" border="0" width="500" height="375"/></center>どこにタイちゃんがいるのか分からない。<br/>
やっと撮ったのはこんなピンボケ、後ろ手前がタイちゃん。<br/>
<center><img class="IMAGE_MID" src="http://pds2.exblog.jp/pds/1/201205/20/28/e0016828_925198.jpg" border="0" width="500" height="375"/></center>そうでなければ下を向いていたり<br/>
<center><img class="IMAGE_MID" src="http://pds2.exblog.jp/pds/1/201205/20/28/e0016828_934337.jpg" border="0" width="500" height="375"/></center>ちょっといつもと違う顔だったり<br/>
<center><img class="IMAGE_MID" src="http://pds2.exblog.jp/pds/1/201205/20/28/e0016828_95112.jpg" border="0" width="500" height="375"/></center>後姿だったり（真ん中）<center><img class="IMAGE_MID" src="http://pds2.exblog.jp/pds/1/201205/20/28/e0016828_962095.jpg" border="0" width="500" height="375"/></center>他の子だったり、まあ、パパが折りたたみの台をもって撮りまくっていたから記念遺産は大丈夫だろう。<center><img class="IMAGE_MID" src="http://pds2.exblog.jp/pds/1/201205/20/28/e0016828_973785.jpg" border="0" width="500" height="375"/></center>はあちゃんはもっぱらお友達と真っ黒になって遊んでる。<br/>
<center><img class="IMAGE_MID" src="http://pds2.exblog.jp/pds/1/201205/20/28/e0016828_99554.jpg" border="0" width="500" height="375"/></center>亀さんの池<br/>
<center><img class="IMAGE_MID" src="http://pds2.exblog.jp/pds/1/201205/20/28/e0016828_993928.jpg" border="0" width="500" height="375"/></center>ランチは木陰でパパの造ったお弁当<br/>
<center><img class="IMAGE_MID" src="http://pds2.exblog.jp/pds/1/201205/20/28/e0016828_9101487.jpg" border="0" width="500" height="375"/></center>はあちゃんはチキンのから揚げを食うこと食うこと。<br/>
用があっていけなかったカミさんが「タイちゃんに」と手紙を添えてパウンドケーキをもたせてくれたのを、「はあちゃんはないの？」とべそをかきそうになる。<br/>
そこで勧進帳じゃないけど『皆さんで一緒に食べてね』という文章を『はあちゃんもみんなで仲良く食べてね』と読み上げてやった、そのときの笑顔！<br/>
<center><img class="IMAGE_MID" src="http://pds2.exblog.jp/pds/1/201205/20/28/e0016828_925424.jpg" border="0" width="480" height="640"/></center>夜は東京で前から取ってある落語会があるので晩飯は付き合わずに帰ろうとしたら、風呂上がりにと、パパがささっと作ってくれたビールのつまみ、親子で釣ってきたイワシのオリーブ油漬けのうまいこと。<br/>
はあちゃんもちょっとだけつきあってくれた。<br/>
玄関を入るなり「おじいちゃんは？！」と帰ってきたタイちゃんは俺が帰ってしまうのがちょっと、、それは自惚れか。<br/>
<center><img class="IMAGE_MID" src="http://pds2.exblog.jp/pds/1/201205/20/28/e0016828_9284418.jpg" border="0" width="500" height="375"/></center>やっぱり運動会は楽しいね。<br/>
<center><img class="IMAGE_MID" src="http://pds2.exblog.jp/pds/1/201205/20/28/e0016828_9205140.jpg" border="0" width="500" height="375"/></center>
 ]]> 
</description>
        <dc:subject>よしなしごと</dc:subject>
        <dc:creator>saheizi-inokori</dc:creator>
    <pubDate>Sun, 20 May 2012 9:28:55 +0900</pubDate>
    <dc:date>2012-05-20T09:28:55+09:00</dc:date>
    </item>
    <item>
        <title>怠けものとはいかなるものか　ちくま文学の森「怠けものの話」</title>
        <link>http://pinhukuro.exblog.jp/18013155/</link>
        <guid isPermaLink="true">http://pinhukuro.exblog.jp/18013155/</guid>
        <description>
<![CDATA[  
<center><img class="IMAGE_MID" src="http://pds2.exblog.jp/pds/1/201205/18/28/e0016828_2165740.jpg" border="0" width="500" height="375"/></center>「ちくま文学の森」全１６巻という全集が出たのは１９８９年、テーマ毎に短編を集めた異色の全集だったが、俺が買ったのはこの「怠けものの話」と「ことばの探偵」の二冊、いつか会社を辞めたころにでも読むだろうと思って買ってある全集が漱石全集、鴎外全集、井伏全集、百閒全集、辰野隆全集、現代日本のユーモア文学全集、異色作家短編全集、、といろいろあって三木清全集とか売ってしまったものもあるのだが、ついにこの「怠けものの話」を読み始めた。<br/>
いかにも怠けものにふさわしい選択ですね。<br/>
内容は、怠けものらしく写真で紹介しよう。<br/>
<center><img class="IMAGE_MID" src="http://pds2.exblog.jp/pds/1/201205/18/28/e0016828_21173971.jpg" border="0" width="500" height="375"/></center><br/>
<center><img class="IMAGE_MID" src="http://pds2.exblog.jp/pds/1/201205/18/28/e0016828_21175634.jpg" border="0" width="500" height="375"/></center>図書館から借りた本や図書館の予約を待ちきれない時事的な新書、古本屋で衝動的に買った本などを読む合間に気分転換のために、その気になったものから読んでいる。<br/>
 <br/>
ご覧のように洋の東西を問わず、落語まであって、なかなか怠けものの世界も奥深い。<br/>
 <br/>
富士正晴の「座っている」は、あぐらをかいて文章を書き続ける自分のことを書いたものだが、だんだん髭を剃らなくなって伸ばし続けることも書いている。<br/>
家人の顰蹙を買いながらもそうするのは、当然髭を剃るのが面倒ということもあるのだが、上の歯が次々ぬけて４本くらいになってしまったということも原因だ。<br/>
わかるだろうか？歯の長屋がごっそり欠落すると、鼻から下、唇までの、今とっさにそれをどういうかその名は思い出せないが、まあ聞けばわかりやすいところのひげが実にそりにくくなる。ひげを支えている肉の平面が、のれんのごとく（それほどでもないが）後から支えるものがなくなって、剃刀の刃を逃げるわけだ。これならどうかと、舌の先で支えてみても余り効果はない。なるほど歯の効用は、ものを噛むばかりではなく、ひげそりのために肉を支えているということもあったのかいと、ひとときはなはだ感心した。ははあ、よめたぞ、それで爺（じじい）はひげを生やしっぱなしにするのか。富士は、歯が抜けるたびに老いの衰滅という”減り備わる”という、若いころの増し備わると逆向きの新体験の連続という感じを、「老いも珍奇な体験であり、人生である」と面白がる気持ちがあるから、入れ歯をしようとは思わないのだ。<br/>
<center><img class="IMAGE_MID" src="http://pds2.exblog.jp/pds/1/201205/18/28/e0016828_2283335.jpg" border="0" width="500" height="375"/></center>（晩飯のおかずを買いに行くのは怠けものではないかも）<br/>
 <br/>
本書に取り上げられている怠けものたちの怠けぶりにはいろいろあって、それが面白いのだが、どの怠けものにも共通するのは、怠けることによって、不精ひげが長くなって見栄えが悪くなるとか、収入が途絶えて食うものに困るとか、実生活にさまざまな不都合が生じている。<br/>
その不都合を富士のように積極にとらえるか、いやでしょうがないのだが我慢しているかの違いはある。<br/>
あ、そうか山本周五郎の「よじょう」のように怠けて乞食になっても周囲が勝手に仇討をするのだと勘違いをして（なんと父の仇・宮本武蔵を討つのだと）、金や物を寄進されて大儲けをするという例外もあったな。<br/>
<center><img class="IMAGE_MID" src="http://pds2.exblog.jp/pds/1/201205/18/28/e0016828_2294794.jpg" border="0" width="500" height="375"/></center>じっくり考えると「怠けもの」の定義は難しい。<br/>
だらだら遊んでいるものとばかりもいえない。<br/>
勤勉に会社つとめをしていても自分の使命を果たそうとせずヒラメ人間になっているのは怠けものなのではないだろうか。<br/>
政治家や官僚、学者、メデイア、、エラクなればなるほど忙しそうにして昼夜を問わず頑張っている。<br/>
ああいうのを怠けものなんて言ったら本人は怒るかもしれない。<br/>
が、保身の塊になって、力・才能があるのに、それを使ってやるべきことをしなかったり、言うべきことを言わなかったりするのは、やはり怠けものでしょう。<br/>
タチの悪い怠けもの。<br/>
だから「よじょう」とは違うのだ。<br/>
反対に理想の実現に向かって全身全霊で努力したけれど武運拙くホームレスになっている人は怠けものとは言いたくない。<br/>
 <br/>
そういう怠けものの話は本書には出てこない。<br/>
そりゃそうだろう、そんな怠けものの話なんか誰が読みたいと思うだろうか。<br/>
<center><img class="IMAGE_MID" src="http://pds2.exblog.jp/pds/1/201205/18/28/e0016828_2214181.jpg" border="0" width="500" height="375"/></center>俺がいかなる意味でも怠けものであることは本人が自覚しています。<br/>
本書に登場するオールスター怠けものの面々、いずれもどこか俺の分身みたいなところがあるのも当然かな。<br/>
<br/>
筑摩書房
 ]]> 
</description>
        <dc:subject>今週の１冊、又は２・３冊</dc:subject>
        <dc:creator>saheizi-inokori</dc:creator>
    <pubDate>Sat, 19 May 2012 7:45:25 +0900</pubDate>
    <dc:date>2012-05-19T07:45:25+09:00</dc:date>
    </item>
    <item>
        <title>懐かしいル・カレのスマイリーシリーズ　日本も「もぐら」退治が必要だ　映画「裏切りのサーカス」</title>
        <link>http://pinhukuro.exblog.jp/18007907/</link>
        <guid isPermaLink="true">http://pinhukuro.exblog.jp/18007907/</guid>
        <description>
<![CDATA[  
ああ、懐かしいなあ、ル・カレ。<br/>
『寒い国から帰ってきたスパイ』、そしてスマイリーシリーズ、 『ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ』『スクールボーイ閣下』『スマイリーと仲間たち』、、作家自身が英国情報部の経験があるから、派手な撃ち合いや美女が登場する００７などとは違って地味だけどむんむんするようなリアル感が満ちていて冷戦下のスパイ活動かくあるものかとわくわくした。<br/>
<br/>
回りくどいともいえるデイテイルの積み重ねを読み過ごすと後で分からなくなるような大人のエスピオナージ。<br/>
イギリスのエンタテインメントにまま見られるシニカルな人物描写、ときにうっすらとユーモアを漂わせることもあって、いったん小説の世界に入り込むと夢中になった。<br/>
<br/>
<br/>
<br/>
『ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ』が原作。<br/>
英国諜報部幹部＝サーカスの中にソ連の「もぐら」＝二重スパイがいる。<br/>
引退したサエナイ男、スマイリーが大臣から捜査を命じられる。<br/>
標的の暗号名は「鋳掛屋」「仕立て屋」「兵隊」。<br/>
実話に基づいた小説だ。<br/>
<center><img class="IMAGE_MID" src="http://pds2.exblog.jp/pds/1/201205/18/28/e0016828_1211316.jpg" border="0" width="500" height="375"/></center>当然ながら映画は小説よりもシンプルに、銃撃や美女、グロ場面などもクローズアップして、見て面白いものにしている。<br/>
だが原作の持っていた雰囲気が失われたわけではない。<br/>
ル・カレの作品ももう一度読みたくなった。<br/>
移り気な隠居だ。<br/>
<center><img class="IMAGE_MID" src="http://pds2.exblog.jp/pds/1/201205/18/28/e0016828_1223075.jpg" border="0" width="500" height="375"/></center>鳩山が普天間基地を最低でも県外にと言ったときに日本の防衛相や外務省が直接アメリカに働きかけて辺野古でなければダメと言わせる誘導をしたという。<br/>
こいつらも「もぐら」ではないか。<br/>
もぐらの存在を知って何もできなかった首相とはいったいなんだったのか。<br/>
もぐらの言いなりになっている首相よりはまだマシだけれども。<center><img class="IMAGE_MID" src="http://pds2.exblog.jp/pds/1/201205/18/28/e0016828_1262260.jpg" border="0" width="500" height="375"/></center>
 ]]> 
</description>
        <dc:subject>映画</dc:subject>
        <dc:creator>saheizi-inokori</dc:creator>
    <pubDate>Fri, 18 May 2012 12:06:21 +0900</pubDate>
    <dc:date>2012-05-18T12:06:21+09:00</dc:date>
    </item>
    <item>
        <title>喜多八の進境　＜銀座の噺小屋＞喜多八膝栗毛　春の瞬</title>
        <link>http://pinhukuro.exblog.jp/18001576/</link>
        <guid isPermaLink="true">http://pinhukuro.exblog.jp/18001576/</guid>
        <description>
<![CDATA[  
<center><img class="IMAGE_MID" src="http://pds2.exblog.jp/pds/1/201205/17/28/e0016828_1315634.jpg" border="0" width="500" height="375"/></center>日比谷公園を散歩してから銀座博品館へ。<br/>
天どんが、英語交じりの「垂乳根」。<br/>
ゴリラみたいな顔、独特のフラがある。<br/>
喜多八に「図々しさも芸の内」とからかわれていたけれど嫌な感じはしなかった。<br/>
<br/>
喜多八「短命」<br/>
隠居と八つあんで繰り返される「なぜ伊勢やの婿はみんな短命なのか」をめぐるやりとりで、八っつあんの察しの悪さにじれた隠居は後半は音を発することを止めて手真似と口の動きだけで話す。<br/>
落語には同じ内容を繰り返すのはよくあって（寿限無、金明竹など前座噺に多い）、それは噺家の訓練にはなるのだろうが、下手な人だとまったく同じ繰り返しが客を飽きさせる。<br/>
その点、うまい人はリズムを変化させたり、語調に微妙な抑揚・色合いを加えて、退屈するどころか快く聴かせてくれる。<br/>
音を消して仕草だけでしゃべるのも一つの工夫か。<br/>
オスカーを取ったサイレント映画「アーテイスト」を意識したのかナ。<br/>
<center><img class="IMAGE_MID" src="http://pds2.exblog.jp/pds/1/201205/17/28/e0016828_1345126.jpg" border="0" width="500" height="375"/></center>降りてすぐにまた上がって来る。<br/>
無駄なようだが、水分を補給したりシビレを予防したり噺家にとっちゃ大事な時間だろう。<br/>
いつもは短い軽めの噺だが、何をやるかと思ったら、なんと、「宿屋の仇討」。<br/>
番組表にはトリネタとして書いてあったのを繰り上げたのだ。<br/>
<br/>
<br/>
<br/>
<br/>
<br/>
江戸っ子トリオの登場場面から熱演、それが最後まで息切れせずに続く。<br/>
酒宴、ジエットコースターのように上がったり下がったりする宿の若いもん・伊八とのやりとり、相撲騒ぎ、源兵衛のとんだ自慢噺、ここでも繰り返される侍の「いはちイイ～！」、次から次へと場面が変わり、なんども聴いて次のセリフがわかっていても可笑しい。<br/>
権太楼↑と比べるとずっと短く刈り込んだ喜多八ならではのメリハリ。<br/>
<center><img class="IMAGE_MID" src="http://pds2.exblog.jp/pds/1/201205/17/28/e0016828_1362848.jpg" border="0" width="500" height="375"/></center>（今朝の散歩で）<br/>
<br/>
休憩後小菊「粋曲」<br/>
「吉原案内」「蛙がひょこひょこ」「茶っきり節」、都々逸浮名立て立て二人の浮名　はたで手出しの出来ぬほど<br/>
<br/>
夕立のざっと降るほど浮名は立てどただの一度も濡れやせぬ「さのさ」、平成中村座で観た「め組の喧嘩」のこと、明日から始まる三社祭のことなど喋って大津絵。<br/>
<center><img class="IMAGE_MID" src="http://pds2.exblog.jp/pds/1/201205/17/28/e0016828_138243.jpg" border="0" width="500" height="375"/></center>（救急車と消防車を写生する子供たち）<br/>
<br/>
喜多八こっけい噺は難しいですね。そんなことを考える日は、人情がかった噺でと言って「鼠穴」。<br/>
落ちぶれた弟に冷たく当たる、鬼のような兄、それを乗り越えたと思ったら今度は火事ですべてを失い、妻が病気になり、ふたたび兄にすげなくされて、娘が我が身を吉原に売ってこさえた金を掏り取られ、、執拗な不幸、冷酷な肉親、さいごに救いがあるとはいえ、そのことは分かっていても俺はこの噺を聴くのがつらくてあまり好きじゃない。<br/>
<br/>
やれやれ、もっと「鈴ヶ森」とか「ヤカン舐め」などの可笑しな噺をしてくれればよかったとがっかりしながら、聴きはじめたら、、<br/>
なんと最後まで一直線に引き込まれっぱなし。<br/>
しつこさとは無縁、簡勁な筆遣いの墨絵を思わせる。<br/>
単色の中に要所要所にピカッと光るリアリティ、（火事場の紅炎、病気の妻にかける言葉の温度、、）。<br/>
<br/>
喜多八が前回見た時より元気そうなのが何より、見かけだけじゃなく高座もよかった。<br/>
<br/>
<center><img class="IMAGE_MID" src="http://pds2.exblog.jp/pds/1/201205/17/28/e0016828_12432154.jpg" border="0" width="500" height="375"/></center>終演後、東銀座で拡大居残り分科、分科というのは居残り会レギュラー３人のうち一人が欠席、拡大というのはＫさんの友人夫妻、俺の友人二人が参加したから。<br/>
お互いに知らぬ同士が小皿は叩かなくとも馬刺し（タテガミの旨さに一同感嘆）をつまみ、落語だけでなく縦横無尽に話を広げて気がつけば終電近く。<br/>
<br/>
喜多八の無言劇を長過ぎたと否定的に受け取った方、「鼠穴」を”息切れした”と聴いた人、落語通の人同士で喜多八の今日の噺についてそれぞれ全く異なる評価・感想を持っていた、それを聴いてなるほどそういう見方もあるのかと思うのも楽しい。<br/>
聴いて楽しく、語り合って愉快、一口でなんども美味しい喜多八の「春の瞬」だった。<br/>
<center><img class="IMAGE_MID" src="http://pds2.exblog.jp/pds/1/201205/17/28/e0016828_1259886.jpg" border="0" width="500" height="375"/></center>ナマコ、俺は不幸にも正月に食べなかったので今年のお初だった。<br/>
辛子蓮根は二度目だったが。<br/>

 ]]> 
</description>
        <dc:subject>落語・寄席</dc:subject>
        <dc:creator>saheizi-inokori</dc:creator>
    <pubDate>Thu, 17 May 2012 13:14:10 +0900</pubDate>
    <dc:date>2012-05-17T13:14:10+09:00</dc:date>
    </item>
    <item>
        <title>俺は古いのか　映画「別離」</title>
        <link>http://pinhukuro.exblog.jp/17994068/</link>
        <guid isPermaLink="true">http://pinhukuro.exblog.jp/17994068/</guid>
        <description>
<![CDATA[  
<br/>
<br/>
いろんな賞を取って評判の良い映画だが、俺にはいまいちだった、２時間退屈はしなかったけれど。<br/>
アルツハイマーの父を残して外国に行くなんて考えられないし、そうしろという妻（たとえその動機が娘のためだとしても）には俺も耐えられない。<br/>
「いい人、外国に行かないだけが離婚の理由です」と妻は言うが、その前に二人の愛は冷えていたのじゃないか。<br/>
「愛してる。頼むから一緒に暮らしてくれ、おやじの介護を手伝ってくれ」という言葉がないのが妻には不満なのだ。<br/>
<br/>
「子は鎹」（同名の落語がある）という言葉が妻の口から出た。<br/>
鎹になろうにも父も母も自分が正しいと相手に頭を下げる気がなければ普通の鎹じゃ届かない。<br/>
<br/>
イランの現代社会の実相が示されて興味深い。<br/>
宗教がどのくらい個人の生活を規制するのか。<br/>
異性の裸をみてはいけないし介護のためと言えども触れることに聖職者の許可を得る。<br/>
コーランに手を置いて誓う。<br/>
家族を守るためといえ、嘘をつくことは許されない。<br/>
しかし、嘘をつく人も、場合もあり、つかない人もいる（不利を承知で）。<br/>
個人の名誉が穢されることに対する極端な拒絶反応・怒り。<br/>
<br/>
子供を大事にする。<br/>
教育熱心。<br/>
子供に見聞きさせてはいけないことの峻別。<br/>
<br/>
世界中に蔓延している格差はイランでも顕著だ。<br/>
<br/>
中流家庭（銀行員）の主人公が、自分の子供（胎児）を（主人公が妊娠中の妻を突き飛ばして）殺したと怒り狂っている熱しやすい男（失業中）が裁判所における自分への暴言で立件されそうになったときに「助けてやってくれ」と判事に頼みこむ。<br/>
でっぷりした父を風呂場で洗ってやりながら思わず泣き出す。<br/>
娘の送迎をし勉強を見てやる。<br/>
俺はこの主人公に感情移入して見ていた、妻にはむしろ腹をたてて。<br/>
感情的になってくだらないことをいうし。<br/>
<center><img class="IMAGE_MID" src="http://pds2.exblog.jp/pds/1/201205/16/28/e0016828_9323668.jpg" border="0" width="500" height="375"/></center>映画の後、Ｂｕｎｋａｍｕｒａ　ザ・ミュージアムで「レオナルド・ダ・ヴィンチ」を見た。<br/>
＜ほつれ髪の女＞が「そんなに女性にきつく当たったら罰があたるわよ」と上目づかいでウインクしたような気がした。<br/>
<center><img class="IMAGE_MID" src="http://pds2.exblog.jp/pds/1/201205/16/28/e0016828_936308.jpg" border="0" width="500" height="375"/></center>そのあと、渋谷「チェントアーニ」で隔月の飲み会。<br/>
隣に座った女性たちには（男性たちにも）何の不満もなく旨い酒だった（料理はイタリアンといえどもしょっぱ過ぎて、高血圧老人としては半分も食べなかったが）。
 ]]> 
</description>
        <dc:subject>映画</dc:subject>
        <dc:creator>saheizi-inokori</dc:creator>
    <pubDate>Wed, 16 May 2012 9:55:09 +0900</pubDate>
    <dc:date>2012-05-16T09:55:09+09:00</dc:date>
    </item>
    <item>
        <title>元は落語だった　人形町で聴く「雲助×小里ん　髪結新三」</title>
        <link>http://pinhukuro.exblog.jp/17987765/</link>
        <guid isPermaLink="true">http://pinhukuro.exblog.jp/17987765/</guid>
        <description>
<![CDATA[  
１１日のこと。<br/>
久しぶりに人形町、一か月も行かないと久しぶりなのだ。<br/>
<center><img class="IMAGE_MID" src="http://pds2.exblog.jp/pds/1/201205/15/28/e0016828_100428.jpg" border="0" width="500" height="375"/></center><br/>
<center><img class="IMAGE_MID" src="http://pds2.exblog.jp/pds/1/201205/15/28/e0016828_9584255.jpg" border="0" width="500" height="375"/></center>人形が出てまわる正５時の人形時計、何度も来ているのに案外これを見ることが少ない。<br/>
<br/>
ウメボシを買って、第二金曜日、ふれあいデーの１００円銭湯に入ってぶらぶら。<br/>
水天宮の後ろに時間外参詣の入り口があるのに今頃気がついた。<br/>
<center><img class="IMAGE_MID" src="http://pds2.exblog.jp/pds/1/201205/15/28/e0016828_1052289.jpg" border="0" width="500" height="375"/></center>前に来たのはいつだったか、３人の子と４人の孫たちが産れたのに、あまりお参りに来た記憶がない。<br/>
<center><img class="IMAGE_MID" src="http://pds2.exblog.jp/pds/1/201205/15/28/e0016828_107272.jpg" border="0" width="500" height="375"/></center>安産にちなんだ犬や河童やの像があって安産を祈る親たちが撫でたからピカピカ。<br/>
中老の夫婦が撫でていたけれど、あれは孫が無事産まれますように。<br/>
<center><img class="IMAGE_MID" src="http://pds2.exblog.jp/pds/1/201205/15/28/e0016828_10101096.jpg" border="0" width="500" height="375"/></center>マタニテイ衣料店のお供えの酒も「初孫」、山形のうまい酒だ。<br/>
<center><img class="IMAGE_MID" src="http://pds2.exblog.jp/pds/1/201205/15/28/e0016828_10111099.jpg" border="0" width="500" height="375"/></center>今日は雲助＆小里んの「髪結新三」だ。<br/>
<br/>
前座「市助」のあと、まず、小里んがあがって「発端から永代橋川端」までをやる。<br/>
この落語会、いったんは来ないつもりだったが、東京かわら版で長井好弘が小里んのことを今頃になって、柳家小里んの高座が猛烈に面白くなった。そのわけは何てったって、柳家の王道だ五代目小さんそのままの芸風と容貌で、極上のあっさり加減、、なんて書いてあったから、そうだとも、小里んがいたよな、小里んを聴かなくちゃ、とミーハーの血が騒いだのだ。<br/>
<br/>
もう売り切れかと思ったら買えた、買えたどころじゃない、ガラガラだった。<br/>
発端を淡々と語る。<br/>
紀伊国屋文左衛門、その番頭庄三郎、白子屋、女房お常、その娘お熊と手代の忠七のわりない仲、放蕩息子の庄之助、、前置きに出てくる人名とその関係が聞き取りにくい。<br/>
どのエピソードもあとで利いてくるのかと思うから聞き逃すまいと力が入ってしまった。<br/>
なに、あとから見ればハナのそれは聞き流していればよかったのだ。<br/>
<br/>
髪結新三がお熊を騙してかどわかし、口から出まかせ、美味しいことを並べ立てて手代の忠七を連れていくあたりから俄然面白くなる。<br/>
小里んの淡々とした語り口が変わるわけではないが。<br/>
<br/>
新堀まで来て降り出した雨、相合傘から忠七を置いてけぼりにして一人先に歩く新三、待っておくれよ、ぬれるじゃないか、とすがる忠七、高座の明かりが暗くなり、新三の本性がギラリと現れる。不断は帳場を回りの髪結、いわば得意のことだから、<br/>
うぬのような間抜け野郎にも、ヤレ忠七さんとか番頭さんとか上手をつかって出入りをするも、<br/>
一銭職と昔から下がった稼業の世渡りに、にこにこ笑った大黒の口をつぼめた傘も、<br/>
並んでさして来たからは、相合傘の五分と五分、轆轤のような首をしてお熊が待っていようと思い、<br/>
雨の由縁にしっぽりと濡るる心で帰るのを、そっちが娘に振りつけられ弾きにされた悔しんぼに、<br/>
柄のねえところへ柄をすえて、油紙へ火のつくようにべらべら御託をぬかしゃアがると、<br/>
こっちも男の意地づくに覚えはねえと白張りのしらをきったる番傘で、<br/>
うぬがか細いそのからだへ、べったり印を付けてやらア芝居掛りで前段を締める。<br/>
<br/>
ロビーにはこの噺のあらすじや、初鰹、車力、一両の価値、、などを解説したコピーが掲示されている。<br/>
<center><img class="IMAGE_MID" src="http://pds2.exblog.jp/pds/1/201205/15/28/e0016828_11184520.jpg" border="0" width="500" height="375"/></center>休憩後は雲助「深川閻魔堂芝居掛まで」。<br/>
こちらはもう何度も見ている雲助大得意の芝居噺。<br/>
<br/>
からりと晴れた５月５日お節句。<br/>
車力（車引き）の善八とカミさんの滑稽なやりとり、大親分の弥太五郎源七と新三のかけひきは圧倒的に新三がかっこいい、割って入る大家の長兵衛が最高、狡くて腹も座って、さすがの新三も手玉に取られる。<br/>
いくら売出し中の悪党だとて町の主にはかなわない。<br/>
<br/>
初鰹一匹が二分ニ朱だって、４５０００円！<br/>
女房を質に入れても追っつかねえ。<br/>
壺算みたいなやり取りが笑わせる。<br/>
<br/>
最後に閻魔堂の名調子源七：まだ駆け出しの遊び人、盆の見えねぇ手前だから、<br/>
こうばっかりじゃぁ読めなかろうが、いつぞやおれが白子屋から拠なく頼まれて、<br/>
娘を貰いに行った時、扱い金を顔に打ちつけ、恥をかかせた意趣返し、<br/>
その時いっそ一思いと二三度家は出かけたが、<br/>
いい年をして大人気なく、小僧ッ子あがりの手前を相手に、<br/>
組んで落ちるも智恵がなく、売った喧嘩を買わねぇのも此方の盆が高いゆえ、<br/>
今日まで我慢をしていたが、臭ぇもの身知らずと、取り合わねぇのをいいかと思って、<br/>
世間へ出ちゃぁおれが事を、意気地が無ぇの腰抜けのと、<br/>
言い触らし歩くとやら、人の噂を聞く度に癪に障って今日此処で、<br/>
焼の廻った源七の刃鉄が切れるか切れねぇか、<br/>
命を賭けての遣取りだ。受けられるなら受けてみろ。<br/>
<br/>
新三：その仕返しは今日来るか、明日来るかとあの時から、<br/>
毎日待っていたところ、幾日経っても来ねぇから、<br/>
尻腰の無ぇ親父だと、手前の子分に逢う度毎、言伝同様悪く云った、<br/>
聾近えその耳へようやくそれが聞えたか、雨の降るのに深川まで、ぼくぼく足を運んで来たは、耄たようでも流石は源七、命を捨てによく出て来た。<br/>
<br/>
源七：なんと。<br/>
<br/>
新三：ちょうど所も寺町に、娑婆と冥途の別れ道、その身の罪も深川に、<br/>
橋の名さえも閻魔堂、鬼といわれた源七が、ここで命を捨てるのも、<br/>
餓鬼より弱い生業の、地獄のかすりを取った報いだ、<br/>
手前もおれも遊び人、一ツ釜とはいいながら、黒闇地獄の暗闇でも、亡者の中の二番役、<br/>
業の秤りにかけたらば貫目の違う入墨新三、こんな出合いもその内に、てっきりあろうと浄瑠璃の、<br/>
鏡にかけて懐に隠しておいた此の匕首、刃物があれば鬼に金棒、どれ血塗れ仕事にかかろうか。<br/>
<br/>
源七：いかに所が寺町とて、まだ裏盆も来ねぇのに、聞きたくもねぇ地獄の言立て、<br/>
無常を告げる八幡の死出の山鐘三途の川端、あたりに見る目嗅ぐ鼻の、人の来ぬ間にちっとも早く、冥土の魁さしてやろう。<br/>
落語会主催のいたちやさんのブログから頂きました。<br/>
<center><img class="IMAGE_MID" src="http://pds2.exblog.jp/pds/1/201205/15/28/e0016828_11382187.jpg" border="0" width="500" height="375"/></center>帰宅してから、噺に出てくる地名をいろいろ調べてみた。<br/>
小満んの「江戸東京落語散歩」が役に立つ。<br/>
人形町の近くが多い。<br/>
こんどはこっちを歩いてみようか。
 ]]> 
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        <dc:subject>落語・寄席</dc:subject>
        <dc:creator>saheizi-inokori</dc:creator>
    <pubDate>Tue, 15 May 2012 11:40:17 +0900</pubDate>
    <dc:date>2012-05-15T11:40:17+09:00</dc:date>
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    <item>
        <title>ブッシュに似てないか　一ノ宮美成「橋下『大阪改革』の正体」</title>
        <link>http://pinhukuro.exblog.jp/17980765/</link>
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<![CDATA[  
きとらさんによれば、”　読書には楽しさ・喜びがつきものだが、この本は「二万パーセント」不愉快だった。感想も批評も書く気がしない”、そうだが、それでは橋下の思うつぼかもしれないので、内容を少し紹介しよう。<br/>
<center><img class="IMAGE_MID" src="http://pds2.exblog.jp/pds/1/201205/14/28/e0016828_9564158.jpg" border="0" width="500" height="375"/></center>２００８年１２月出版、大阪府政を長く取材してきたジャーナリストによる府知事としての橋下の欺瞞性・悪質さの事実をあげての告発。<br/>
<br/>
メデイアによる橋下批判は最近めっきり影をひそめた感があるが、地元に密着した取材によって今更ながら橋下という政治家の危険性を浮き彫りにする。<br/>
<br/>
そのいくつかをあげると、<br/>
<br/>
でっちあげの大阪破産会社論（夕張市と同じだというウソ）に基づく恫喝的な財政再建案、それは財政悪化の原因にメスを入れるのではなく、まず０８年度１１００億円の歳出削減ありき、しかもそれは職員人件費の大幅削減（ラスパイレス指数によれば大半は教員と警察官が占める大阪府職員の給与は全国４２位なのに）、始まったばかりの３５人学級の廃止、私学助成の３割カット（泣いて訴える生徒に「私学にいけないなら努力して公立に行け。それがだめだというなら日本から出ていけ」と暴論）、老人、乳幼児・障碍者、一人親などの医療費一割負担、警察官の削減、文化施設の廃止縮小、、などが打ち出された。<br/>
それは当然ながら反対が強く、３５人学級廃止や障碍者の医療費負担、警察官の削減などは見送られたが、削減額の１１００億円はそのまま。<br/>
<center><img class="IMAGE_MID" src="http://pds2.exblog.jp/pds/1/201205/14/28/e0016828_1129552.jpg" border="0" width="500" height="375"/></center>一方、巨額な赤字発生が確実視され環境破壊も指摘されている「箕面森町」大規模住宅開発、「彩都」（国際文化公園都市）、関西空港二期工事（”伊丹空港は邪魔”発言）、交通量と渋滞減少で国が手を引いた阪神高速道大和川線、安威川ダム、槇尾川ダム、りんくうタウン、泉佐野コスモポリスなどの”負の遺産”が軒並み継続となった。<br/>
<br/>
さらに、関西財界主導の関西空港などの「大規模開発」と並び、大阪府財政危機の要因としてあげられる「乱脈同和行政」についてもメスは入れられず、補助金などは維持された。<br/>
共産党議員の「３３年間巨額の費用をかけて多くの対策が講じられた結果、今日では地域格差がなくなり、地区内外住民の交流・混在が進み、同和地区の実態はなくなっている。これ以上の同和行政の継続は却って”逆差別意識”を生じさせるというのが府民の大勢だ」という追及にも「私の実体験では同和問題は解決されていない」と自分の育ちだけを論拠に押し切る。<br/>
<center><img class="IMAGE_MID" src="http://pds2.exblog.jp/pds/1/201205/14/28/e0016828_11302688.jpg" border="0" width="500" height="375"/></center>教育委員会が権力からの独立、中立性を目的として生まれた歴史的経緯もものかわ、”抵抗勢力＝クソ教育委員会”の罵言を連発して強引にねじ伏せて行った経緯は中央メデイアでも報道された。<br/>
本書を読むと良心的な人ほど大阪では教師を続けられない、なりたくないだろうと痛感した。<br/>
修学旅行の食費まで自費負担させられるんだって！<br/>
競争、競争！学力テストオンリー、習熟度別学習（ちょっと勉強してみれば現実にはひどい結果しか生みえない、頭の良い子にとってすら、ことはすぐわかる）、世界の先例が失敗している教育改革（改悪）だ。<br/>
<br/>
隠し撮りを始め恐怖政治の数々。<br/>
公用車をつかってジムに通うなど公私混同も自分には許されるというダブルスタンダード。<br/>
<center><img class="IMAGE_MID" src="http://pds2.exblog.jp/pds/1/201205/14/28/e0016828_11461134.jpg" border="0" width="500" height="375"/></center>メデイアの翼賛ぶり、とくに、読売テレビ「たかじんのそこまで言って委員会」と毎日放送の「ちちんぷいぷい」が毎日毎日どのように橋下を持ち上げ擁護しているかをＷＴＣ（大阪ワールドセンター）への府庁移転問題についての番組を実例に詳しく書いている。<br/>
ＷＴＣ移転は、バブル時代に関西財界が推進して破綻した「テクノポート大阪計画」に代わる「パネルベイ計画」の穴埋めを府市連携の名目で大阪市を巻き込んでやろうというのが隠された本音だ。<br/>
<center><img class="IMAGE_MID" src="http://pds2.exblog.jp/pds/1/201205/14/28/e0016828_1131040.jpg" border="0" width="500" height="375"/></center>なるほど、きとらさんが不愉快になるのも無理はない。<br/>
読んでいると、ブッシュのことを書いたドキュメントを何冊か読んだときに感じた、ブッシュという人間に対する感情に似たものが湧いてくる。<br/>
<center><img class="IMAGE_MID" src="http://pds2.exblog.jp/pds/1/201205/14/28/e0016828_1132549.jpg" border="0" width="500" height="375"/></center>要するに新自由主義的な分権国家づくりのための道州制を必須の政策として推進する堺屋太一などとパナソニック、シャープ、トヨタ、、グローバルな競争力を追い求める財界が”かわいい人”として支援しているのが橋下の根っこにある。<br/>
<br/>
スピーデイな改革（裏付けがない無責任な政策ならすぐできる）、開かれた国際競争、、それは一部の多国籍企業には干天の慈雨かもしれないが、それに必要な金は地元の市民たちの税金だ。<br/>
そのために従来からの福祉や教育予算はばっさばっさ切り捨てられて”自己責任”にゆだねられる。<br/>
自己責任ではやっていけないから福祉に頼っているという実態には知らぬふり。<br/>
一部の不正受給などを”悪者”に仕立てて福祉政策全体を不合理だとするいつものやり方で。<br/>
メデイアも財界も富裕層も大歓迎、”いい子だよ、橋下君”と。<br/>
<br/>
地下鉄の民営化なんて涎が出ることだろう。<br/>
<br/>
講談社
 ]]> 
</description>
        <dc:subject>今週の１冊、又は２・３冊</dc:subject>
        <dc:creator>saheizi-inokori</dc:creator>
    <pubDate>Mon, 14 May 2012 11:53:36 +0900</pubDate>
    <dc:date>2012-05-14T11:53:36+09:00</dc:date>
    </item>
    <item>
        <title>月並みだけど、お母さんありがとう</title>
        <link>http://pinhukuro.exblog.jp/17974000/</link>
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<![CDATA[  
<center><img class="IMAGE_MID" src="http://pds2.exblog.jp/pds/1/201205/13/28/e0016828_1195456.jpg" border="0" width="500" height="375"/></center>久しぶりに七分袖のシャツを買った。<br/>
紺に水玉模様、ちょっと流行ってる。<br/>
色落ちが心配だから手洗い、いやはや、たった一枚のシャツなのに腰が痛くなる。<br/>
洗濯機のない時代の亡母や祖母の大変さを想う。<br/>
<br/>
もっともあの頃は着たきり雀、シャツだって何日も同じのを着ていた。<br/>
４畳半一間の江戸の長屋の暮らしに近かった。<br/>
江戸の長屋に近い暮らしをしただけ、それだけ家族の気持ちやご近所との付き合いも厚かったような気がする。<br/>
<center><img class="IMAGE_MID" src="http://pds2.exblog.jp/pds/1/201205/13/28/e0016828_11154127.jpg" border="0" width="500" height="375"/></center>祖母の歌からつまゆきしわにふさわしき仏都てふ長野のまちに住みて二とせ<br/>
<br/>
吾が孫のパスせりと言ふ電報にふと思ふなりその亡き父を<br/>
曲がりたる背も反らさばや老いの身のこれやかぎりの悦びの今長男である父亡きあと山梨に住む祖母と伯母がいなかったら母は（俺も）ずいぶん心細く切なかったと思う。<br/>
吾が孫とは俺のこと。<br/>
<center><img class="IMAGE_MID" src="http://pds2.exblog.jp/pds/1/201205/13/28/e0016828_1123688.jpg" border="0" width="500" height="375"/></center>母の句紺スーツ俄かに稚き卒業子<br/>
<br/>
フリージヤ嫁ぎゆく娘の項（うなじ）剃る祖母が早世した息子の子を見守ったように、母も妻を亡くした息子の子を見守った。<br/>
紺スーツを着た子は二男、娘が嫁入りのときに母から項を剃ってもらったなんて知らなかったなあ。<br/>
<center><img class="IMAGE_MID" src="http://pds2.exblog.jp/pds/1/201205/13/28/e0016828_11263588.jpg" border="0" width="500" height="375"/></center>子供たちが夫婦そろって健康でいること、それを毎朝仏壇に祈っている。<br/>
祖母や父母や亡妻などの顔をひとりひとり思い浮かべながら。<br/>
<center><img class="IMAGE_MID" src="http://pds2.exblog.jp/pds/1/201205/13/28/e0016828_11305320.jpg" border="0" width="500" height="375"/></center>（可愛い姉弟がサンチをなでてくれた）<br/>
<br/>
いつまでも頼りにしている。<br/>
「あんたがちゃんとまもりなさい」といわれそうだ。<br/>
<center><img class="IMAGE_MID" src="http://pds2.exblog.jp/pds/1/201205/13/28/e0016828_11332670.jpg" border="0" width="500" height="375"/></center>
 ]]> 
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        <dc:subject>わが母と祖母の遺したまいしうた</dc:subject>
        <dc:creator>saheizi-inokori</dc:creator>
    <pubDate>Sun, 13 May 2012 11:36:28 +0900</pubDate>
    <dc:date>2012-05-13T11:36:28+09:00</dc:date>
    </item>
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