欲望を抑制する合意がなくなると社会は決壊する?
2008年 11月 12日
今ある人間のシステムを破壊もしくはシステムが成立しているという幻想を打ち砕く。という殺人への呼びかけに応じて連鎖的な殺人事件が発生する。
そのために、自ら主体的に、この世界の一切から、--法からも、道徳からも、倫理からも、離脱して、殺せ!
テレビが特番を組む。
100人の若者たちに”離脱”の考えをどう思うか、などと訊いてコメンテーターとやりとりする。
理解できると云う人が3分の一いるとか、殺人事件の量定はもっと厳しく一人でも殺したら死刑にしろが3分の二とか、今の世界に希望をもっていない人が3分の二などという数字が示される。
メジャーリーグでヒーローになった男が「誰かに憧れてそう云う人になりたいと努力することが必要だ」と云うのに対して白ける早大生が登場したりなかなかリアルだ。
最後の一人と指された少年が
・・・なんで人を殺しちゃいけないんですか?KATSUZOなるコラムニストに「君自身はなぜだと思う」と訊かれても「分かりません」と澄んだ無表情で繰り返す。
やにわにKATSUZOは少年に近寄って何やら光るものを右手に持って「死ね」と云いざま少年の腹に右手を埋め込む。
悲鳴、怒号、青ざめるスタッフにKATSUZOが見せたのは銀色のボールペン。
自分がされてイヤなことは、人にもするな。その単純なことが基本だろ。・・違うか?カッコいいなあ、流石カッちゃん!
しかし、CMに移る寸前少年は云うのだ。
あの…今の何だったんですか?KATSUZOが「そいうことじゃないだろう!」と憤然と吐き捨てるように云う。
そういう世の中(人が人を殺してよい世の中)だったら、突っ立ってないで、こっちが先に殺したと思います。
番組を終了しようとするなかで少年が
いや、違う。…僕が殺されてイヤだっていうのと、人が殺されてイヤだって感じるのと、何か関係があるの・・・かな?・・・ないよねえ?・・・ねえ?・・つぶやいた言葉がマイクに拾われてしまう。
いかにもありそうなやりとり(でもないか、現実には)。
若者だけの考え方とは言えない。
人間の心の奥にどす黒く潜んでいるいろんな考え方の一つじゃないだろうか。
俺たちはそれを抑制することを学んで人間社会を成り立たせてきた。
その抑制がなくなると社会は決壊する。
人々が社会を成り立たせることを合意しなければ決壊は始まる。
節度とか抑制の合意を捨てて、自由と云う名のもとに欲望の限りを尽くして見せかけのマネーを追いかけるゲームに熱狂したから市場は決壊しつつある。
タモガミさんなる御方のご託宣を聞いていると、上の少年の考え方に通じるものがあると思った。
何かが壊れてきた。
まさに”決壊”の予兆かも知れない。
太郎さんがやってることなどは学校で先生はどう教えるんだろう?
「大事に貯金しておくんですよ」などと云ったらお国に逆らうことになるし。
一郎を眠らせ、一郎の屋根に雪ふりつむ
麻生も小沢も早く退場して欲しいものです。
誰か彼らを眠らせてくれる人はいないのかな。
タモガミ元将軍もそう考えているのかも知れません。
しかし一殺多生の時代思想は復活しそうにないですね。
誰だって戦争中だったら何をするかわかりません。生きる為に。
何だかそれも、生きる為にお金をもうけるには何をしてもいい、のと
どこか通じるものがあります、、、形が違うだけで。
タモガミさんもそうですが、人には心がある事を忘れてる人、多いですね。
ただ感覚と自分を守る為の理論があるだけ、、そっちの方が楽だから。
人間はもっと複雑で繊細で、豊かな存在なのに、勿体ないことです。
云わば、そんな子供騙しの言い方です。
間違った国を正していくことこそ“誇り高き“生き方であると思うのですが。
北朝鮮による拉致など無いと、マスコミが言い張っていたのは節度とか抑制によるものでは無かったのでしょうか。
もし、オバマ新大統領が靖国神社を参拝し、マッカーサー元帥のように「あの戦争は日本にとって主に自衛のための戦争だった」と言ったら、我が国のマスコミはオバマ大統領をなじるのでしょうね。
間違っている国を正していく勇気が、いま必要とされているような気がするのです。
オバマがどう言おうと侵略戦争は侵略戦争です。
アメリカが自分の大義でイラクに爆撃をしているのが誰がみてもおかしいように。
タモガミは日本を本当に大事にしてはいないと思いますよ。
自らの過ちを反省して平和をきづく国こそが護るに足るいい国だと思います。
そうであるならば、金正日が謝っても、「北朝鮮による拉致は無い、あれは招待なのだ」と、言い続けるべきでしょうね。少なくとも日本のマスコミは。
私はどういう理由や名分があったかにかかわらず朝鮮やアジアの何も関係のない人々が日本の侵略によって悲惨な目に会ったことは事実だしそういうことは繰り返してはならないと思うので、これは誰かにそう思うなと云われてもしょうがないことです。
ご理解ください。間違っているかどうかにかかわらずそういう考え方なのですよ。