のんこのしゃあ えこる 蛙(カワズ) 落語「金明竹」三題噺
2008年 08月 25日
え~、「金明竹」という噺、与太郎が道具屋の店番をしているとやってきた男がペラペラとしゃべります。
わて、中橋の加賀屋佐吉方から参じました。こうやって書いても意味が分かりにくい。
先度(せんど)仲買の弥市の取次ぎました道具七品のうち、
祐乗(ゆうじょ)、光乗(こうじょ)、宗乗(そうじょ)三作の三所物(みところもん)。並びに備前長船の則光、
四分一ごしらえ横谷宗岷小柄付きの脇差し、あの柄前(つかまえ)はな、
旦那はんが古鉄刀木(ふるたがや)といやはってたが、ありゃ埋れ木じゃそうにな、木イが違ォうておりまっさかいなあ、念のため、ちょっとお断り申します。
次は、のんこの茶碗、黄檗山金明竹、ずんどうの花いけ、
古池や蛙飛び込む水の音と申します。あれは、風羅坊正筆の掛け物で、沢庵、木庵、隠元禅師はりまぜの小屏風、あの屏風はなァもし、わての旦那の檀那寺が、兵庫におましてな、この兵庫の坊主の好みまする屏風じゃによって、兵庫へやり、兵庫の坊主の屏風にいたしますとなァ、かようにお伝え願います
それを立て板に水、早口言葉のように一気にしゃべるから、与太郎、すっかり喜んで10銭やるからもう一度やってみろ、なんて。
男は汗をかきかき繰り返すがラチがあかない。
おかみさんが出て来て「この子は少し足りないので失礼しました。もう一度お願いできますか」と頼むが、おかみさんとて分かるものではない。
何やかや、都合5.6回も同じセリフを繰り返し、とうとう帰っていく。
旦那が帰ってからのおかみさんの報告が可笑しい。
仲買の弥市が気ィ違って、遊女を買って、、孝女で、掃除が好きで、、(略)隠元豆に沢庵ばっかり食べて、いくら食べてものんこのしゃあ。ワケのわからない報告に業を煮やした旦那が「どこか一箇所でも分かったところはないのか?」と訊くと
なんでも古池に飛び込んだとかとうとう弥市サンを殺してしまう。
旦那
あいつに道具七品を預けておいたんだが、どれか買っていったか?おかみさん
いいえ、買わず(カワズ)です。前座が口慣らしのために覚える噺だが同じ口上を繰り返してお客を飽きさせないのは難しい。
しかも始めの口上の中のいろんな言葉が後のおかみさんのデタラメ報告の伏線になるのだから、それが客に分かるように(早口の大阪弁でも)喋っておかないと面白さは半減する。
権太楼がやると汗をかくお使いの男と無邪気に喜ぶ与太郎、かっこつけてみたけどヤッパリ分からないので焦りまくるおかみさんの三者が見事に演じ分けられて最後の抱腹絶倒の報告になだれ込んでいくのがよろしい。
この間聴いた柳家一九は、口上を他の噺家よりもゆっくりと聞き取リ易いようにやっていた。
これはこれで一工夫だなと思うが、謡うような、流れるような早口言葉の面白さは薄れてしまう。
前座噺でも難しい。
そこで”町の小さな靴屋さん”「えこる」だ。
この店の支店が御徒町の吉池の一階にあるというので行ってみた。
支店と名乗るには支店に恐縮なような通路に開いた小さな小さな臨時店舗だ。
それでも本店と同じように明るい笑顔で靴のケアをしてくれた(もちろん無料)。
なんで「えこる」かって?
「えこる」の目白店で佐藤社長から聞いたのだが吉池の社長はシャレた人で店に
吉池やかわず飛び込む水の音という句を書いた色紙を飾ってあったそうだ。
確かに急に雨が振ってくると飛び込みたくなる場所(御徒町駅に隣接、アメヤ横丁の玄関口)にある。
入ったからと云って何も買わないかも。
御徒町店で与太話をしながら見ていたらお客様の顔が蛙に見えて、、は、来なかった。
カンカン照りの日だったからね。
吉池の社長も落語ファン?
もしかするとそれは吉池の横浜支店だったかもしれません。
500円のテイーシャツも。
古池ではなくて吉池なのですね。
坊主が屏風に上手に絵を描いた、なんて子どもの頃やりましたね。
東京育ちの息子の嫁にしっかりと実家の「ボットン便所」を見せたところ、しっかりと「カルチャーショック」だったようです。
「ゴーヤのリング揚」の苦味と太刀魚の刺身、そして百日紅(サルスベリ:別名「クスグリの樹」←幹を摩るとしっかり枝先がくすぐったそうに笑う。)紅花をしっかり堪能しました。
それにつけても、お孫さんの髪のふさふさの羨ましさや・・・。
くすぐりの木、初めて聞きましたよ。やって観ましょう、今日は雨だけれど。
随分刈り込んだようです。梳いたんですね。
人見知りってどういうときにするんでしょうね。2か月前に会ったばかりだからかな、それとも息子の実家で人見知りをして既に人見知り卒業だったかのか^^。
本当に可愛いですね~♪赤ちゃんの写真は良いですね~♪
見ているだけで幸せな気分になれますヽ('-'*)~♪
そうですか、つかまり立ちをしましたか…歩くのは時間の問題ですね(*^m^*)
先日母と娘と買い物に行って…
12.5センチの靴を見て余りの可愛らしさに…思わず微笑んでしまいました…
娘は履きましたが…息子は14センチから(>_<)
お孫さんもそろそろ用意しなくちゃね~♪…で「えこる」なんでしょ(・・?)
えこるにそんな小さな靴があるのかな。
古鉄刀木など読み方や意味の取れない言葉の連続。語り継がれない限りなくなってしまいそう。
お孫さん、本当に可愛いです。
見ていて飽きないでしょう。saheiziさん、いいですね。
いっつも読み逃げばかりしてました(^^;)
お孫さん,ホントしっかりとしたお顔でふさふさの髪♪
興味津々って感じが伝わってくるわ~(*^_^*)
要警戒っていうのがちょっと笑える(=^▽^=)
髪の毛がふさふさ・・・
数十年後 さぞやハンサムボーイ!
今はイケメンと言うのですね。
このままで居て欲しいナ・・何と可愛い事。
どうしてこんなに可愛いのかな~~?
又お願いしますね。
習志野方面に店があるかどうか、訊いてみます。
きっと値打ちがあるのでしょう。
そう云ってたけれど良く見たら単なる埋もれ木で”木が違う”と言う意味でしょう。
辞書を引いて調べました^^。
最もやさしそうな噺のほうが結構難しいのかなあ。