その時歴史は動いた 古代史新聞編纂委員会編「古代史新聞」(日本文芸社)
2008年 04月 28日
BC44年からBC34年号の紙面を紹介しよう。
トップ記事は「カエサル暗殺さる」。
ローマ=BC44年の記事は「ブルトゥス、お前もか!」「多数の暗殺者 一斉に終身独裁官を襲う」「ローマ元老院議場は血の海」。
ローマ=BC43年「第二次三頭政治開始」「カエサルの後継争い続く」。
2面には「ドキュメント カエサル暗殺ー世界を震撼させたXデー」。
「私はもう何もかも知っている」というカエサルの布告や暗殺前夜、友人たちと晩餐をともにし「どんな死を望むか」を話題にして「長く苦しまず劇的に死ぬのがいい」と語ったこととか専属占い師の夢占いによる警告のこと。
事件後のキケロや民衆の動きなどが報じられる。
同じ面には「朝鮮半島に高句麗建国」という記事もある。
下段に「世界短信」とあってエルサレム=BC37年の「ヘロデ。ユダヤの王に」という記事が。
ご丁寧に「追悼 ユリウス・カエサル氏」という囲み記事もある。
他にこんな記事も。
「メソポタミアに都市国家誕生か 交易めぐり都市間の対立も激化」
「ヒクソス、ナイル下流に侵入 エジプトで初の異民族支配」
「常勝アテネ軍団スパルタに敗れる 窮鼠猫を噛むのたとえか?」
「宿敵・狗奴国との戦い激化 卑弥呼、魏に状況を報告 魏は詔書と軍旗を授けて激励」
「東西美女列伝 東・清楚な美人?卑弥呼 西・潔さで男を超えるクレオパトラ」
「日中関係に不穏な空気 煬帝日本の国書に激怒 全権大使・小野妹子は毅然として動ぜず」
、、。
「結びの言」なる後書きで古代史新聞副主幹・伊達政五郎なる人が
歴史の表舞台から遠ざけられた人々の動き、見解なども紹介する必要があり、公式見解とは異なる情報も参考意見の一つとして紹介する必要もあろう。と書いている。
”ご近所さん”のコメントで知った本だ。
アマゾンで申し込んだら送料の方が高かった。
長さといい面白さといいトイレで読むのにちょうど良い。
ずいぶん以前に買ったものですけど。
「古代史新聞」もいいですね。
欲しくなりました。
読んでみたくなりました。
そういえば、小学校の中にある遺跡を見せてもらった時にそこの小学生が作った江戸時代壁新聞が貼ってありました。
小学生の作ったものですからそんなに洗練されてはいないのですが微笑ましく読みました。
それと年号の暗記はするけれどその時代の人たちの生活感覚などを同じ人間の視点で考えてみることも少なかった(私の想像力の不足故か)ようにも思います。
釈迦とソクラテスが同年代だったということから、ジョン・フォードの西部劇製作法は、昭和4年まで生きて映画の仕事をしていたワイアット・アープに直接指導されたものだ、という変なことまで教わりました。
もちろん入試には出ませんが、私の歳ぐらいまでは大学受験も長閑なモンだったのです。血相変えて取り組むような大事業ではなかったのです。羨ましいでしょう(^^;)。