見えぬけれどもあるんだよ
2008年 02月 19日
Gati gati no wanti, an wanti wanti no gati.「どんなに欲しかったものでも手に入れると欲しくなくなる」と言う意味だそうだ。
意味もいいのだけれど、この言葉を子どもたちが甲高い声でさえずるように歌うように言うさまを想像するとちょっと胸が熱くなる。
ガッチガッチって。
大分前にある講演会で金子みすずの話を聞いたことを思い出す。
みすず基金で建てたネパールの小学校の子どもたちがみすずの詩(「星とたんぽぽ」)を歌っているテープを聞かせてくれた。
青いお空の底ふかくネパールの子もクレオールの子も、そして世界中の子どもたちが”見えぬけれどもあるもの”に支えられて生きている。
海の小石のそのように
夜がくるまで沈んでる
昼のお星は眼にみえぬ
見えぬけれどもあるんだよ
見えぬものでもあるんだよ
散ってすがれたたんぽぽの
瓦のすきに だァまって
春のくるまでかくれてる
つよいその根は眼にみえぬ
見えぬけれどもあるんだよ
見えぬものでもあるんだよ
写真、駒込ネパール料理「タール」。
やさしい鋭さですね。