別人28号、国会に現る (SD 6)

テレビであの小野田さんが話していた。
もう若い人は知らないかもしれない。
第二次大戦終了後も戦争が終わったことを知らずにフィリピンのルバング島で30年ゲリラ戦を戦っていた中野学校出身の将校。
日本軍の反攻のとき備えて情報を集めるために絶対に死んではならぬ、という命令を守っていた。
今85歳、極めて元気そう、俺より長生きするのは間違いなさそうだ。
(不祥事などの責任者が)「二度と起きないようにしたいと思います」と言うのを聞くと虫酸が走る。
なぜ「起きないようにします」と言い切らないのか!「思います」って人ごと、評論家みたいで無責任だ。
全く同感だ。

そういう言い方をする人は普段からもやろうと思えば出来るのに風当たりや抵抗を恐れて大事な事をやらない。
やるべき事をやらないという不作為の責任がある人たちだ。
その結果不祥事が起きてしまっても本心は運が悪かったくらいにしか思っていないからこれからについても”思う”ことしか出来ない。
悪気はないんだろう。
そういう風に育ってしまったのだ。

別人28号、国会に現る (SD 6)_e0016828_2253446.jpg今世の中に圧倒的多数派を誇っているのはそういう”不作為・評論家連盟”だ。
そう、困ったことに”連盟”なのだ。
わずかでも良心的に自分の責任を果たそうと前に出る人がいると連盟は低位安定バリアをはりめぐらせる。
それを突破する奴は裏切り者だからシカトするかボコボコにしてしまう。
連盟に忠誠を誓い常にその一員であることを積極的に証明する人でなければエラクなれない。

かくして世の中ちっとも良くならないし不祥事の発生もつきない。

そう言えばあの連盟会長はどういう神経だったらあんなに悪びれずニコニコと国会に登場出来るのだろう!
あれこそ”人ごとみたい”と言うのだろうな。
記憶喪失症?

アメリカの貧困層のための住宅ローンが滞ったためにかくも深刻な世界不況になっている。
それほどアメリカの貧困層の図体がでかいということ。
新自由主義なるものが如何にひどい実態であるか、これでよく分かったはずだ。
それなのにそういうアメリカの指示に盲従してきた人たちの責任問題が一向に議せられない。
呆れた日本だと思う。

写真は、新宿伊勢丹一階、スタッフが黒い制服を着ているから入った途端、大きな葬儀場に来たかと思ってしまう。
地下の食料品売り場は芸術品売り場のようになったが。
夜の新宿、よくよくみると上海とあまり変わらないのかなあ。
Tracked from 墓の中からコンニチワ at 2007-11-16 14:55
タイトル : 接待される側の心得
チンピラの分際で下請工場を管理するポストに着けられたとき、時の上司に先ず言われたことは「ポチ袋(小さな熨斗袋)をいつも持ち歩け。そして接待を受けたらその場の総額の5パーセントから10パーセントぐらいの切りのいい金額のカネを入れ、担当の仲居かホステスにそっと渡せ。口止め料というか、ま、保険だな。その金はオレがナントカしてやる」 後年、ゴルフの接待も受けるようになってからはキャディに渡すことにしていた。 守屋クンはそういう指導を受けていなかったのかな。 もっとも、同じ相手にゴルフだけで300回も...... more
Commented by antsuan at 2007-11-14 23:39
空責任連盟の会長はその一員であることを"率先"して証明する人であるのでしょう。アメリカのバブルは新自由主義のせいではなく、米国の中央銀行がドルを一杯に刷りすぎたことが原因です。南米の金融危機の時も同様です。
米国は過去に中央銀行が二回ほど潰れているそうです。ヒラリーが大統領になったらもう一度中央銀行を潰すかも知れませんね。
Commented by saheizi-inokori at 2007-11-14 23:49
antsuanさん、はた迷惑なアメリカですね。
Commented by gakis-room at 2007-11-15 07:37
「会長」さん,を「いいことをしている」と信じ込んでいるみたいですね。
Commented by saheizi-inokori at 2007-11-15 08:02
gakis-roomさん、小心の我が身に置き換えてみると、どうしたって国会には「どの面下げて?」で足を踏み入れることは出来そうもありません。理解を絶する。
でもマスコミも淡々、拍手で迎える議員もいたよし。
いよいよこの国で私は居場所がなくなったように感じます。
Commented by 高麗山 at 2007-11-15 10:19 x
そろそろ、過去に遡って「問責」出来るような法案が必要な時期ではないでしょうか?
Commented by saheizi-inokori at 2007-11-15 15:05
高麗山さん、そんなことしたら問責に明け暮れて一歩も前に進まないかも。
Commented by Count_Basie_Band at 2007-11-15 16:24
その時々の家族の状況にあった借家に住み、株その他の博打には手を出さず、ひたすら貯金に励んだ私の親の世代までの生き方を、さも「国を潰す大悪行」であるかのごとく批難する元大臣の経済学者(アイツ学者って言えるのかな?)はまだ発言しているし、「アメリカ人はアホの塊。昔の日本人を見習え」と書けば間違いなくボツになる。
現役日本人の諸君!60歳になって後悔したってもう遅いよ。
Commented by saheizi-inokori at 2007-11-15 19:40
Count_Basie_Bandさん、「まだ」どころではない!今や権威在るものの如くにしゃべってござる。
虫唾が走ります。
Commented by shimamelon at 2007-11-16 12:09
小野田さん、なつかしい。まだご健在なんですね。
彼自身とご家族は、どんな気持ちだったんだろう?って思います。
ナントカだと思いますという謝り方、あと、原稿読みながらの謝罪。どのみち「運が悪かった」というのが見え見えですね。
Commented by saheizi-inokori at 2007-11-16 22:16
shimamelonさん、テレビで見る限りつやつやして語り口もはっきり、今は笑顔が素敵になっていました。
タダ、死ぬことをなんとも思わない人生を過ごしたからどうしても普通の人とは考え方は違ってしまうと苦笑いで話していました。
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by saheizi-inokori | 2007-11-14 23:05 | 責任者を出せ! | Trackback(1) | Comments(10)

ホン、よしなしごと、食べ物、散歩・・


by saheizi-inokori