小沢は本当に無責任か?(SD5)
2007年 11月 06日
「民主党代表としてけじめをつけるに当たり」、「中傷報道に厳重に抗議する」の2つの声明を虚心坦懐に読むと小沢は民主党の現状につくづく絶望したのだろうと思う。
とくに自衛隊の海外派遣は国連の認めたものに限り特定の国の軍事行動には参加しない、ということは小沢が今までも公に唱えてきたわが国の安全保障政策の基本を認めるものである。
そこで与野党が一致できることは日本の安定的な外交政策の推進という意味では重要な前進となると彼は考えた。
さらに、民主党は参議院選挙で民主党に勝たせてくれたらー
といろいろ約束して勝たせてもらった。
しかし衆議院で負けているから公約の実現は大変だし、出来たとしても時間がかかる。
一刻の猶予も許されないのにも関わらずだ。
小沢は党の最高責任者として公約を実現するために腐心していた、はずである。
そうでなくてはなるまい。
そこに福田からの提案があった。
これを天佑神助と謂わずして!
そんな簡単な道理も見分けられないのはバカか、政治家の使命を保身と取り替えてしまった奴か、さもなくば不世出ともいうべきヒーローだ。
そんなヒーローがいないからここまで世の中が込み入ってしまったんだ。
政治家として国民との約束を果たすことが最大の使命だ。
その使命を果たせるかもしれない提案をしたのだ。
トップ同士で話してきたことをテーブルにつくことすら拒否するほど今の民社党幹部は偉いのか?
そんなに立派な別の選択肢があるのか?
それを挙って一蹴されたらその責任者は独裁者になるか密室政治家の道を選ぶしかない。
それが嫌なら辞めるしかない。
不信任と受け取るのは当然だと思う。
俺は小沢の行動はスジが通っていると思うのだが。
もし彼が無責任にも党利党略を優先したり保身を旨としたら党首会談に応じなかったろうし応じるとしても党内合意(何の?かが不明だが)を得てからにしただろう。
そんなことをしていたら何年かかるか分からない。
小沢の行動は利敵行為で裏切りだと言う見方も当たらないのではないか。
何故なら彼はこうする事で今の政治家のだらし無さとその結果としての国が直面している困難とを明らかにしたが、それが利敵行為であるはずがないからだ。
そういう情けない状態は小沢が我慢して踏みとどまってもよくなるはずがない。
公約を実現するために政権を取る。
しかし実際は権力を握ること自体が目的となる。
公約を守ることはこの国では謂われているほど重要視されていないことも明らかになった。
常に闘争目標であり続けるべき公約が簡単に実現されたら職を失う人も多いのかもしれない。
俺もそうだが多くの人が小沢の行動を不愉快に感じている。
それはよく考えてみれば小沢のような乱暴な方法を取られてなお有効な代替案がないことを知っているからではないか。
それほど現状が薄っぺらな底の浅いリーダー不在の社会になっていることを突きつけられたからじゃないだろうか。
今、民主党の慰留工作が功を奏して小沢が代表に戻ることを一番ひやひやしてみているのは案外福田かもしれない。
彼が小沢に約束したことを町田官房長官が否定してしまったのだから。
そもそも、参議院選挙の後、直ぐにか遅くとも安倍退陣直後に自民党は今回の福田提案をすべきだったのだと思う。
参議院選挙が終わったとき、「これで民主党は年内に壊れる」と私は予言し、いろいろな人たちと小銭を賭けました。 どうやら私の勝ちのようですな(笑)。 何しろ(当時の)代表は「きれる」男ですから。 なお、『広辞苑』の「きれる」には下記のように語意が列挙されています。どれが該当すると思われるかは皆様のお好み次第。 **************** (1)(つながっていた事物が自然と)分れ離れる。切断される。新葉和歌集(恋)「―・れて後又も続かぬ白糸のそのふしぶしはさもあらばあれ」。「縁が―・れる...... more
今回の小沢一郎の絶望は、僕には30年前の三島由紀夫の絶望に似ているような気がします。
(全く誰にも理解されない所もまた)
あの時から僕たちは全く成長していない。
何のための安保だったのか・・・
何のためのロッキード事件、リクルート事件だったのか・・・
今の日本に一番足りないのは「絶望する能力」ではないのか。
まず深く絶望することから始めなくてはいけないのでは・・・
また、自民への批判票として民主党へ投じた人(僕ですが)もまた違うと思います。
役員への打診から辞任までがちょっと性急すぎたから無責任論が噴出していますが、小沢さんの筋は(7割方)通ってると僕は思っています。
「アベする」と「オザワる」を同じ扱いするのはまちがいと考えます。
ただ、次の選挙による政権交代を望んだ人には裏切りと思えるのもまた無理ないと思えます。
希望を持ち続けている人がその絶望を受け止めて頑張るべきでしょう。
ただ、福田との言った言わない、で小沢が勘違い、聞き間違いをしていたとすればとんだお笑いになってしまうなあ。
そういう人しか代表に出来なかったし、その人が辞めるというのを必死になって慰留しているところにリーダー不在の惨状をみるのです。
人がいないのが致命的。
>別の選択肢があるのか?
小沢さんがいなくなったら選挙で戦うことも出来ないくせして民主党幹部は生意気な事を云うべきではないでしょう。先の総選挙の大敗をすっかり忘れている大ばか者たちです。鳩山由紀夫幹事長は偉大なるイエスマンになるべきだったのではないでしょうか。
ただし、今の4役に口止めをして話しても背負いきれないのではないでしょうか?
直ぐに自分の側近達に己がアリバイのために口止めしながら、、結局会談の前にすべてが漏れて反対の大合唱になりそうです。
あと、小沢のキャラクター、今回独断で「分かった」と受けてしまわなかったのが不思議なくらいです。
その場で双方が幹事長を立ち合わせて合意メモでも作って(強引に)置いたらどうなったか?面白い展開かもしれないなあ。
かく申す私も学習効果がないままに馬齢を重ねてきました。
拙僧も、今回の一件、小沢氏の筋が通っていると判断した一人です。また、質疑応答の最後で、もし今度の衆議院の総選挙で勝てたなら、連立を続ける意味はないと、明確に未来のビジョンも示していました。その意味では、先日の会見には、「これまでの小沢氏」とか、余計な《裏》を見ずに判断すべきではないのかな?と思った拙僧でした。
そう観れば復帰も迷いの現われと観ることも出来るのかもしれませんね。我慢・辛抱しているのかもしれません。
お家というのは日本国もそうですが、民主党もそうです。民主党のことなどどうでもいいのではないですか。俺は元自民党幹事長なんだ、自民党で権勢をふるうべき人間なんだと、今でも考えているのかも知れません。
離党して自民と連立するという選択肢を捨てることはないと思います。
周りにいいる鳩だの管だのの方が悪そうにみえますが。
>悪家老ねえ、そんなに強くないのでは?…
同感です!普通のちょっと頭の回転の良いおじいちゃんだと…(^^;
>俺は小沢の行動はスジが通っていると思うのだが…
小沢さんが決意を翻してくれて良かった…と思っています~♪
~♪
寄り合い所帯ですから…一つに纏めるなんて神業でしょう…
強引に連立を決めなくて良かった…と思っています…
概ねsaheiziさん、と同じように感じていますが…
>参議院選挙の後、直ぐにか遅くとも安倍退陣直後に自民党は今回の福田提案をすべきだったのだ…
これは賛成出来ません…(^^;より大きな烏合の衆が出来上がるだけです…(>_<)
福田さんの語尾を濁した…含みのある物の言い方が嫌です!
きちんと説明する責任が福田さんにもありますね!
変な人が裏で蠢いた…という話しも出ていますが…(・・?)真実なら…あの人には、引っ込んでいて欲しいです!(^^;
参議院選挙直後、自民が連立申し入れをしても民主党は一蹴下と思います。
ただ自民党は安倍が放り出したときは党としての責任を取るべきだったと思います。政権を譲渡すべきだと。
しかし、衆議院が自民党多数だからせめて連立、と思ったのでした。
すぐに告訴するのが通常です。
民主党は、告訴するでしょうか?
どちらに真実があるのか、見極めるポイントです。
僕は、いつもそこに注目します。
二言のある男の言葉を、信用できるでしょうか?
私でもインチキ報道に泣かされたことはありますが、告訴してあのアホどもと費やすコストを考えたら到底、、泣き寝入りです。
マスコミはそんなことは計算済みですよ。