文字のイメージで読む言葉 竹内信夫 永坂嘉光 高岡一弥 「空海 言葉の輝き」(ピエ・ブックス)
2007年 05月 04日
鶯囀 楊華 暮春に発す
風の光、月の光が、この辺鄙な寺を照らし、
鶯が囀り、柳の花が、今春の終わりを告げています。
空海が新羅から日本に来るという僧に贈った詩の一節。
当たり前のような言葉であってそうではない。
風光月色照邊寺
鸎囀楊華發暮春
と原文。
文字のつながり、ハーモニー、それをじっと見ていると意味よりも光景、気分が浮かんでくるようだ。
「風の光」が感じられないか。
古本屋で買った本。
空海の言葉の原文と書き下し文、その簡単な解釈。
そして写真。
静謐な光景が浮かび上がってきます。
読んでみたい、見て見たい一冊ですね。
空海さんが身近に感じられるのです。
弘法大師は祖母が信仰していて
小さい時に よくお稚児さんに連れて行かれました。
懐かしい話です。
文字のイメージで読む言葉、私には難しそうな気がします。