文字のイメージで読む言葉 竹内信夫 永坂嘉光 高岡一弥 「空海 言葉の輝き」(ピエ・ブックス)

風光 月色 辺寺を照らし
鶯囀 楊華 暮春に発す

文字のイメージで読む言葉 竹内信夫 永坂嘉光 高岡一弥 「空海 言葉の輝き」(ピエ・ブックス)_e0016828_21384866.jpg

風の光、月の光が、この辺鄙な寺を照らし、
鶯が囀り、柳の花が、今春の終わりを告げています。

空海が新羅から日本に来るという僧に贈った詩の一節。
当たり前のような言葉であってそうではない。



風光月色照邊寺
鸎囀楊華發暮春

文字のイメージで読む言葉 竹内信夫 永坂嘉光 高岡一弥 「空海 言葉の輝き」(ピエ・ブックス)_e0016828_21394175.jpg

と原文。
文字のつながり、ハーモニー、それをじっと見ていると意味よりも光景、気分が浮かんでくるようだ。
「風の光」が感じられないか。

古本屋で買った本。
空海の言葉の原文と書き下し文、その簡単な解釈。
そして写真。
Commented by みい at 2007-05-05 15:03 x
神々しい月の光と風、晩春の自然・・・・
静謐な光景が浮かび上がってきます。
読んでみたい、見て見たい一冊ですね。
Commented by saheizi-inokori at 2007-05-05 15:54
みいさん、さっと読み過ごすとなんと言うことのない言葉と思うのですが、じっと眺めて心を遊ばせているとなんともいえない味があります。
空海さんが身近に感じられるのです。
Commented by sakura at 2007-05-05 20:49 x
空海を身近に感じさせられるとは、、、凄いことですね。
弘法大師は祖母が信仰していて
小さい時に よくお稚児さんに連れて行かれました。
懐かしい話です。
文字のイメージで読む言葉、私には難しそうな気がします。
Commented by saheizi-inokori at 2007-05-05 21:16
sakuraさん、相手は世界そのもの。私は近づけるところだけでも近づいていたいのです。
難しいところは省略です。
世界の全てを理解できるわけはないもの。
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by saheizi-inokori | 2007-05-04 21:57 | 今週の1冊、又は2・3冊 | Trackback | Comments(4)

ホン、よしなしごと、食べ物、散歩・・


by saheizi-inokori