態度がデカかったダイアナ・ロスより優しい人になっている?「ドリーム・ガールズ」
2007年 03月 09日
山出しのオネーチャントリオが、最初は人気歌手(エディー・マーフィー)のバックコーラスとして
デビュー、才能と山っ気たっぷりのマネージャー(ジェイミー・フォックス、彼がもうひとりの主人公と言っていいだろう。嫌な人間にならざるを得ないウンザリ感一杯だ)の戦略にのって世界的な超人気グループになっていく。
当初のリード・ボーカル、エフィー(ジェニファー・ハドソン、この演技でアカデミー助演女優賞、助演なのかな、主演といってもいいのでは?歌も役どころも)が実力的には劣り個性も薄いディーナ(ビヨンセ・ノウルズ)に、リード・ボーカルの座を奪われやがてグループからも追い出されるまでが前半。
美貌を前面に押し出し、個性のなさをかえってテレビ時代の都会の白人や若者にも受ける要素とする戦略だ。
歌も”ソウル”とかメッセージ性の強いものは避けてあくのない都会風な路線に徹する。
これが大当たり。
こういう路線に順応できなければエフィーを始め力や意欲のある者であっても挫折していかざるを得ない。
ショービズの世界の裏表をチラッと垣間見せてますます快調に、映画は突っ走る。
なんといってもサウンドがいい。ハミングしたくなるノリの良さ。
スピーデイに巡業などの舞台のパフォーマンスをつなげていくところが誠に心地よく楽しい。
極上のコンサート会場にいるようだ。
ビヨンセが最初はぱっとしないイモネーチャンのようだったのがリードを担当するようになって別人30号くらいに変身、うっとりさせるセクシーさだ。
成功の頂点に立ったあたりからお定まりの破局だ。
このあたりから映画は少々もたつく。
舞台でのコーラスは絶好調(エフィーが酒場で歌うところも絶品)だが地の部分でミュージカルとしてのセリフを歌う部分がどうもイマイチ。
冗長だし、浅すぎる。
まあ、しかし僅かな傷だ。
全体としては昔中学の修学旅行で浅草国際劇場の「アトミック・ガールズ」のレビューをぽかんと口を開けてみていたのを思い出すような130分だった。
『チャィコフスキーTCHAIKOVSKY』・・・ソビエトが生んだソビエト芸術文化の代表のような存在。 しかも、共産政権時代... more
先日観た映画「ドリームガールズ」。 公式サイトは{/hand_iine/}こちら ミュージカル映画だし、わりと軽いものかと思っていました。 が!違いました。 途中からは涙涙なところもあるし、 人が何かを得るには少なからず何かを犠牲にしていくもんだ。 です。 単なるサクセスストーリーかと思いきや、 意外や意外、けっこう重いテーマもあって 予想以上に良かったです。 世間では、女優さんたちの活躍がクローズアップされてますが、 私的にはジェイミー・フォックスが渋くて、野心家で良かった。 栄光、名声、富を...... more
これ、見ようと思っています。
でも、浅草で・・ポカーンわかりますわー。
いい修学旅行だったのですね。
とくに最近は月日が加速状態ですから。
ジェニフアー・ハドソンのド迫力に圧倒され、ビヨンセの完璧な美しさに魅了されました。音楽のもつパワーに、お疲れ?のわたしも元気をもらいました^^
守備範囲が広~~い(笑)
ビョンセはオースティンパワーズに出ていてキュートで大好き♪です。
アカデミー賞受賞作品ですし・・・何かと話題ですが、へそ曲がりな私は「太陽」と「チャイコフスキー」1970年ソビエト映画を観てきました。
今、欲しいDVDは、黒澤 明のまぼろし!?の名画「デルスウザーラ」です(9800円もします)明日・・相方と見てこようかな?(彼は多分・・・爆睡してますけどね(苦笑)
ダイアナロスの娘さんは、今じゃ・・・スーパーモデルですよ♪夫が白人で結婚当初はかなり差別や嫌がらせされたそうです・・・
本当はダイアナがリードにこだわって仲間を追い出した主張の強い女性のようです。実話に沿って大当たりを取ったブロードウエイには彼女行かなかったそうです。
声量と言うのでしょうか・・久し振りで観た映画がこれ。
コーラスなど良かったですね。映画を観た翌日に
ジェニファー・ハドソンがこの演技でアカデミー助演女優賞を受賞。
ビックリしました。
創作活動は一人で孤独なので、グループで力を合わせて何かをなしとげる事が羨ましくもありました。
トラバありがとうございます。私のほうからもお返しします。よろしく。
私と同じことを感じていらっしゃるのがうれしい。
やっぱり舞台と同じ曲でセリフをそのまま歌で・・は
うまくやらないと映画ではつらくなっちゃいますねー。
でも、それを含めてもかなりの出来だったと思います。
久しぶりにパンチのきいた映画を観ました。
楽しい映画でしたね。