うから(家族)の平穏 お正月はそれが一番

俺の働いている会社の同じビルの中に某証券のフロントがある。
わずかなものだが、債券を買ったりして担当の女の子もいる。
昨日、電話があって「今年もよろしくお願いします」。いやいやご丁寧なことで、と恐縮する。
「先日お尋ねの件についてお話したいこともあるので今日オイデいただけませんか」
お尋ねの件?思い出せないくらいのことだが、昼食に出る際に寄ってみた。
なんと何と!着物姿。
「初めて着物着たのです」って。友達の知り合いのうちに朝早く行って着付けて来たんだって。
そうか、見て欲しかったんだ。
支店の中で3人だけ着物で来た由。
「とってもきれいだよ」と言ったら(ほんとに輝くように見えた)とっても嬉しそうに笑いました。

正月でもあり今日は祖母と母の揃い踏みだ。

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眼の前に小さき蜘蛛が下りてくる今日は何かしら良きことあらむ

あそこへもここへも分けたく思ふなり老いに授かる小さき富を

世の移りにつれて歌ぶりも変わり行く年のみ古りて我はとまどふ



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赤き爪七種粥を啜りけり

釣船の品川百景年立てり

年頭にうからの平穏福詣り


写真は上・新幹線から、携帯が頑張る。下は大三島のどこだったっけ?
Commented by sakura at 2007-01-05 21:35 x
始めて着た着物姿をsaheiziさんに見て欲しかったとは、、、
カワイ子チャンですね。お年玉沢山上げましたか?ホホホ・・
Commented by saheizi-inokori at 2007-01-05 21:50
sakuraさん、そうか、お年玉ね、思いもしなかったなあ。
いまどき珍しい純な子に見えますよ。
Commented by molamola-manbow at 2007-01-05 23:50
saheiziさんの旅には旨き食がともないますね~、口福と言うヤツ!
遅ればせながら、おめでとうございます。
晴れ着の娘さん、素敵なコのようだ。
ここんところ着物姿の娘さんなどと口をきいたことがないのに気付いてしまった。エ~ト、エ~トと考えても思い出せない。
Commented by tona at 2007-01-06 08:47 x
「うから」という言葉初めてですがどこのでしょうか。お母様が歌っていらっしゃるのですね。
おばあ様の2句目がいいですね。私にもできるかしらと。
新幹線からの富士山と空の色、瀬戸内海の海の色の美しいこと!
Commented by saheizi-inokori at 2007-01-06 10:03
manbowさん、着物を着ると別人29号になるから不思議ですね。
もっとも町を歩くと馬脚が現れる人もいますが。
Commented by saheizi-inokori at 2007-01-06 10:06
tonaさん、「家族」という意味の雅語のようです。祖母はもちろん母も時々難しい言葉を使うので(歌の中で)辞書を引いて確かめています。
亡くなっても私に勉強せよと、言ってるみたいですね。
小学校の頃夏休みに祖母のうちに遊びに行くと持参したわずかなお土産を解体して(お菓子など)、これは中沢さん、あれは長沢さん、と小分けして私に挨拶がてら持って行かせた事が懐かしいです。
Commented by 高麗山 at 2007-01-06 14:35 x
“その娘”絶対目利きだ!   誰に見せたら良いかを、チヤ‐ント心得てる!
Commented by saheizi-inokori at 2007-01-06 15:18
高麗山 さん、誰に見ショトテ紅かねつけて・・^^。
安全第一ですか。
Commented by Fou at 2007-01-06 17:47 x
明けましておめでとうございます。
息子、孫息子のお座敷でお正月に揃い踏みをなさることができる母上様と祖母上様は幸いなり。
現身は去るとも作品はのこり、後世がメッセージを受け止められるのですね。3000年近い時の彼方のトロイヤの戦いを私達に伝えてくれる時に、ホメーロスは私の目の前で語ってくれているように感じます。
Commented by saheizi-inokori at 2007-01-06 20:43
Fouさん、あけましておめでとうございます。
さっきまでお祖母ちゃんいい機嫌で飲んでましたがちょっと爺ちゃんが気になるからって帰りましたよ。お袋は昨日帰りました。
又来てくれると思います。
Commented by Fou at 2007-01-07 01:26 x
いいわねぇ。
Commented by saheizi-inokori at 2007-01-07 08:19
爺ちゃんは陸軍大佐、私の幼いころに亡くなったのです。
引き挙げてきて暫く一緒に住んでいたら「弓」を作ってくれた。
嬉しくて早速引こうとしたら、危ないから駄目、とひどく怒られて取り上げられた思い出くらいしかないのです。祖母はいつも懐剣を枕元において寝たそうです。
Commented by ちゃめ at 2007-01-07 22:46 x
やや!
良いですね、saheizi さん。
着物で着飾った若い女性からお誘いを受けるなんて…。
ちょっと違いましたか(笑)。
Commented by saheizi-inokori at 2007-01-07 22:49
ちゃめさん、お誘い?営業のお誘いもなかったですよ。
でも嬉しかった。鼻の下が伸びたかも知れません。
Commented by yoco at 2007-01-09 22:28 x
今回のお祖母さまの短歌は、私にもよくわかりました。
それどころか「短歌もいいな~。」と感じています。

先日、いよいよ俳句を作ってみようと「ミニ歳時記」を買ってきたのですが、ちょうどいい「季語」が見つけられずなかなか先へ進みませ~ん。
Commented by saheizi-inokori at 2007-01-10 11:15
yokoさん、ナンでも良いから数多く創ることだと何かで読みましたが・・。私もやってみようかな。
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by saheizi-inokori | 2007-01-05 21:14 | わが母と祖母の遺したまいしうた | Trackback | Comments(16)

ホン、よしなしごと、食べ物、散歩・・


by saheizi-inokori