年賀状は罪滅ぼし? 書いたよ500枚
2006年 12月 25日
こっちが辞めてもそのことをお断りしたわけではないこともあって、毎年多くの方から相変わらず賀状が送られてくる。
いそがしかった仕事に一区切りもつくとなおのこと”不義理”ということが気になったのだ。
ナンセ小学校以来の習慣だ。
今年は迷った挙句続けることにした。
住所はパソコンに入っているのだが印刷機もないしいろいろやり方が分からないから手書きで宛名を書く。
文面は印刷で、ひとこと添えるという昔からのやり方。
500枚、結構時間がかかる。書きなぐりになる。
住所不明で返送になったときにこの葉書を正月の雰囲気の中で見るといつもその汚いいい加減な字に我ながら嫌になるのだ。
分かっているのだからもう少し丁寧に書けばいいのに、サインペンは止まらない。
年をとった分、字が下手になった上にパソコンばかりで字を書かないからいよいよ下手な字になっている。
手書きの良さは改めて相手の名前とか住所を復習できるということ。
「おお、こいつ随分いいところに引っ越したんだ」とか「おや、俺の近くにいるんじゃないか」などと。なんとなく、いっときその人のことを考える時間が増える(印刷に比べて)ように思う。
ひと言添えるのが意外に大変になっていた。
というのは昔はスペースを半分ほど明けておいてしっかりいろいろ書いていた(多いときは700通以上書いていた)のに今度はホンの余白とも言うべきところに1,2行書くようにしたのだがそれがかえって難しい。
結局「お元気ですか?」とか「ご無沙汰しております」みたいなことばっかり。
書いているほうが嫌になる。
いつもきちんと書いた年賀状を送って下さる方を見ているとそのことだけでも尊敬してしまうが実際にきちんと生きている方が多いのもわが身に照らすと良く分かる。そのときだけきちんとなんて出来ないってことが。
それと一番の問題は俺が年をとったということは相手も年をとったということ。
昔は「お元気?」「お変わりございませんか?」を書いてもご挨拶として別に問題は無かった(紋きり型だからあまり多用しなかったが)けれど、今はそういう文句が俄然深刻味を帯びてくる。
40年も前に仕事でお世話になってそれきり年賀状でのご挨拶しかしていないような方も結構多い(まあ、そういう方のことを考えて年賀状の再開をしたのだが)。
そういう方が、考えてみると80歳くらいになっている。
仙台、名古屋、千葉・・いろんなところにお住まいだ。
さて、無邪気に「お変わりございませんか?」とは聞きにくいような気がする。
今闘病中、とか寝たきりになっていて本人は読めないってこともあるかも知れない。
家族はこんな手紙もらってどう思うかなあ。
現に「夫何某は死去いたしました」という返信を頂いたこともあるのだ。
最悪なのは既にお亡くなりになったことを知っていてお香典などを差し上げていたのに住所録の方を整理してないから・・ということだって・・今まではない、今まではないけれど・・。
死んでしまってはいなくとも「お変わり」はあるのが年をとったら当たり前。
左遷されても若い頃だったら「がんばれ」が励ましになるが、イッチョ上がりだとがんばりようがない。変な励ましは気持ちを逆撫でにする。
そうだからこそ年に一度無事を確かめ合うというのも年賀状の意味かもしれない。
そうなんだけど、そう思っていたけれど、いよいよそういう場面・段階に差し掛かると結構間が悪いもんだね。
それにつけても一人一人宛名を書いていると自分が如何に今までいろんな人にお世話になってきたか、いかに青二才ぶりを発揮してむちゃくちゃやってきたかを、今さらながら思い至って堪らない気持ちにもなる。
だから、又辞めたくもなる。
しかし、だからこそこの程度の咎めは忍ばなきゃならないと思いなおす。
ミミズののたくったような年賀状を受け取る方こそ「saheiziの事なんか思い出したくもない」と思っているのかも知れない。
写真は大塚・「くう」、「焼き赤ナマコ」と「わかさぎの天ぷら」。
年賀状、私も今年は、バタバタしてまだ書いてないのです。がんばって書かなくてはと思いました。
手書きの字があるとうれしいですね。印刷だけで、一言もない賀状に愛?は感じません(笑
saheiziさん、見習って明日書こうっと。
わかさぎのてんぷら美味しそう^^
今年は印刷の欠礼はがきを出したんで、年賀状はお休みです。とっても気楽(笑)
でも大分お元気になられたようでよかったですね。
一昨年までは、修行していましたので、人間関係の広がりもなく、年賀状も高校時代からの付き合いがある友人が中心でしたが、去年からは一気に倍々ゲームで増えまして、昨日書いてみたら、結構な枚数になりました。なお、坊さん仲間は、皆さん達筆で、必ず手書きで頂戴します。拙僧は悪筆なので、とっても恥ずかしいんですけど。
それの時間が一番かかりますね。
例年思い付かない人のはあとまわしにするのですが、その後回しに
した分が多くなる始末。500枚も大変だったでしょう。
今年は僕は喪中に付きでしたから、
あっと言う間に終了。その一言の比重が何と大きいのかと
思いましたね。
くう、なかなかのものでしたね。
とはいうものの・・。
どんな絵を書くか?考える事もボケ防止。
最近は絵を書いてプリントしますから本当に楽になりました。
パソコンのお陰で宛名書きもプリント。だから字は上手いです。ヘヘ
saheiziさんは年賀状500枚とは大変ですね。
ミミズがのたくった様な字であろうとも 偉い!500枚はすごい!
書き出すとあの人もこの人もになるのですね。