森さんどうです?今度は佐平次とご一緒しませんか 上野の森ぶら歩き
2006年 12月 23日
上野界隈のそぞろ歩き。先ずは腹ごしらえ、池之端「藪」で敢えて牡蠣南蛮。この日から昼夜牡蠣を食いまくる(生も)ことになるとは知らずにまだ恐々。中は半生だから旨い。うまいけどちょっと、というのが味なものでした。
右は不忍池の公園歩道にうずくまる鳩。群れから離れ近づいても逃げようとしない。
どこか悪いのかも知れない。
元気出せよな。
「鳩がとび立つ 公園の 銀杏は手品師 老いたピエロ うすれ日に ほほえみながら 季節の歌を ラララン ~~」思わず声に出して歌っている俺。こうみえても(どうみえる?)フランク永井は得意なんだ。
入ったのが区立「下町風俗資料館」。一般300円なのに「障害者割引ってないんですか?」とセコイ奴だぜ。
企画展は2階で「下町の寄席」。所狭しと懐かしい寄席(台東区中心)の思い出が展示されて足が止まってしまう。
昭和39年の三越名人会。今これが再現されたら?俺はン十万円でも払って見に行くだろう(割引はあるかなあ?)。でも世間に金持ちってやつあ多いからきっと百万円の値がつくかもしれないなあ。
このうちハッキリ高座で見た記憶があるのが志ん生、小さん、円生、柳橋。
ああ、もっとマジメにみておくんだった。
左、分かるかなあ?そうです、腰巻、美人はパンテイなんて野暮なモナァ履かない。「びじんはくめい」って、いや寒くない寒くない!
右は天秤、「唐茄子屋政談」で勘当された若旦那がおじさんに救われて唐茄子を売りに歩くとき肩に担いだ。「天秤を首から少し離してかつぐようだと、これはもう商売人なんですね。くっつけてかつぐとさも素人らしく感じる。・・この噺の若旦那はそうして見せなきゃならない」円生の言葉だ。
1階は常設、大正の東京下町の街並みを再現している。
駄菓子屋の店奥には置きコタツのある居間、すべての家具は実際に使われたものであがって座ることも出来る。
上がる台の前に脱いであった子供の下駄がカタッポ裏返し。
ちょうど館のエライサンみたいなおじさんがやってきてあちこち片付けている。
「見て触って、はいいんだけど後を片付けないで行っちゃうんですよ」
思わず「下駄は臨場感を出すためにワザとカタッポ裏返しにしてるのかと」と余計なことをいうと、笑顔の中にちょっとキッとなった風をみせて「違いますよ。下町のしつけは厳しいからそんなことしたらピシャッと(手で打つ振りをしながら)やられましたから」。
展示されていたものの土台になっていた”文化”をも見せられた気がした。
右は上野の森美術館「ダリ回顧展」。「どうだったい?」「いやもう凄い人で」「で、絵は?」「そういや絵も飾ってあったような」。「長屋の花見」を地で行くような人出、若い子が多い。
じっと見ていると訴えてくる絵、愉快な絵、いろいろあるのだけれどナンセ人、人、人デネ。
文楽、三木助、金馬、小さん、志ん生、円生、柳橋、円蔵etcを聞いていると思います。金馬が好きでした。saheiziさんにならってCDを買って就寝時に聞いて通になろうと決心しました。
こういうものが残っているとは、いいですね。
能の音楽も楽しまれたのですね。
横浜能楽堂は全流派の上演をしますから、現在日本の能の全てを観ることできますよ。桜木町駅から歩10分ほどのところにあります。
若者風に言えば、「ビジン、ハクメーイ」は、オオ、寒い!
「並木」は浅草ですよん~、牡蠣はやってないですよん~
昨日はasakoさんの会に出席できずに残念でした。
またよろしくね♪(お土産ありがと)
テープは睡眠薬として欠かせないのですよ。
各部屋にテレビがついて一方的な(あえてくだらないとはいわないけれど)お笑いを見ている現在に比べるとなんだかとても心があったまる光景です。古典の素養を前提にした洒落があったり客席との掛け合いがあったり、親子・家族が一緒に見て聞いて笑ったのですね。
夕べは花が一輪足りなかったなあ。でも今朝は二日酔いです。
面白いです。