名調子!小泉武夫「中国怪食紀行 我が輩は”冒険する舌”である」(知恵の森文庫)
2006年 07月 29日
地球上のまさにさまざまなところに足を運んで勇猛果敢に食の探検調査を行ってきた。
中でも中国にはひときわ思い入れが強くていらっしゃる。14度に及ぶ中国探検の一端を写真と軽妙な語りで紹介した消夏に最適な一冊だ。
犬、エイ、蛇、野鼠、へっぴり虫の幼虫をはじめとする虫のいろいろ、センザンコウ、ヤシガニ・・ゲテモノということで食べるのではない。食文化の研究として真摯に、しかしずいぶん楽しそうにお食べになりますね。
種類もさまざまだが料理法もさまざま。ナマも当然。食べる部位も捨てるところなんてない。
臭気なるものも読んでいるだけでウーっとなりそうだ。
彼とその仲間で「アラバスター」という臭気測定器を発明、市販されている由。それによると
納豆280 くさや(焼いて)1960 フナ寿司766 おろしニンニク307 に対しシュールストレミングの缶詰8670なる物凄いものの話。これはニシンを発酵させた(特殊なやりかたで)ものでスエーデン特産。
そうなのだ。小泉先生は発酵こそ人類の長い歴史で偉大な食文化を作ってきた叡智だという。熟れ寿司、酒。
白酒という土の穴の中で作られる焼酎のことなど俺は先生の講演で聞いたことがあってももう一度面白く読んだ。
食を研究するということはその土地と人の研究だ。人懐っこく厨房でもどこにでもズカズカ入り込んで一緒に料理をしてしまう先生はたいしたもんだ。
講演を頼んだときにご挨拶をしてレセプションでお近づきを願ったときに妙にヨソヨソしいのでちょっとがっかりした。
こういう本を読んでいるとなんとなく分かる。僻地にとび現場で人々と仲良くなるメンタリテイからするとそのときの俺の態度とか服装・肩書き・・すべて「ケッ!」てなもんだろうね。
さて、本日の華麗なる俺の食生活だ。朝飯は抜いてジムに行った帰りに納豆おろしソバ。夜は冷やし中華。何でこのように具やスープを分けて出すのか、それは謎だ。どうせ直ぐ脱いでしまう上着を持って歩くお父さんみたいなもんか。昔の冷やし中華はマッカな紅しょうががあったもんだ。腹が減っているからズズッズッズとすすりあげると酢がモロ、思わず咳込んで「プフアー」とふきだしたもんだ。カアサン、あの正しい冷やし中華はどこに行ったんでしょうね。
それと、つけ麺って、どういう風に食べていいか、いつも迷います。
一緒に出すなら、のせてほしい・・なんて思ってしまいます。
ところで、かつての山下洋輔とかタモリとか坂田明とかの、冷やし中華を守る会はどこへ行ってしまったのでしょう。
紅しょうが、赤いハム、なると、きゅうりにからしべったりの冷やし中華、食べたいですー。。
我が家の冷やし中華は、紅しょうがもたっぷりのった正当な?ものです。
最近では、あまり雑誌も取り上げなくなった店ですが、
昔ながらの手打ちめんで、スープも咳き込むくらい、スプーンも
余分にいただいて、すべて飲み干します。
お昼時は、今でも満席で並んでました。
ムギワラ帽子は流れていってしまいましたが冷やしは大門にせき止められていたとですか。是非再会したいと思います。
大門の「集来」と言うお店です。僕は、ここの手打ち麺で、
ワンタンメンをいただきます。
昔ながらに、つゆも麺も、あの頃の味です。
冷やし中華は、必ず、スプーンください、と恥ずかしくても言います。
大門の角から、増上寺に向かって、一本目の路地左に入ります。
「とく山」健在ですね。
西麻布のとく山から出られたお店にはこのところ
2度ばかし。接待のため、写真撮れませんでしたが、
なかなか、評判以上かも。
スープはつけ麺で、と言うのは分かりますがね。カリーは量を按配するとか白いご飯がいいとかいろいろ理由は分かるけれど冷やしはちょっと・・格好つけですかな。
懐かしい!食べたくなってきた!!!
大門の「集来」気になりますね~(横レスですみません<(_ _)>
発酵こそ人類の長い歴史で偉大な食文化。。。私納豆が苦手だったりします。食べられないことはないんですけどね。臭いがぁぁぁ
「集来」探して食べてきました。地下鉄がいろいろあるのに驚いた。ラーメンも合格です。