いつものように幕があき  NHK「歌伝説 ちあきなおみの世界」

先週放映された特集番組。友人がDVDに取ってくれた。

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「喝采」は懐かしい好きな曲だ。
「黄昏のビギン」(水原弘のカバー)、「星影の小径」は知ってる。しゃれた歌だ。俺はこういうのが好きだ。裕次郎の「粋な別れ」も唄った。これも大好き。




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全然知らなかった(特段彼女のフアンじゃないし)のが「ねえ、あんた」。ひとりで芝居をしながら唄う。
場末(だろうな)の酒場の女、世話焼き女(きっと年上)、がショウモない男に惚れて「食べなきゃダメだから、なんかとろうか」とか「ボタンが取れてるからつけてやろう」「だらしがない男は出世をしないって、そういうよ」とか言っているうちに他の女にもてるのを妬くんじゃなくて「もてなさい」みたいなことを言う。男は機嫌が悪くなる。女は切れて愛想尽かしを言ってしまうが・・。

ちあきさんは、69年デビュー、当初はレコード会社の戦略もあり「四つのお願い」など都会的お色気アイドルとして売り出した。B面の「矢切の渡し」を梅沢富美夫が踊りに使ったことから大ブレイク。歌謡曲もヒットを飛ばす。しかし、彼女は本当に唄いたい歌を模索する。
それからの歌が輝きを増した。

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「夜へ急ぐ人」「伝わりますか」などのニューミュージック。「朝日のあたる家」!シャンソンとして「それぞれのテーブル」。活動休止期間もあったりして出した、フアド「待夢」がいい。

演劇や映画にも活躍する。
92年夫が逝去。以来一切の芸能活動をやめて現在に至る。
1947年生まれ。円熟というより輝きの絶頂といってもいい時期に身を引いたから歌手活動期間は23年間だ。「ねえ、あんた」のCDBOXは2000年に爆発的に売れたらしい。“復活”を望む声も絶えない。
何かスガスガしさを感じる。
Commented by molamola-manbow at 2006-06-24 05:59
ウ~ン、残念!見損ないました。コメディアンとしての得がたい才能も光りました。復帰してほしいものです。
奇特な友達の居ないことも残念!
Commented by saheizi-inokori at 2006-06-24 08:29
manbowさん、天然ボケというか巧まざる明るさ、品のある、もいいですね。再放送、ないですかな。
Commented by porarisu at 2006-06-24 11:34 x
ちあきなおみ さんの特集うれしかったですね。久しぶりにテレビの歌番組を見ました。半年ぐらい前、ラジオ深夜便でも聞きましたが、夜中にひっそりと聞いた ちあきさんの歌声は心にしみましたね。午前2時から1時間ですからお仕事をお持ちの方は無理ですよね。
老人の特権だと思っています。
Commented by saheizi-inokori at 2006-06-24 17:40
porarisuさん、ご覧になりましたか。昭和が懐かしいです。ずいぶん昔のような気がするけれど、まだ平成は成人してないんですね。
Commented by ふく at 2006-06-28 00:01 x
古きよき新宿での心と気合の入った美味しいものと豊かな心の人たちの幸せな会話・・ありがとうございました。
ちあきなおみさんの再放送を願って、NHKに投書しませんー。
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by saheizi-inokori | 2006-06-23 22:13 | 映画 | Trackback | Comments(5)

ホン、よしなしごと、食べ物、散歩・・


by saheizi-inokori