いつものように幕があき NHK「歌伝説 ちあきなおみの世界」
2006年 06月 23日
「喝采」は懐かしい好きな曲だ。
「黄昏のビギン」(水原弘のカバー)、「星影の小径」は知ってる。しゃれた歌だ。俺はこういうのが好きだ。裕次郎の「粋な別れ」も唄った。これも大好き。
全然知らなかった(特段彼女のフアンじゃないし)のが「ねえ、あんた」。ひとりで芝居をしながら唄う。
場末(だろうな)の酒場の女、世話焼き女(きっと年上)、がショウモない男に惚れて「食べなきゃダメだから、なんかとろうか」とか「ボタンが取れてるからつけてやろう」「だらしがない男は出世をしないって、そういうよ」とか言っているうちに他の女にもてるのを妬くんじゃなくて「もてなさい」みたいなことを言う。男は機嫌が悪くなる。女は切れて愛想尽かしを言ってしまうが・・。
ちあきさんは、69年デビュー、当初はレコード会社の戦略もあり「四つのお願い」など都会的お色気アイドルとして売り出した。B面の「矢切の渡し」を梅沢富美夫が踊りに使ったことから大ブレイク。歌謡曲もヒットを飛ばす。しかし、彼女は本当に唄いたい歌を模索する。
それからの歌が輝きを増した。
「夜へ急ぐ人」「伝わりますか」などのニューミュージック。「朝日のあたる家」!シャンソンとして「それぞれのテーブル」。活動休止期間もあったりして出した、フアド「待夢」がいい。
演劇や映画にも活躍する。
92年夫が逝去。以来一切の芸能活動をやめて現在に至る。
1947年生まれ。円熟というより輝きの絶頂といってもいい時期に身を引いたから歌手活動期間は23年間だ。「ねえ、あんた」のCDBOXは2000年に爆発的に売れたらしい。“復活”を望む声も絶えない。
何かスガスガしさを感じる。
奇特な友達の居ないことも残念!
老人の特権だと思っています。
ちあきなおみさんの再放送を願って、NHKに投書しませんー。