おばあちゃんの楽しみ 学ぶ 子の喜び 花と文・・

今日は祖母の歌。楽しさをうたったものを拾ってみた。

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年高く成りにし身にも物学ぶことは たのしきものにぞありける

しみじみと胸にぞかよふよき人に 逢ひてよろこびし子のよろこびは

みどりこき松の樹の間に見る花は さすが桜のしな高きかな

なつかしきふるさと人にかかばやと文思ひつゝ道ゆくたのしさ


家ごとに小橋わたせる川添ひの花多き道は行くに愉しき

第2首、父が小堀杏奴(鷗外の次女)と会談したことを記した文章を読んでの感想。
第3首、高知の五台山に遊んだときの歌。
Commented by シーサイド at 2006-04-14 23:14 x
明るく清潔感に満ちた歌ですね。おばあさまは生活の中に楽しみを見出される方だったのですね。
お父様が小堀杏奴さんと会談なんて、歴史上のお話みたい。
Commented by saheizi-inokori at 2006-04-14 23:47
ありがとうシーサイドさん、でも悲しい歌の方が多いのです。父は漱石より鷗外フアンだったようです。
Commented by tona at 2006-04-15 15:48 x
第1首いいですね。向学心に燃えていたおばあ様って素晴らしい方だったんですね。
小堀杏奴さんの講演を北九州の娘の学校で聴きました。とても良い内容のお話だったことを覚えています。
お父様はどんな方でどのようなことを会談されたのか想像したりしています。
後の句もおばあ様の気持ちになって味わわせていただきました。
Commented by みい at 2006-04-15 22:43 x
ほのぼのと心が温かくなる、そんな歌ばかりです^^
何回も読ませていただきました。おばあさまは、感性豊かな優しい方だったのですねえ。
Commented by saheizi-inokori at 2006-04-15 23:06
tonaさん、みいさん、こんばんは。思い出すまでもなくいいおばあちゃんでした。孫は不肖。
Commented by 髭彦 at 2006-04-16 23:36 x
祖母詠ふ心豊かな歌に寄す友の想ひをしみじみ想ふ
Commented by saheizi-inokori at 2006-04-17 07:55
髭彦さん、おはようございます。感激です。
Commented by イネ at 2006-04-17 11:31 x
「なつかしきふるさと人にかかばやと文思ひつゝ道ゆくたのしさ」
なんと素敵な歌でしょう!素敵なおばあさま!
Commented by saheizi-inokori at 2006-04-17 12:24
不肖の孫です。
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by saheizi-inokori | 2006-04-14 22:29 | わが母と祖母の遺したまいしうた | Trackback | Comments(9)

ホン、よしなしごと、食べ物、散歩・・


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