ほどのよいところで 池袋演芸場上席8日目
2018年 02月 09日
カミさんが、芽キャベツ、カボチャ、ニンジン、カブ、トマト、玉ネギ、マッシュルーム、、その他いろいろが盛り上がっている”食べるスープ”、アサイー、木の実、マヌカハニー、シリアルなどをトッピングしたヨーグルトと全粒粉のトースト(チーズとママレードのっけ)の朝ご飯を作ってくれる。
好きなんだなあ、これが。
開場前10分、既に行列、出演者の顔ぶれがいいのだ。
一力「寿限無」扇蔵「元犬」と一生懸命に火をくべる。
ダーク広和が真っ赤なジャケットを着て登場、
この手品、好きなんです。国際大会で入賞した手品、でもどこが面白いか分かりにくいからやる人が少ない、でも好きなんです、ほら、分からないでしょう、ほら、気持ち悪くなってきた人いますか、もっぱらロープを使った手品を続ける。
うまい(らしい)けれど地味すぎるとブログでほめ・くさんと語りあったのを読んだみたいに、いろいろくっちゃべって面白がらせる。
蔵之助「猫と電車」
初代権太楼がやったという”新作”(「猫と金魚」の田河水泡の作)。
落語のネタは1000本もあるだろうが、そのうち演じられるのは200本がいいとこ、演じられないネタはつまらないか、あまりにもバカバカしいから、これもそうです。
と断ってやったが、耳に新しいからか、なかなかどうして、ばかばかしいところが楽しかった。
文雀「探偵うどん」
これも珍しい噺、志ん生のCDで聴いていた。
明治の深川・高橋(たかばし・伊せ喜という旨い泥鰌やがあった)あたりの闇夜に繰り広げられる捕り物帖、戦前の探偵小説の味わいもあって好きな噺だ。
こういうネタに挑む、その意気や良し。
ロケット団・漫才
趣味に何をやっても最後は「死ぬ」という、四文字熟語ではない新作、バカばかしくて笑った。
歌奴「西行」
めっぽう明るい相撲取りのような西行。
さん生「亀田鵬斎」
正直者で生一本な江戸っ子・屋台のおでんやの平次と書家・ 亀田鵬斎との生きの良い会話がい。
鏡味仙三郎社中・太神楽
さん喬「初天神」
ほめ・くさんのブログで最近のさん喬の「初天神」で、金坊が初天神に連れて行かないと向かいの家に行って家の秘密をばらすというヒネリをいれたと読んでいたら、やっぱりやるではないか。
ほかにも二三新しい工夫を加えていた。
キカンボウの坊主と、それを持て余しながらもカワイイとも思っている父子に初天神のスケッチ、それがあればもうそれで十分なのだが。
柳朝「宗論」
客に讃美歌『慈しみ深き』を一緒に歌おうといったら何人か歌った、池袋演芸場が教会になった。
権太楼「代書や」
子供のころ、滝野川教会の日曜学校に、飴玉欲しさに通った。
その後、母親が宗教好きなものだから、足立の天理教会、ついで杉並の立正佼成会/立正学園に通い、大学は明治学院、落語研究会に入ってチャペルで声を出さずに稽古をしていたらあたかも懺悔をしているようだった。
「宗論」の讃美歌につられたか、我が教会遍歴で笑う。
ネタは思いっきり弾けて、生年月日のところまで。
正楽・紙切り
「相合傘」「梟」「ウエスタンカーニバル」「へそくり」、難題ばかりで苦笑い。
一朝「三井の大黒」
軽妙洒脱、心地よく聴かせてもらった。
「亀田鵬斎」と名人譚でつくけれど、まあ、いいか。
今月いっぱいで閉店の古本屋の老舗「八勝堂書店」に行って、桂文枝のCDを9枚買う。
全店4割引きで、何万円もするモツアルト全集とか、食指の動く本もあったけれど、これももう腹いっぱい、財布は空っぽだ。
二階から降りてきた客が「すごい本ばかり」とため息をつくと若いスタッフが「上は家の宝ばかりですから」と応じる。
どういうご事情かは知らねども、寂しいことだろう。
昔は嫌いだったのに、今は好き。
老人になると分かる美味しさかな??^^;
サンシャイン側ではなさそうですね。
とありましたが、今はいろんなところで少しづつ違ったものを売ってます。
いわゆる駄菓子のうちに入るのかなあ。