家族はペットだけじゃない 映画「はじめてのおもてなし」
2018年 01月 15日
イテ!と言ったら、隣の部屋からサンチが猛然と駆け込んできて布団を乗り越え僕の顔を夢中になって舐める。
「痛いの痛いの飛んでいけ!」と念じていたのだろう、ありがとよ、いつものことながら。
ありがと、いい子いい子となでてやったら、安心したらしく戻っていった、ちょっと得意げに尻尾をふりふり。
思いたって、早めにブログをアップして銀座へ、シネスイッチで「はじめてのおもてなし」を観るのだ。
レジにスポーツ新聞や一般紙が一通りおいてあって、競馬の?投票券を選んでいるらしいオジサンがあちこちにいる。
トイレの壁に「一応、90分を超えたときは新しいオーダーをお願いします」と貼り紙。
映画「はじめてのおもてなし」
ドイツの中流家庭、父は外科医、かなり老いが忍び寄っているのに引退を拒否し、しわ取り術を受けFBを始めて「若さ」を保とうとするがなにかにつけ不機嫌で癇癪持ち、潔癖性でもある。
母は包容力があり感謝の気持ちにあふれているが、子供たちが家から出て会話のかみ合わない夫との暮らしに孤独らしきものを感じている、愛猫ムッシュとワイングラスが日々の友。
長男は妻がホテル経営者と一緒になって離婚、少年(パパを選んだ)と暮らしているが、新しい会社を興すべく上海で仕事中毒。
パパから構ってもらえない少年は麻薬も「試して」ヒップホップのビデオ作り(お小遣いを貯めてストリッパーに出演させる)に夢中、下手をすると退学、でもいい子なのだ。
30を超えた娘はいまだに学生、「自分探し」の日々。
さあ、それからが大変、ドタバタ、若者のせいじゃないのに騒動の連続。
シニカルな笑いと爆笑のなかにドイツ社会の抱える問題が見えてくる。
豊かなドイツ社会が難民の登場によって内在する危機をあらわにするのだ。
と言っても、喜劇だから、笑いのネタとして。
家族の崩壊、老人問題、若者の目的喪失、差別主義、社会の目的喪失、テロ警備による市民の自由の阻害、、。
日本にも通じる問題だね。
実際、家族は色んな壁に当たってネガティブに、彼は言葉を学んでその国の大学に入って・・・直接、会っていないので人ごとですが、大変なことやと思います。
映画、予告編を観て気になっていました。結末はどうなったのだろうか。
で、この映画、気になっていました。ドイツ人のおせっかい?も楽しみです。