家族はペットだけじゃない 映画「はじめてのおもてなし」

夜中の二時半頃、布団の中で足を伸ばしたら猛烈に攣った。
イテ!と言ったら、隣の部屋からサンチが猛然と駆け込んできて布団を乗り越え僕の顔を夢中になって舐める。
「痛いの痛いの飛んでいけ!」と念じていたのだろう、ありがとよ、いつものことながら。
ありがと、いい子いい子となでてやったら、安心したらしく戻っていった、ちょっと得意げに尻尾をふりふり。
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(銀座・和光)

思いたって、早めにブログをアップして銀座へ、シネスイッチで「はじめてのおもてなし」を観るのだ。
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ネット予約ができないので早めに窓口で席を確保、90分ほどあるのでしばし銀ブラ、
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教文館を冷やかして、
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小さなお稲荷さんに孫や子供のことをお願いして
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喫茶店に入ってランチ。
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オープンサンドとコーヒーで800円、名古屋のモーニングサービスよりは高いけれど(もう昼だし)、スタバより安い。
レジにスポーツ新聞や一般紙が一通りおいてあって、競馬の?投票券を選んでいるらしいオジサンがあちこちにいる。
トイレの壁に「一応、90分を超えたときは新しいオーダーをお願いします」と貼り紙。
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映画「はじめてのおもてなし」

ドイツの中流家庭、父は外科医、かなり老いが忍び寄っているのに引退を拒否し、しわ取り術を受けFBを始めて「若さ」を保とうとするがなにかにつけ不機嫌で癇癪持ち、潔癖性でもある。
母は包容力があり感謝の気持ちにあふれているが、子供たちが家から出て会話のかみ合わない夫との暮らしに孤独らしきものを感じている、愛猫ムッシュとワイングラスが日々の友。
長男は妻がホテル経営者と一緒になって離婚、少年(パパを選んだ)と暮らしているが、新しい会社を興すべく上海で仕事中毒。
パパから構ってもらえない少年は麻薬も「試して」ヒップホップのビデオ作り(お小遣いを貯めてストリッパーに出演させる)に夢中、下手をすると退学、でもいい子なのだ。
30を超えた娘はいまだに学生、「自分探し」の日々。
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母が突然難民を受け入れると宣言、ナイジエリアから来た若者がやってくる。
さあ、それからが大変、ドタバタ、若者のせいじゃないのに騒動の連続。
シニカルな笑いと爆笑のなかにドイツ社会の抱える問題が見えてくる。
豊かなドイツ社会が難民の登場によって内在する危機をあらわにするのだ。
と言っても、喜劇だから、笑いのネタとして。

家族の崩壊、老人問題、若者の目的喪失、差別主義、社会の目的喪失、テロ警備による市民の自由の阻害、、。
日本にも通じる問題だね。


Commented by takoome at 2018-01-15 10:38
和多志の親友はシリア難民の男の子の足長おばさんになって学費を支援しています。
実際、家族は色んな壁に当たってネガティブに、彼は言葉を学んでその国の大学に入って・・・直接、会っていないので人ごとですが、大変なことやと思います。
Commented by そらぽん at 2018-01-15 17:36 x
サンチくん 涙でましたー 

うう 「おもてなし」。。  
原題に表す葛藤皮肉を すぱっと日本仕様に 笑
   
Commented by k_hankichi at 2018-01-15 20:38
アップルと教文館の狭間から、有楽町マリオンを臨むという眺めは、アップルの看板がこんなに高いところにあると初めて知りました。銀行前の郵便ポストのところあたりからの撮影でしょうか。この正月に、ちょうど、そこから友人に手紙を投函しました。
映画、予告編を観て気になっていました。結末はどうなったのだろうか。
Commented by saheizi-inokori at 2018-01-15 21:12
> takoomeさん、私にはまねのできない立派なことです。
Commented by saheizi-inokori at 2018-01-15 21:13
> そらぽんさん、そうなんですね、葛藤と皮肉、気がつきませんでした。
Commented by saheizi-inokori at 2018-01-15 21:15
> k_hankichiさん、あれ?ポストがあったかな、松屋の脇くらいだったと思います。
喜劇ですので、ハッピーエンドです。
Commented by ginsuisen at 2018-01-15 23:10 x
こういう喫茶店・・最近なくなっているんで、いいですねー。こんど行ってみたい。
で、この映画、気になっていました。ドイツ人のおせっかい?も楽しみです。
Commented by j-garden-hirasato at 2018-01-16 06:24
どの国でも、
いろいろ問題を抱えているようですね。
喜劇にしてしまうところが、
国民性の違いでしょうか。
Commented by saheizi-inokori at 2018-01-16 08:46
> ginsuisenさん、禁煙じゃないですよ。
この映画で見る限り、そんなにお節介じゃないなあ。
日本人の方が他人や子供に干渉するんじゃないでしょうか。
Commented by saheizi-inokori at 2018-01-16 08:48
> j-garden-hirasatoさん、私は日本との違いより同じところを強く感じましたよ。
Commented by 豆ママ at 2018-01-16 21:43 x
豆太も「一大事!!」って駆けつけてくれます!
その度に感動します。
三ちゃんもなんですね♡
Commented by saheizi-inokori at 2018-01-17 00:01
> 豆ママさん、丸くなって寝ているかと思うと、ちょっと私が変な声を出したりすると顔をあげて、何ごとかと確かめるのがなんともかんとも、、。
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by saheizi-inokori | 2018-01-15 09:36 | 映画 | Trackback | Comments(12)

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