「死んだがマシ」ってことはないな 映画「ダンシング・ベートーヴェン」
2018年 01月 10日
弟子の医師が根掘り葉掘りインタビューして写真(歯の)を撮ったあと教授の診察、といってももはや口を開く必要はない、ヌイグルミがあちこちに置かれた応接室でにこやかに、「中高年に多発する 精神的なものが原因の口腔難疾患」という論文(教授執筆)のコピーにアンダーラインやら赤丸で囲んだりしながら、僕の病気は「口腔異常感症」と説明してくれた。
脳(他人の)の写真をいろいろ見せてくれて、「どうも脳の神経に異常がみられる場合があって薬物療法で軽快する事例が多いが、原因や機序などはまだわかっていない」というような意味のことを話す。
そのあと、もう一度担当医師(最初にインタビューした)が、今後の治療方針などを説明、非保険だ、最初は薬に対する反応を見るところから始めましょうなどといい、治療の同意書にサインした。
会計をすると、初診だからとはいえ、末廣亭なら8回、「はじめ」でも5回は楽しめそうな金額だ。
これから、順調にいって一回6千円+お薬代を毎月(?やってみないとわからない)、半年くらい続けて、しかもその後も薬は続けなければならないらしい。
その薬が、とりあえず一日10円くらいのものから反応によっては数百円のものも使い、(あとで説明書をよく読むと)途中でやめると悪化することもあるという。
しかもしかも、「当科の治療成績では、約70%の方で症状の改善が得られています」、治癒ではないし、30パーセントはダメ。
そんな金、いったいどこから出てくるのよ。
とりあえず、薬一週間分(これは治療目的というより薬と僕の相性を調べるためのもの)を手にして病院を出たときは、朝は帰りには神田明神などこの辺りを散歩しようと考えていたのに、しょぼんと、どこに行く当てもなく、さればとて真っ直ぐ帰る気にもなれず、駿河台から神保町へ歩いた。
治療費がなんとかなったって、副作用でこんな元気がなくなるんじゃないか、外食するゆとりもなくなるかもしれない。
暗い気持で、出された饂飩を静かに啜ったら、、これがうまかった、ゴボテンも!
スマホで調べて、ちょうどいい時間の映画「ダンシング・ベートーヴェン」
をみた。
この第九を作曲したときのベートーヴェンは耳が聞こえなかった。
モリス・ベジャールが日本や世界の人々と、人類皆兄弟を念頭につくり上げたダンスは聾の作曲家に自分の作品を目にもの見せるのだ。
「死と再生」「愛」「喜び」「大地と空」、いろんな人が評する言葉はみな正鵠を得ている。
ダンサーの生活と意見も面白い。
ベートーヴェンとベジャールからの「人類への贈り物」をありがたく頂いて帰宅した。
今朝サンチと散歩しながらも、また昨日貰って来た薬を飲もうかどうかと思い悩む。
考えるまでもなく、そんな薬飲み続けるゆとりもないし、飲んだから好くなる当てもないのに。
飲まなきゃ、この不快なお口はそのままだものなあ。
犬を連れた見知らぬオバサンとしばし犬談義をしている間は口のことを忘れていられる。
落語が面白い時もそうだ。
きのう幸兵衛さんに誘われた落語会のチケットを買いにコンビニに走る。
最後の三田会の切符が取れた。
喜多八が死ぬ前に「居残り佐平次」をやり権太楼が「死神」をやった三田会。
ベートーヴェンと三田会が「薬なんかやめて正気で付き合えよ」と言ってくれてる。
まあ、「死んだがマシ」ってことでもなさそうだ。
本を読む楽しみだってあるしね。
医者のいう事、、なんか胡散臭いなあと思って聞きました
一回問診しただけで わかるんですか?
医者ってさ。、原因がわからなくても 病名絶対ひねり出すし、そしてそういう場合は必ず 脳とか神経とか精神的とか、挙句の果ては加老とかのせいにする
口の中が気持ち悪いのは経験した事ないけど、多分相当不快なんだろうと想像します
でも、食べ物の味はちゃんと感じてくれるし、落語も散歩もちゃんと堪能させてくれるからいいですね
あのーー素人考えだし、きっととっくにやってると思うけど、飴とかガムとか噛んでも収まりませんか?
私はなんでも自然に頼るから、私なら生生姜のかけらでも舐めてみるかもしれない 、、な、、
医者や薬の力をあてにしないで 良くなりますようにお祈りしています
お大事にしてください
難しいですね・・・、私だったら多分楽しい事探しにお金を使いそうな気がするけど、不快感はご本人でないと分かりませんものね。
う~ん・・・あちこち出て来ますね、老いの道は^^;
僕もよく口内炎ができる方です。佐平治さんの症状とはまた違うかもしれませんが、口中の不快感は嫌なものですよね。
治療法はともかく、まずは信頼できるお医者さんに出会えるよう、いくつかの病院を巡って(セカンドオピニオンってやつですか)みられたらいかがでしょうか。
きっとバンコクでは食べないもんばかり食べてるし、何より野菜が少ない。
だからかも、いや、どうだか未だ、わからない。
お互い、歯は大事に致しましょう!
お大事になさってください。
そうそう飴を舐めている訳にもいかないでしょうね、、
「口腔異常感症」を調べてみたら、心理的要因で起こる
場合が多いみたいですね。
だから、落語を聴いたり、お散歩の時に話せば解消なんですね。
お薬に投資する分で楽しいことを増やせばいかがでしょう?
書道みたいに神経を集中するお稽古もいいかも、、、
教授の研究材料にされてはしょうがないですものね。
薬の効果を確かめるなら「治験」で無料にするならわかるけれど。
飴はたしかにそのときは効果がありますが、いつも舐めているわけにはいかない、ガムとかいろいろ用意してしのぎます。
今の不快感を軽減できても見えないところで副作用があるのかもしれないし。
ベートーヴェンを想えば我慢できそうだ^^。
ほかにも東大落研の「落語事典」とか矢野誠一「落語手帖」、小三治、志ん生、志ん朝、米朝などの速記本も何冊か持ってはいるのですが。
今までの主治医を信頼しているのです(近所のクリニックより)が、その先生が匙を投げて紹介してくれた大学病院、ほかにいいところがあればとは思いますが、、。
私も夜中に起きたときも含めてショッチュウうがいをします。
私だけでなく、同じような症状の「歯医者泣かせ」の患者が多いそうで、長生きしていればそのうち治療法も見つかるかもしれないと期待してます。
今日も元気に11000歩歩きました^^。
うがいや歯磨き やり過ぎは逆効果だと思います
一時 日本でビデが流行った時があって、逆に洗いすぎて疾患が増えたとお医者さんは言っていました
粘液とか、唾液って それなりのお役目ありますからね
精神的 ってのは、どうも納得いかないのよ
だってsaheizi さん 超幸せだもの
精神的というのはちょっと語弊があるかな、脳の器質障害、脳梗塞みたいなものらしですよ。
超幸せ?そう見える?ありがとう。
でも、今は・・歯磨き以前の食生活が問題とわかってきました。
口の中を常にさわやかにするには、体に入れるものを変えるしかありません。
3日、やってみてください。人間3日で変わります。
エッ?何をって。糖質を極力減らすこと!ネバネバの原因です。磨いても歯にくっついているのです。
一昨日昨日と考えて同じような結論に至りました。
食べ物をうまいと食べられるのが一番、違和感がなくなったら味も亡くなった、なんてことにならないようにあるがままに気をつけて生きていきます。