うからの平穏を祈る

きのうは長女一家が来てくれた。
大晦日に会えなかった(僕の風邪で)長男一家からはユイも参加、お年玉やら何人かのたまっていた誕生祝やらいろいろあげて、なんと僕もカシミヤのセーターやマフラーを貰ったり、ありがたいことだった。
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ご馳走のうちには、ナマコ、長芋、お米、豚肉や牛肉、柚子などいろんな方たちから頂いたものが多い。
その上、クラウンラムや手巻き寿司などはいつもはあちゃんのパパが買い出しから料理までやってくれる。
笑いが絶えず、孫たちの旺盛な食欲に度肝を抜かれ、彼らの「学校批判」などにも共感する。
嫌いな先生だと、その教える科目も嫌いになる。
だけど、先生のために勉強するんじゃなくて自分の人生のために勉強するんだよ、なんちゃって爺さん。
それにしても、今の学校の教える程度の高いこと!昔の高校生でよかったと思う。
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お年玉でかっこいいダウンジャケットを買ったというタイちゃん、おじいちゃんは高校時代、死んだ親父のお古のズボンを穿き、親戚のお兄さんのお古のオーバーのタケを短くして着ていたんだぜ。
それで思い出したけれど、新婚旅行にも親父のお古のズボンを穿いて行ったっけ。

感謝の気持ちをこめて、祖母の歌から。
いささかの欲しき物なぞ求め得て喜ぶ児らを想ふ愉しさ
「京城へお金を送りて」という前書きがある。
あて先は新婚間もない我が両親、「喜ぶ児」とは僕のこと、生まれたばかりだったから、おばあちゃんに貰ったということは分らなかったけれど。
この歌を作ったお祖母ちゃんは、今の僕よりちょっと若かった。
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(横浜のナマコ、ぼくもよく食ったが、孫たちは小鉢を抱えるようにして貪っていた)

母の句。
念頭にうからの平穏福詣り
前にも載せた句だが、この気持ちが全くだ!と思う気持がますます強くなった。
この句作の亡母と同い年に近づいたなあ。

Commented by hanamomo08 at 2018-01-04 13:25
皆さんお集まりでいいお正月でしたね。
海鼠・・・・私は食わず嫌いです。
食べようと思えば割りといつでも手に入るのに・・・。
>ぼくもよく食ったが、孫たちは小鉢を抱えるようにして貪っていた
そんなに美味しいの?
私も挑戦してみようかな。
Commented by kogotokoubei at 2018-01-04 13:44
風邪はおさまられたようで、何より。
お孫さん達ご家族大勢の宴は、仕切り直しできましたね。
「うから」という言葉も、ほぼ消えかかっていますが、お母様の歌で思い出しました。
ありがとうございます。
Commented by pallet-sorairo at 2018-01-04 14:19
お風邪もなんなく治ったようで一安心、
賑やかなお正月になったご様子、私まで嬉しいです。

>いささかの欲しき物なぞ求め得て喜ぶ児らを想ふ愉しさ
>念頭にうからの平穏福詣り

いつもながらsaheiziさんにつながるお二人の
凛とした中に穏やかな優しさがあふれる作品に魅せられます。
もしかして「念」は「年」なのでは…などとも思いますが…
どちらもありのような気もするわたくしです(^^;
Commented by cocomerita at 2018-01-04 17:57
Ciao saheiziさん
楽しい宴 皆さんの愉快なおしゃべりやお料理の匂いまで伝わって来そうです

本当に母や祖母の年に近づくにつれて、あの時本当は きっとこう思ってたのだろうなあと思う事が多くなります
若いという事は気楽でもあり、でも残酷でもあるなあと思ったりします

お祖母さんの歌も お母さんの歌も 心に沁みます
なんだか昔の人の方が今の人々よりはるかに優れていたような気がします
そして
やっぱりsaheiziさんを産んで育てた方達だなあと感心します

Commented by saheizi-inokori at 2018-01-04 18:16
> hanamomo08さん、どううまいかと問われるとなんとも説明しがたいのですが、、まあ、大人の味とでもいうべきなのに孫たちは揃いもそろって好きなのですよ。
カミさんは食べません。
Commented by saheizi-inokori at 2018-01-04 18:18
> kogotokoubeiさん、全員そろってと言うのが、ことしはできませんでした。
子供たちの都合もいろいろある年頃になりました。

Commented by saheizi-inokori at 2018-01-04 18:24
> pallet-sorairoさん、喜んでいただき嬉しいです、ありがとう。
福詣りが初詣のことでしょうが(私の持ってる辞書では確認できないのですが)、そうすると年頭ではダブってしまうということでしょうか。
Commented by saheizi-inokori at 2018-01-04 18:26
> cocomeritaさん、祖母も母も私のガサツな生きようを見て嘆いているだろうな、と思うことが多いです。
時代もさることながら不肖の子です。
Commented by sweetmitsuki at 2018-01-04 20:08
嫌な先生だとその科目まで嫌いになる。
その気持ちよくわかります。
私なんて学校そのものが嫌いでしたから、ほとんど勉強しませんでした。
もっと勉強しておけばよかったと今さら公開しても遅いです。
Commented by sheri-sheri at 2018-01-04 20:14
賑やかなお正月のお集まりでほんとに良かったですね。    
家族が集うという事はまたことのほかしみじみとした幸福感が有りますね。さへいじさんご一家の今年の御多幸をお祈りしています。
Commented by doremi730 at 2018-01-04 20:38
皆さんお集まりで、美味しそうなものが一杯!
いいお正月でしたね♪

主人が亡くなった翌年の正月も
基本5種だけは、そっとお節作ったのを
思い出しました。
Commented by rinrin1345 at 2018-01-04 21:17
すごいごちそうですね。
料理人がいると珍しいものを食べれていいですね。私も来年からは、お重1人1つの分担にしたいです。
Commented by saheizi-inokori at 2018-01-04 21:53
> sweetmitsukiさん、昨日も勉強が好きだという人と、そんなの信じられないという人に分かれました。
我が子の間ですら、でした。
教育環境というのは大事ですね。
Commented by saheizi-inokori at 2018-01-04 21:55
> sheri-sheriさん、そうです、この場だけは私が一番大事にされますしね^^。
syeriさんもお幸せに!
Commented by saheizi-inokori at 2018-01-04 21:56
> doremi730さん、私は亡妻の亡き後、しばらくは正月はみんなを連れて温泉に行きました。
おなじ家での正月なんて耐えられなかったのです。
Commented by saheizi-inokori at 2018-01-04 21:58
> rinrin1345さん、おせちって家族が一緒に作るのも楽しさ・美味しさではないでしょうか。
とはいえ、もうお煮しめをつくる気力がなくなりましたが。
Commented by pallet-sorairo at 2018-01-04 22:07
(すみませんまたお邪魔します)
ほんとだ、ダブってしまうじゃないですか(^^;
手元の『日本大歳時記』の「新年・行事」の季語「七福神詣」に「福詣」併記されており、
<正月七日までに、その年の開運を祈らんと七福神を祀る社寺を巡拝することを言う>とありました。
失礼しました(恥ずかし)(^^;;;;;
Commented at 2018-01-04 22:30 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by saheizi-inokori at 2018-01-04 22:45
> pallet-sorairoさん、ありがとう。
『日本大歳時記』、欲しかったんです、角川の小さい歳時記や小さな辞書にも、ググっても出てこなかったのです。
Commented by saheizi-inokori at 2018-01-04 22:47
> 鍵コメさん、ウーマンラッシュアワー、拡散しようと思ったのですが、YOUTUBEは消えていました。

Commented at 2018-01-04 23:21 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by saheizi-inokori at 2018-01-05 07:35
> 鍵コメさん、ほんと、拡散しましょう、ありがとう。
Commented at 2018-01-05 14:40
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by at 2018-01-05 16:50 x
美味いもんは皆とたべるから美味い。
一人は美味ないゎ、
Commented by koro49 at 2018-01-05 18:35
鍵コメで♪
お母さんの句、いいですね。
その通りです。

なまこ、お孫ちゃん達も好物だったら足りませんでしたね。
奥さまと二人だと、小でいいかな?と^^;
次回は大にします。 
お茶漬けがおいしいと私は思うのです^^。
Commented by saheizi-inokori at 2018-01-05 21:28
> 鍵コメさん、ありがとう。
私もおかげさまでリュックをしょって歩く母の後姿を見ることができました。
Commented by saheizi-inokori at 2018-01-05 21:33
> 蛸さん、私はみんなと食べるときは飲む方に行っちゃうんですよ。
一人で旅先で美人の女将を前にして食べたいなあ^^。
Commented by saheizi-inokori at 2018-01-05 21:36
> 鍵コメ18・35分さん、ユイが帰宅しての報告で、なにもかも美味しかったけれど、ナマコが最高だったといった由、末おそるべしです。
でもみんなたっぷり食べましたよ。
お茶漬けなんて贅沢なことはようしません。
Commented by urontei at 2018-01-06 05:43
うから・・・?
初めて聞く言葉でした。
「おから」 の一種かと。お正月にでも食べるものなのかな、と (笑)

意味を調べて知って、じんと来ました。
Commented by saheizi-inokori at 2018-01-06 10:19
> uronteiさん、おからの一種、傑作だなあ。
鰯の卯漬け、まいとし外房の友人が送ってくれます。
うからやから、血はつながっていなくとも。
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by saheizi-inokori | 2018-01-04 12:52 | わが母と祖母の遺したまいしうた | Trackback | Comments(30)

ホン、よしなしごと、食べ物、散歩・・


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