映画こそ歴史修正プロパガンダなのだ 町山智浩「最も危険なアメリカ映画」
2017年 09月 09日
パン屋でいつも流している子供の歌うシャンソンが似あうような夕方だった。
巨匠D・W・グリフィスの「國民の創生」(15年)は、映画史に残る傑作と評価されながら、KKKと黒人のリンチを復活させた。「國民の創生」は見ていないが、あとの二作は面白がってみた。
ロバート・ゼメキス監督の「バック・トゥ・ザ・フューチャー」(85年)と「フォレスト・ガンプ」(94年)の楽しさの裏側には、60年代の反戦運動や公民権運動に対する強烈な敵意が隠されている。それは甘い菓子に密かに混ぜられた毒だ。
なのに、そういう邪悪な意図には気づかなかった。
本書で具体的に指摘されて初めて、そうだったのか!と己が迂闊さに驚いた。
ぼくはベトナム戦争当時の反戦運動や黒人の権利を守るための運動についてプラスの評価を持ったうえでこういう映画をみるから、反戦歌手(ジョン・バエズらしい)を汚れたストリッパー(エイズは天罰!)として描いても、それがそのままあの運動全体に対するマイナス評価としては受け取らないで笑って見ている。
でも、60年代を伝聞としてしか知らない若者、そもそも白人至上主義的な人々はまともに受け止めるかもしれない。
それにしてもヘイト黒人、新自由主義の連中のなんと執念深く悪辣なことか。
イルマの脅威ですら、黒人に対する天罰だと言いかねない連中だ。
だって、白人富裕層はけっして災害に会わないのだから、むしろ災害をチャンスとして貪るのだ。(「ショック・ドクトリン」)
前原とか彼女とかに新自由主義に汚染された口先だけのエリートの臭いを嗅ぎつけるのだ。
KKKの起源とか、知ってますか。
集英社インターナショナル
夕焼けを見ても、雨かな、天気どうかな?ぐらい。
旅予定します。
さっそくネットで調べています。
白覆面で儀式をする人のことは、どこかで読んだような気がしますが、全くの無知同然。
saheiziさんのところで、いろんなことを知ることができます。
感謝!
この本、読んでみたいですね。
「60年代の反戦運動や公民権運動に対する強烈な敵意が隠されている。それは甘い菓子に密かに混ぜられた毒だ」えっ、と思いながらとりあえずWikiを開いてみたら、文頭に「フォレストはKKKの結成者ネイサン・ベッドフォード・フォレストからの由来」えっ。密かに毒の混ぜられた甘い菓子もあるのですね。
我々には見えていないのですね。