歩き続ける 安倍の目が泳いだ国会中継&小西甚一「俳句の世界」

古狸・加戸が突然、不規則かつ陰湿・卑怯な前川攻撃をしたけれど、前川そのとき少しも騒がず、それは誤解であろう(ねつ造ではなく、と思いやりつつ)と答えた。
ここまでアベ一党は追い込まれているのだろう。
今日もずっと国会注視、やれやれ。
おや、蓮舫が今日は鋭い突っ込み、イナダもアベもしどろもどろ、目が泳いでいる。
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(駒沢公園、ユリは強いなあ)

きのうは夕方、駒沢公園から住宅街を抜けて玉川通りをまっすぐに8000歩歩いてみた。
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(タモリは何と見るか?)

三軒茶屋で7000歩、
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三宿消防出張所あたりで8000歩達成、こじゃれたカフエで一服しながら晩飯という誘惑はあったがその時、シャツは汗でびっしょり、時間もまだ6時。
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この辺りで池尻大橋までバスに乗って二駅、銭湯「文化浴泉」でやっと乾いたシャツに着替えた。
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風呂上りに涼しい風と地下鉄で桜新町へ、やっぱり「はじめ」で晩飯。
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トマトとオクラの土佐醤油、さっきのカフエに教えてやりたいようだ。
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芭蕉は、ぼくの8000歩なんてウオームアップにすらならないほど、生涯を歩き続けた。
それは物理的にも歩いたが俳諧の道を歩き続けたのだ。
小西甚一は芭蕉について、
作風の大きい変化は、他の人なら、生涯にせいぜい一度、よほどの人で二度を出るものではない。ところが、芭蕉だけは、かれの表現を、すくなくとも四期に区分する必要がある。これは、かれが生涯を「表現の旅」にさすらったことであり、かれ自身が「生きた俳諧史」だったことにほかならない。
と書き、80頁を割いている。
くだけた口調で「かるみ」についても、先生なりの解釈をする。
そもそも「かるみ」とは、真の意味での「流行」に根ざすものであり、従来の在り方に安住しきれず、いつも前にひとあし踏み出してゆくことであった。それは作者としての態度(attitude)であり、その態度から生まれる表現のありさまが「作調」(tone)となる。態度と作調(トーン)とは、原因と結果との関係に当たる。閑寂に深まってゆく態度から生まれる作調が「さび」であり、繊細な感覚で鋭く穿ち入る態度から生まれる作調が「ほそみ」であり、情感と従順に融けあってゆく態度から生まれる作調が「しほり」であった。しかし、態度としての「かるみ」は、ひとつの境地に足を留めないことだから、特定の作調になるとは限らない。「さび」に停滞してはならないとする態度がユーモラスな作調を生むこともあれば、あまり「ほそみ」に執着すべきではないとする態度から平明な作調が生まれることもあったはずで、態度「かるみ」に対応する作調は、けっして特定のものではない。
そして、死の直前に作られた句、
秋深き隣りは何をする人ぞ
元禄期に入ってから、イメィジに語らせる技法が蕉風の特色となっていたのに、この句は完全にイメィジがなくなっている。
これまでのイメィジに依存した技法から踏み出した点でやはり「かるみ」の世界に属するといってよい。しかし、この句の作調は、軽妙とか平淡とかの評語に相当する種類のものでなく、むしろ「さびしさ」の極みである。それは閑寂さを愛し、情趣としての「さび」に安らぎを感ずる精神とは同じでなく、人間本来の、さびしい時はさびしいと感ずる生(なま)の「さびしさ」なのである。ところが、芭蕉が人間本来の感じかたに帰ってゆく「流行」は、なんとかして名句を作りたいと苦心する門人たちに理解されなかった。芭蕉は「この道」をひとり行くほかなかった。その道の先は、枯野である。
そして、
旅に病んで夢は枯野をかけめぐる
を十月八日、呑舟に告げ、翌九日三カ月前の句の修正を支考にいい、十日夕方から危篤に陥り遺言状三通を代筆させ、自身も一通したため、十一日夕方駆けつけた其角と最後の涙の体面をし、十二日永眠、享年五十一だった。
苛烈にして孤独な道を歩いての大往生。

車内で読む文庫本、味わい深い本だ。
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さっき届いた桃、箱をあけると甘い匂いがひろがった。
さっそく食べると完熟、急いでゆっくり味わおう。

Commented by doremi730 at 2017-07-25 12:39
この本も借りにいきま~す!
ご紹介ありがとうございます。

私は昨日は9000歩でした。
汗だくになりました、暑かったですよね、、、
Commented by jarippe at 2017-07-25 14:24
総理が「しっかいと・・・・」というたびに
saheijiさんのことおもってしまいますー
Commented by みい at 2017-07-25 16:40 x
こんにちは
 孤独で過酷な芭蕉の一生、でも充実の一生だったのでは。
本読んでみたくなりました。あサンチ君も読みたいの(笑

桃美味しそうですね~
甘い香り漂ってきました(^^♪
Commented by unburro at 2017-07-25 17:23
国会の中で、追求されているのは「動かぬ証拠」や「真実」
なのだと思いますが、国民が知りたいのは、ちょっと違う…
「誰が嘘つきか」「ちゃんとした人間は誰か」なのだと思います。
応答の中で、それを暴く弁舌を野党に期待したいのですが、
無理かなぁ〜

または、
自分が口に出して指示しなくても、下の人間が勝手に動く可能性がある。と、全く想像しなかったのか?
想像、予測できなかったのか?
そんな浅い考えの人間が、総理大臣になっていいのか?

を追求する方法もあるんじゃないかなぁ〜
とか、ともかく、イライラ、モヤモヤです。
Commented by hanamomo08 at 2017-07-25 20:50
母と一緒に国会中継を見ていてテレビを壊しそうになりました。
テレビの中に入って『このうそつき”』と言いたくなりました。
この国会を開くのにいったいどのくらいのお金がかかっているのかと思うと更にイラついてきます。

桃美味しそうですね。
こちらまで香りが届きそうです。
Commented by saheizi-inokori at 2017-07-25 21:28
> doremi730さん、私は総計11200歩でしたよ。
きょうは9000歩、汗だく、でもそのあと風呂に入って一杯飲む醍醐味は捨てがたいなあ。
Commented by saheizi-inokori at 2017-07-25 21:28
> jarippeさん、ぜんぜんしっかいと答えてないですねえ。
Commented by saheizi-inokori at 2017-07-25 21:31
> みいさん、そりゃあ、充実でしょうが、もっともっと極めたかったのでしょうね。
弟子や人々にも伝えたかった。
妻や子に死なれさびしかったのだと思います。

明日も桃、楽しみです^^。
Commented by saheizi-inokori at 2017-07-25 21:34
> unburroさん、誰が嘘つき、それは安倍に決まってます。
ほとんどの国民はそう思っているのではないでしょうか。

>自分が口に出して指示しなくても、下の人間が勝手に動く可能性がある。

それを確信して、行動するのが政治家とくにアベ一党です。
だから総理大臣になったのでしょう。

Commented by saheizi-inokori at 2017-07-25 21:36
> hanamomo08さん、茶番ですね、でもこの茶番を必要とする日本なんでしょう。
山梨の桃、春の花を思うとなおさら香りがありがたいです。
Commented by j-garden-hirasato at 2017-07-26 06:53
俳句、
憧れがありますが、
憧れのみで、
全く手つかず(笑)。
Commented by saheizi-inokori at 2017-07-26 08:47
> j-garden-hirasatoさん、右に同じ、私も実作なしです。
一歩踏み出せばいいのでしょうが、、。
Commented by ikuohasegawa at 2017-07-26 17:35
見事な鬼ユリ、見事な桃ですね。

トマトとオクラを刻んで土佐醤油をかければいいのかなあ。
Commented by saheizi-inokori at 2017-07-27 00:14
> ikuohasegawaさん、土佐醤油でさっと煮るのじゃないかな。
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by saheizi-inokori | 2017-07-25 11:55 | 今週の1冊、又は2・3冊 | Trackback | Comments(14)

ホン、よしなしごと、食べ物、散歩・・


by saheizi-inokori