死ぬまで恋をする 狂言「ふろしき」&能「綾鼓」@国立能楽堂
2017年 05月 26日
パワハラ男のセリフ、親分派閥腰ぎんちゃくのセリフだ。
「総理の意向」「歪められた行政」について具体的に何の反論、たとえば「加計学園も従来の認可基準(4つ?)をかくかくしかじかきれいにクリアしている」みたいなことを言わず、口をとんがらかして前川さんの人格批判をする、品がないアベヤクザ・幼児集団の面目躍如だ。
おっとこんなこと書くとぼくの品も悪くなるね、まあ、こっちは一介の隠居ですけ、許してつかわさい。
国立能楽堂五月公演、きのうは「新作から古典―男心の内側へー」。
まずは新作狂言「ふろしき」
落語「風呂敷」を基にした平成8年の帆足正規・作、茂山千之丞・演出。
独身の童司(茂山童司)は、仕事が終わったが家に帰ってもだれもいない、そうだ、あきらさんの女将さんは色っぽいし俺に気がありそうだ、ちょっと寄ってゴチになるか。
おりよく亭主は留守、二人でお茶ならぬオチャケを飲んでイチャイチャしてると、亭主のあきら(茂山あきら)がいいご機嫌でご帰還。
あわてて女房(茂山千五郎)は、童司を押し入れに隠すのだが、あきらはその押し入れの前にデンと座って「今夜は朝まで飲むぞ」。
作り物(枠だけ)の押し入れのなかの童司の聞き耳を立てたり怯えたりの仕草が面白い(今まで落語では想像しなかった)。
困った女房が兄貴分の七五三さん(茂山七五三)にSOS。
「あがりこむ童司も童司だが、酒を出すお前もよくない」なんて七五三も女房にスケベ心あり、共謀じゃない単独内心。
風呂敷であきらの頭を蔽う仕方噺で童司の救出作戦は大成功。
ところがあきらは飲みすぎてその場に寝てしまう。
女房が「奥に寝床の支度がしてあるのに」というのを聞きつけた七五三、シメタとばかり、「じゃあ、ご褒美にそれがしとひとつどうじゃ」とあまりにもストレートな物言い。
イヤダという女房と七五三が口論、その声であきらが目覚めてよろよろと奥の間に消えていく。
七五三は「骨折り損であった」と帰って、残った女房がひとこと。
若い男ならともかく落語よりもずっとお下品で生々しいお豆腐狂言。
こっちは若くないどころか老人、しかも皇居のお庭掃除という賤しい身分の男(シテ・香川靖嗣)が、こともあろうに女御(ツレ・友枝真也)におかっぽれ、それを知った女御が、桂の枝にかけた鼓を打って、その音が皇居に聞こえたら、姿を見せてやる、と臣下(ワキ・森常好)を通して、臣下は下人(アイ・茂山仙三郎)を通して老人に言う。
忘れんと思ふ心こそ、忘れぬよりは思ひなれ桂の木に近づいていく老人、消え入りそうだった声に徐々に力が入る。
だが、打てども打てども、鼓は鳴らない。
それもそのはず鼓は綾の鼓だもの。
一向に鳴らない鼓に気持ちが萎えて崩れ落ちるように座りこむ。
見かねた下人が綾の鼓だから鳴らないのだ、諦めなさいと声をかける。
「恨めしい、騙されたのか」肩を震わせ握りこぶしを固めて悔しがる老人、「身の賤しさも恥ずかしや」、改めて身の程知らずだったことも思い知らされる。
思ひしれよと云ふより早く 悪鬼の形相ものすごく池に身を投げて死んでしまう。
あの(池の)浪の打つ音は鼓の声に似たるぞや あら面白やの鼓の声やあら面白や正気を失ったようになってしまう。
正気を失ったのは、鳴らぬ鼓を打てと言ったことが始まりだった、と女御がいう。
そこに幕の奥から地底からの声がして、イヨ~ッ、太鼓(観世元伯の代演・小寺真佐久)が轟き笛があたりを切り裂き、鼓が忙しく出端(デハ)、怨霊が現れる。
まことに怖ろしい。
綾の鼓は鳴らずとも恨みの鼓は憂き人の胸に響きて轟き渡る女御に近づき肩をつかんで
綾の鼓の鳴るものか 打ちてみ給へ打て打てと責め立てる。
笞を振り上げて責め立てる、恐ろしい。
女御は悲鳴を上げてしゃがみ込み両手を伏し拝む、ず~っとその姿勢を崩さない。
喜多流の「綾鼓」は、昭和27年に土岐善麿と15世宗家喜多実によって作られた。
ぼくの持っている小学館「謡曲集」に載っている詞章とは違う。
ひと晩たってほとんど忘れたが喜多流の方がストレートで力強く老人の悲しみや怒り・恨みが伝わってくるような気がする。
強弱、高低、遅速、陰影のメリハリに富んだ悲劇だった。
嘘つくな スガ~~~!!!
前川氏の、1月21日退職の経緯を読みました
加計問題で官邸官僚の軋轢が関係とは 驚きました!
吉田大輔元高等教育局長が加計学園の学部新設に反対
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官邸が吉田局長をクビに
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退職した吉田氏の再就職先を文科省がアシスト
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前川喜平事務次官が天下り斡旋の責任を問われ退職
前川氏は1月5日に自ら上司松野大臣に退職を申し出たと
独占インタビュー動画の言。彼が尊敬する上司の松野氏は
真っ赤な顔でギリギリ答弁中。血管がきれない事を祈ります~。
そして、どなたかの言葉(大学人)ですが
コレがあるから。。。日本は。 つたく!
「蓮舫野田の民進党が、また 国民を裏切るのではないか。
安倍政権存続のために 動くのではないか。」
隣国の殿様が吹っかける無理難題を解くことのできる年寄りの知恵が、今こそ求められているのではないでしょうか。
熊野神社の元締めは熊野三山の由、北軽の熊野は日本三熊野のひとつだそうです。かたっぽだけ?日本中に3000もの熊野神社があるわけも知りました、ブログを読むと刺激をうけるなあ。