不吉なオリンピック 内田樹&白井聡「日本戦後史論」
2017年 05月 17日
けさはスキップするように保育園に向かって、お母さんが後ろから「あら!おはようございます」と小腰をかがめて追いかけて行った。
午後は義母のお見舞いにも行ってきた。
思ったよりも元気で、帰るときには「がんばってね」「がんばる頑張る」、手を振ってくれた。
問題は本を読む時間が無くなることと、安倍政治の暴走が止まらないこと。
きのうは「共謀罪反対」の日比谷集会をネグってしまったこともチクチク。
シンガポールは国是が「経済成長」ですから。統治システムも、教育も、メデイアも、すべての社会制度が「経済成長に資するか否か」を基準に適否の判断がなされる。わかりやすい国です。民主主義は経済成長にプラスにならないと判断されたので、建国以来一党独裁が続いています。国内治安法という法律があって、反政府的な人物は令状なしで逮捕拘禁することができる。労働組合は政府公認のものしかない。大学生は入学に際して「反政府的な意見を持っていない」ことを示す公的な証明書の提出を義務づけられている。反政府的なメデイアは存在しない。(略)内容よりも「改憲」の実績つくりを急ぐ安倍とそれを支持する人々を見ていると頷ける。
彼らは別に戦前の大日本帝国のような日本を作りたいんじゃない。シンガポールみたいにしたいだけなんです。金儲けだけに特化した社会の仕組みにしてほしいので、民主主義は邪魔なだけなんです。
その東京オリンピックをめぐる白井の不吉な予感
(1940年の開催できなかった幻の東京オリンピックと2020年の中間の1980年に開かれた)モスクワ・オリンピックはケチがついたことで有名ですね。ソ連のアフガン侵攻に抗議してアメリカ・日本などがボイコットをした。そんなケチのついたオリンピックの10年後に国が潰れた。1940年の東京オリンピックの場合は、開催すらできなくて、その5年後には国が潰れた。となると、2020年の東京オリンピックって、もし何とか開催できればその後10年国はもつ。もし開催できないというところまで追い込まれると、もう5年しかもたない。そういう嫌な感じがするんです。日本の外の情勢を見渡しても、不安要因が複数ある。ウクライナ問題や中東などです。と言っているのは2014年ごろらしい。
今ならさしづめ北朝鮮とアメリカ、いやロシアも中国もか。
(内田)「忖度する小物」たちが今では日本の統治機構を機能不全にしている。トップダウンでさえない。下僚たちが、勝手に「上はこういうことをしてほしがっているのではないか」と想像力をたくましくして、自分勝手な行動を始めている。自分の考えではないから、それに対して責任を取る気なんかない。(略)責任はあげて「上の人」にある。「上の人」はそんな指示を出した覚えがないわけですから、もとより責任を取ることなんかしない。つまり「忖度システム」が作動し始めると、機構の中のどこにも責任者がいなくなるのです。「お上のご意向」が導く昔来た道、滅びへの道。
今朝の朝日↑が報じる加計学園に対する「総理の意向」、これも役人たちの「忖度」だったと片付けられるのだろう。
痩せても枯れても大蔵官僚、と言われた頃の気概とか誇りは微塵も感じられない。
恥ずかしくないのか!と机を叩いてみて、、ああ、コウガンムチって恥知らずっていう意味だった。
この歌、死刑囚の歌だ。
我々も夢から覚めたらどこに向かって歩いているのか。
日本が。。。に納得です。 喉が渇く社会ですね
内田氏は10年程前?に読んだ日本辺境論が忘れられないです
「値札のついてないものは無視すると教えられた子供が手持ち「貨幣」で最も「値の高いものを探しだすよう命じられてる」
先駆的に知る力のみが資本の日本は、これではもう未来無しと。
最後の歌は、死刑囚のだったんですか! 好きなうたです
心にしみこんできます 歌詞をしっかり見直したくなりました
我が国の行く末 それを思うから
毎日が憂鬱で不安でストレス増大・・・・
体に良くないからよそ見をして知らんぷりして見るけれど
日に日に大きくなる生きてく事への不安
自分が生きる先だけの事ならいいのだけれど
改憲の実績って? そんなところに名を残したいのでしょうか
そんな人たちに忖度して何かいいことあるのかしら
民主主義は時間がかかる、かけなきゃいけないと思います。
読みます。