神の御子は今宵しも 映画「この世界の片隅に」
2017年 01月 06日
胡乱亭さんの胡乱ならざる慫慂もこれあり、明日がだめなら明後日、でエグゼクテイブシートが1000円の通常料金(障碍者割引)で確保できたし。
冒頭に流れた音楽は「神の御子は今宵しも」(コトリンゴ編曲)だ。
可憐な主人公・すずは呉の北條家に舞い降りた神だったのかもしれない。
おさなごに「もう飽きた」と言わせるほどの執拗な敵の爆撃で大けがをしても命が助かって、火事になりかけても消しおおせて、絶対的に欠乏していても今日の食卓を皆で囲むことができて、、何があっても何をみても、もっと悪い結果からみたら「よかったね」と言いあうことで生きていった「何の罪もない」市民の「普通であることが夢になってしまった」生活。
天然ボケのすずの明るさ・巧まざるユーモアは救いだった。
タライをつかう洗濯、ないものから手品のように作り出す三度の食事、裁縫に雑巾がけに、、嫁さん・すずは怖い山の神様ではなく、聖母のようにやさしい神様でもあった。
8月15日、意味の解らない放送で銃火は襲ってこなくなったが、飢えや欠乏、帰らざる者に対する悲しみとの戦いは続く。
18歳で結婚して2歳の俺を連れて命からがら引き揚げてきた亡母の姿がすずに重なる。
母もジョークが好きで絵も描いたなあ。
平和な暮しや自然を表すべき優しい色、筆遣いが、かえって戦争の悲惨を対照的に映し出す。
柔らかな広島の方言もグローバル・有無を言わせぬ暴力の理不尽を訴える。
一人でも多くの若い人たちに見て欲しい映画だ。
小学校で「二十四の瞳」を先生に引率されて見にいったことも想いだす、いい時代だったのよ、あの頃。
「はじめ」にも早く行かなくちゃ。
パンツ3枚、Tシャツ4枚、ジャージ2本。何かあったときのシャツ2枚、Gパん1本。これ全被服。
見習いたいし、話もしたいが、来月行ってしまう。今度こそ、帰って来ない。
この映画の感想を今夜アップする準備をしていました。
時間を作っていくつもりです!
お母さんのご苦労、同じように苦労された友人のお母さん(子供5人連れて引き揚げてきた)の事も一緒に思い出し、私たちの親は随分苦労したことに頭が下がります。
すずさんを観るのが楽しみです。
うがった見方ではありますが。
あってはならない未来ですが。
“戦後” 七十年目を生きていたつもりが、いつの間にか 、我々は今、“戦前” を生きているのかもしれません。
遠方までは無理なので、テレビを待ちましょう。
「しらいし」のママさんの絵も素敵ですね!楽しい♪
大事な奥様、山の神なんて言っちゃダメ(山の神は醜女なのでオコゼを供えるなどという言い伝えもございますゆえ)(^_^)