JR北海道にこれ以上の経営努力を求めるのは危険だ
2016年 12月 05日
いくつかの動画を見たが、万感胸迫る。
さいごの列車の乗務員、見送る駅員はもっとだろう。
11月24日の朝日新聞社説はJR北海道が10路線13区間、延長1237キロ(道内全線のほぼ半分)について「自力で維持することは困難」としたことについて「衆知集め危機打開を」と題して書いている。
JR北の社長が「自分たちのレールとの意識を持って」沿線住民にも経費負担を求めたことに対し、「JRはどれだけ経営努力を尽すのか。まず十分に説明しなければならない」という。
この社説の隣り、「声」欄に行政書士・野沢稔氏(北海道 64)の「北海道の鉄道維持に国費を」という投書を載せている。
(線路維持を自治体に任せてJRは列車運行だけに専念するという上下分離方式は)沿線自治体に負担能力がないだろう。約30年前、国鉄が民営化した時に予想されたことが現実になろうとしている。(中略)と、哀切な要望である。
国はリニア中央新幹線や整備新幹線に数兆円規模の財政投融資を決めた。人口が多い地域を優先するのは仕方ないが、北海道の公共交通網の維持に少しでも回してもらえないだろうか。
こういう時の決まり文句かもしれないが、経営側の一層の努力を求めるのは、ことJR北海道に関する限り、無理であり危険でもある。
野沢さんのいう通り、こうなることは国鉄民営化のときから十分に予見できたのであって、むしろ30年もの長きに渡ってJR北はよくぞ頑張ってきたというべきだ。
東海道新幹線というドル箱を抱えて儲かりすぎているJR東海がその過剰利益の使い道としてリニア新幹線を自費で建設するというのも、民営化時の不公平な分割方法にも一因があるのではないか。
今そんなことを信じている人は一人もいない。
そろそろ見直す必要があると思う。
これで職を失う人が大勢いるのでしょうね。
髪の毛の聖地がなくなって悲しむ人もいるでしょう。
おっしゃるように、北海道の路線は ほとんどこのような線じゃないかなと。国の援助がほんとうに必要な場所だと思っています。必要もないところに無駄な大金を使う政府を見ていると、もっと使わなければならないところがたくさんあるのにと悔しい思いでいっぱいです。リニアなんてまったく不必要ですよ。それに皆にアルプスの下を掘るなんてもってのほかです。
あまりにも酷い2世3世の議員集団の"赤信号みんなで渡れば怖くない"のような行為。何とかならないものでしょうか?