安倍たちが放射能汚染や農業壊滅に平気なワケ 白井聡×内田樹「属国民主主義論」
2016年 11月 07日
洗濯物が乾くのがうれしい。
トッドやウエルバックが痛烈にフランスを批判していること、かつてのフランスの栄光はどこに行った、というような話に続いて、白井が
日本の現状を振り返ると、危機の深さはフランスに劣らないものと感じられます。原発の問題にしても、あれだけの国土の汚染が発生したにもかかわらず、保守派の本流はどうやら痛みを感じない人々であるらしいことがわかりました。彼らは「保守」を名乗っているけれど、守るべき郷土など実は何も存在しない。実に奇妙な「保守」です。原発事故によって、物理的に国土が汚染され、周辺住民への被害が出ただけでなく、大地に対する罪をわれわれは犯してしまったと僕は思いますが、彼らにはそのような感覚はないわけです。といい、「日本人には霊的救済が必要だ」というのだ。
そのことと今の安倍政権の対米従属路線、永続敗戦レジームの純化は首尾一貫しているのです。永続敗戦レジームとは戦後の国体ですから、戦後日本にとって、本当の天皇はアメリカにほかならない。このレジームが死に物狂いの現状維持を図ろうとしているわけですが、それはこのレジームの原理を純化することによってです。その過程で「天皇=アメリカ」という構図が表面化してくるわけですが、この構図を隠そうともしないということは、もはやこの国に霊性などありはしないと告白しているに等しいですね。霊性がないのだから、国土に聖性もない。 だから放射能汚染を起こしても平気の平左というわけです。TPPによる農業の壊滅も同様ですね。
二世の政治家の多くが東京に住んで政治家業を営んでいる。
戦前の不在地主みたいな政治権力者が、故郷とのつながりが希薄であることを感じていればこそ、空疎な「美しい国へ」とか「伝統的な家族」というスローガンを口走る。
「神武天皇の偉業に立ち戻り、日本のよき伝統を守りながら改革を進めるというのが明治維新の精神だった。その精神を取り戻すべく、心を一つに頑張りたい」、稲田朋美防衛相の発言だ、神武天皇の偉業だと!何を言ってるのかわかっているのか?正気を疑う。
アメリカをしくじらなければ、あとはあらゆる手立てを弄して権力を維持し続けることが目的化されるのだ。
国民はといえば、自分が日々消費生活が続けられればそれでいい、少々のことはしょうがないじゃないか。
ニヒリズムの蔓延か。
東洋経済新報社
最近の保守のヒトたちのトンデモナイ考え方の根元が、
少し納得できたような気がします。
昔の保守派は、地に足をつけていた。
それが都市部の人間にとっては、土臭く古臭く感じたものですが、
今は、その故郷の土を捨てて、皆が東京人になっていたのですね。
アメリカ、モンタナ州に住む友人が、過疎や不便さを愚痴りながら
「ニューヨークはアメリカじゃない。」と言っていましたが、
同じような意味で、東京も日本じゃない、と思います。
しかし、「東京が日本だ。」思っている人が、政治をやって、
オリンピックをやって、原発を止めないんですね…
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ぼくらの暮しと 企業の利益とが ぶつ
かったら 企業を倒す ということだ
ぼくらの暮しと 政府の考え方が ぶつ
かったら 政府を倒す ということだ
それが ほんとうの〈民主々義〉だ
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今の日本の状況について、花森ならどう発言したでしょう。
「全然、変わっていない。いや、もっと酷いじゃないか」と嘆くのではないでしょうか。
安倍政権を倒すのは当然ですが、人びとの価値観が変わらないともっと悪くなるかもしれないなあ。
自民党や民進党が分裂してほんとうの政治をする使命感をもった人たちが新しい党をつくればいいのですが。
アホなのは政治家ばかりじゃないのですよね。
それにしても、セイジカと呼ばれる人たちは私は苦手なのです。
結局自分のための一票に動いている。
ギラつく人は嫌い^^;
それを唯々諾々として引き受けるのはある種国を売る行為だと思います。
ァーミテージなんていう単なる民間人のジャパンハンドラーに「日本は一流国になりたきゃ、集団的自衛権の行使をしろ」とか、なんだとか言われるままに従って喜々としている!
一方北海道など、某国に買い占められて打つ手なしの状態、情けない。TPPも怖いです。
東京の地名をへんてこにし再開発と称して無個性な化け物都市にしたのは私のような田舎者なんでしょう。
それが権力をもってしまうから困る。