猫は近代文学の師である 句集「一茶と猫」
2016年 09月 26日
芭蕉の猫句は6句、その4句は「恋猫」を扱っているのに対して、一茶の恋猫は3割程度で、優雅な猫のポーズは詠まれていない。
一茶の猫の句が急増するのは、様々な苦難を経た後で、自称「荒凡夫(あらぼんぷ)」すなわち”自由な老人”となった心境で独立自尊の余生を過ごすようになるころだ。とマブソンは序文に言う。
一茶は「視点の自由」「個性(時には社会に反する個性)」「感情」という一種の”浪漫派的性格”を猫から教わった。
いわば”近代的自我”の示唆を猫から頂いたのである。猫たちのお陰で彼は日本文学における「最初の近代人」漱石、子規なども一茶の猫の視点や「集中擬人法」「軽妙なる滑稽」に触発されていた。
寝並んで小蝶と猫と和尚哉
恋猫やきゝ耳立てて又眠る
恥入りてひらたくなるやどろぼ猫
猫ともに二人ぐらしや朝蚊やり
人中や猫も子故のぬすみ哉
まだまだ「荒凡夫」には至らず。
明日天気にな~れ。
我が 絵本作りの会でピックアップして
楽しかったです
此処でまたマブソンさんがお出ましとはビックリ
ちょっと嬉しいです
猫の表情を知り尽くしています。
四苦八苦の稲刈りも終わったので、蕎麦を食いがてら柏原へ行ってこようかしら。
執念をもって勝ち取ったからこそ「荒凡夫」の境遇にたどり着いたのではないでしょうか。
柏原の駅前の喫茶店、もう一度行ってみたいです。
蕎麦もうまかったけれど、店の名を忘れました。
一茶の生涯通じて2万句以上残されたという句には本当に小動物が登場しますね。一茶記念館に居た三毛猫、信濃毎日新聞連携の猫たちの表紙の写真句集が目に浮かびます。
猫は 見てるだけで飽きずおもしろく そして自由で美しい
近代文学の師になりうると言うのもわかる気がしますが、、その前に 何よりも最高の同居人です
最後の写真が とっても昭和。ですね
"三丁目の夕日" に出てきそう