花は花は花は咲く 第五回東日本大震災復興支援 天満敦子「心の絆を紡ぐコンサート」@青山学院大学

誘われて青山学院大学六学部主催のコンサートに行ってきた。
花は花は花は咲く 第五回東日本大震災復興支援 天満敦子「心の絆を紡ぐコンサート」@青山学院大学_e0016828_22061648.jpg
青学といえば今や慶応のお株を奪う陸の王者だが、俺が学生の頃は女子大学のイメージだった。
「チンチラカンチラ、渋谷にイ~ケ~バ青山の姉ちゃんが、、云々」酔っ払って歌った猥歌が懐かしい。
学生時代に一度だけ切符を買って行ったコンサートはペギー葉山だったが、その会場が青学構内だったかどうか覚えがない。
猥歌の対象にするってことは憧れの対象でもあり、それはこの年になっても同じで、たとえカミさんと一緒でもネムガドキドキ。
花は花は花は咲く 第五回東日本大震災復興支援 天満敦子「心の絆を紡ぐコンサート」@青山学院大学_e0016828_22065824.jpg
本部の前に平岡精二の「学生時代」の歌碑がある。
今でもカラオケに行くと、たまに歌う曲だ。
花は花は花は咲く 第五回東日本大震災復興支援 天満敦子「心の絆を紡ぐコンサート」@青山学院大学_e0016828_22234226.jpg
さて、天満敦子のコンサート。
会場は大きな礼拝堂、素晴らしいオルガンの前奏(大学オルガニスト・越川伊豆美)から始まり大学宗教主任・法学部教授・塩谷直也の祝詞、ついで全員の讃美歌、そしてヨハネ福音書の第6章7~13節の朗読と説教「受ける者は与える」。
ふたたび讃美歌。
俺も学生時代は寮にチャペルがあって毎朝(ほとんどさぼってはいたが)早祷で讃美歌を歌った、ずいぶん歌わないのでいたのが申し訳ないような気分。
花は花は花は咲く 第五回東日本大震災復興支援 天満敦子「心の絆を紡ぐコンサート」@青山学院大学_e0016828_22055846.jpg
コンサートはすばらしかった。
とくに休憩後の日本人の曲がまさに琴線に触れた。
小林亜星の「旅人の詩」、こんな旅をしてみたい。
「五木の子守歌」「からたちの花」、続けて演奏した二曲のやさしさ、涙腺に触れたよ。

天満さん自身、親類縁者が「お魚のえさになった」由、五年間支援活動を続けていらした。
そうすることで自分が救われているというようなことをおっしゃった。
その鎮魂、慰謝、慰撫、感謝の気持ちがあふれている。

プログラムに載っている曲の後、「見あげてごらん夜の星を」と石川啄木の「初恋」。
そして会場のみんなで「花は咲く」と「故郷」を歌った。
音程が高く、かすれた声しか出なかったけれども心のなかをさわやかな風が吹き抜けたような気持になる。
花は花は花は咲く 第五回東日本大震災復興支援 天満敦子「心の絆を紡ぐコンサート」@青山学院大学_e0016828_22493612.jpg
終わって、青学先輩の友人と構内を散歩。
女子短大のギャラリー(なんてのがあるんだ)で30日から始まる展示会の準備中を覗かせてもらった。
俺のもっている大学構内のイメージは立て看板が並んで汚い貼り紙があっちこっちにあるような猥雑なものだが、さすがに青学チリひとつ落ちていないきれいなもんだ。
こんなところで勉強すれば少しはましな人間になった、かな。

Commented by otebox at 2016-05-29 12:48
素晴らしいコンサートでしたね。我がリコーダーアンサンブルでも演っているか、演ってみたい曲のオンパレードです。未熟者ゆえ競おうというのではありません。音楽の持つ不思議な力に熱くなる瞬間が好きなんです。
いつも読み逃げで相済みません。おげんきな発信に「快哉」を叫んでいます。
Commented by unburro at 2016-05-29 15:10
「祝詞」を「のりと」と読んでしまって、⁇でしたが、
「しゅくし」というのですね。
チャペルですもの、青学ですもの…ねえ…

saheiziさんも、寮にチャペルがあったのですか‼︎
私の大学の講堂の正面には、巨大な仏壇がありました^^;
Commented by gakis-room at 2016-05-29 18:23
何年か前のことです,テレビで偶然に天満敦子のポルムベスクの「望郷のバラード」の演奏を聴き,
翌日CDを買いに行きました。私としては異例のことです。
Commented by sora at 2016-05-29 20:52 x
ネムガドキドキ 。  きゃ かわいい
とてもよいコンサートだったんですね 
音楽は、直かに語りかけてくれますね

ナチ抵抗で殺された為、コンサートが開けなくなった
素晴しい若いピアニストがいて
彼の100年目の誕生日の音楽会開催の準備を手伝ってます。
彼が弾くはずだったプログラムを、同年の若者が
古い大学ホールで弾きます。 鎮魂と感謝、希望。  
Commented by tocotoco-o3po at 2016-05-29 23:21
こんばんはです~o(^-^)o
花は咲くは、みんなで歌えるすてきな歌だなぁと純粋に思います~(^-^)/

私の卒業した高校にも礼拝堂がありましたが…今思うと何も考えていなかったように思います(苦笑
青学ときくとサザンオールスターズを思いだしてしまう私でした。
Commented by j-garden-hirasato at 2016-05-30 05:37
青学も、
「ミス青山」ばかりが話題になり、
キレイなお姉さんがワンサカ、
そんなイメージが強いですね。
Commented by saheizi-inokori at 2016-05-30 14:02
> oteboxさん、優れた演奏者はその曲の知らなかった魅力を教えてくれますが、素人の愛のこもった演奏はそれはそれとしていいものですね。
ダラダラブログを読んでいただいてありがたいことです。
Commented by saheizi-inokori at 2016-05-30 14:12
> unburroさん、「基督教の主義に基づき、、品性を修養し知性を啓発して、、清高和楽なる家庭を、、」そんな綱領がある明治37年卒を先頭に長い歴史がある寮で、偉人と言えるような人も輩出していますが、私は異人で怠け者でしたよ。
Commented by saheizi-inokori at 2016-05-30 14:20
> gakis-roomさん、彼女は以前は必ず”天満の代名詞といわれる”「望郷のバラード」で演奏会を閉める習わしだったのが、3・11後、仮設住宅に住む老人がサイン会で「ジュピターを聴いたら元気がでてきた」といって握手を求めてきて、それ以来ジュピターで終えることが多くなった、とパンフレットに書いています。
私も第一部ではこれがもっとも心に残っています。
Commented by saheizi-inokori at 2016-05-30 14:22
> soraさん、そうして続けられるコンサート、天満さんのコンサートもそうですが、
単に名演奏を聴くというのとは異なる感動が沸きますね。
Commented by saheizi-inokori at 2016-05-30 14:24
> tocotoco-o3poさん、私はこの歌を歌ったのは初めてでした。
高い声が出なかったけれど、「亡くなった人の魂の歌」だと思いながら歌いました。
サザンも青山だったのですか。
Commented by saheizi-inokori at 2016-05-30 14:25
> j-garden-hirasatoさん、キレイ、都会的、活発、かな。
名前
URL
削除用パスワード

※このブログはコメント承認制を適用しています。ブログの持ち主が承認するまでコメントは表示されません。

by saheizi-inokori | 2016-05-29 11:03 | 能・芝居・音楽 | Trackback | Comments(12)

ホン、よしなしごと、食べ物、散歩・・


by saheizi-inokori