アコーデイオンの音に送られて亀戸天神の藤をみて風呂にも入らず酒を呑んだ

錦糸町についてもまだ小雨、錦糸公園の脇を歩いて、ショッピングセンター「オリノス」に入って時間をつぶす。
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春のバーゲンをしているので、上着にいいのがないかと探すが、数はあるのだけれどどうも、、。
別館の1階が全フロア、スポーツブランドの店になっているのは壮観だった。
迷うほどもなく、会場の「自然食カフェ すぴか」に着いた。
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4人席テーブルが二つ、二人席が一つ、シンプルなインテリア。
店主の直美さんとリエちゃんがパソコンのモニターをセットしている。
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厨房との間のカウンターの下部に並んでいるきれいな瓶。
「オーラソーマ」といって、このなかのどれを選ぶかでその人の性格や運命が分かるとか。
俺はそういうの恐くていやなの、どうせいいこと言われっこない。
と、そういう反応もすでに判定要素なのかな。
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客は女性6人、男性2人、始まる前に簡単に自己紹介。
男性は駒ケ根からみえた鍵盤ハーモニカ(ケンハモ)奏者の夏秋文彦さん、今日は何曲かを合奏していただけるらしい。
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軽快な「パリのいたずらっ子」から始まりノスタルジアを感じさせる「古いパリの岸辺」を聴くと、気分はパリのカフェ。
シャンソンばかりでなく、ジプシーのジャズマヌーシュ、タンゴ、ジャズなど20曲ばかりを弾いてくれる。
間にパリの有機食品の店とかリエちゃんが手伝いがてら遊びに行ったワイナリーの様子、彼女が住んでいる街(芸術家村)の楽し気な日々などの映像を見せてくれたり、アコーデイオンの構造や種類についての話も交えて。

夏秋さんのケンハモ、ジャズのアドリブのように演奏するのがとても楽しい。
訊けばケンハモのプロはほとんどいない由。
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窓の外は蔵前橋通り、天神橋に向かってちょっと坂になっている。
そこをいろんな人が行きかう、ときどき立ち止まって店内をのぞき込む人もいたり。
いろんなビルを勝手に建てている。
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電柱も重力に逆らって坂成りになっている。
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「ぼくの伯父さん」「詩人の魂」「サクランボの実るころ」、、マタイ受難曲いらい、クラシックにはまっていたが、シャンソンもいいなあ。
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終わって、いったん駅の方に行きかけて、待てよせっかくここまで来て、まだ5時じゃないか、とUターン、反対側に歩いてみると、すぐに大きな「亀戸天神社」の石塔があって、横十間川をまたぐ天神橋を渡ると亀戸天神商店街。
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ここに来たのは何年前だろう。
箱庭のような境内の藤は咲き初め、池の中を亀が泳ぎ、大きな鳥はアオサギだろうか。
子どもたちの受験の時に亡母がここのウソを買ってきてくれたっけ。
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入ってすぐ左に見える料亭「若福」。
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若い頃、友人と酔っ払って、なぜか亀戸ってところに行ってみようとフラフラしていたら亀戸天神にたどり着いた。
そのときこの店で「卵かけご飯」を食おうじゃないか、となって玄関で案内を乞うてその旨をつげたところ、なんとお帳場みたいな部屋でほんとうに卵かけご飯をご馳走してくれた。
ああ、あの御恩返しをしてないなあ。
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(琴字燈籠)

黄昏、今日はご飯いらない、といって出てきた。
みんなでワイワイやるのはいいが、独り家の遠くで呑むのが億劫になってきた、今日この頃。
「はじめ」はない。
思案六法を踏んで地下鉄に乗り込み、桜新町を通り越して用賀へ。
何はともあれ銭湯と栄湯に入ったら、番台の女将さんが「主人が具合が悪くなって病院に運んだばかり、今日はもう閉めます」という。
「お大事に」と言って歩き始めたものの、さてどうしようか。
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(亀戸で、江戸切子の店)

用賀に出たのは、「しらいし」が頭にあったのだけど、不浄の身体で行っていいものか。
風呂屋の主人の病気は警告かもしれない、今日は早く帰れよって。
それじゃ、その辺で蕎麦でも食って帰ろうか。
どうもどこにも入る気になれない、すでに頭が「しらいし」モードになっている。

カミさんに「これるか」とメールしてみると「残念!お弁当買ってしまった」。
というわけで一人で軽くやりましたとさ。
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Commented by 散歩好き at 2016-04-29 12:42 x
大岡越前で亀戸の百姓が八丁堀に野菜を売りに行く話が有ったのを見て家から亀戸天神まで歩いて行ったことが二度有ります。川を何本か超えましたが川で緑が増えるのが良かったです。
Commented by pallet-sorairo at 2016-04-29 13:14
アコーディオン奏者の女性はいつか紹介されていたパリのアコーディオン弾きさんですね?!
この辺りは私の育った場所の近くです。
http://sorairo02.exblog.jp/17455530/
亀戸天神は小学校の写生会でよく歩いて行きました。
錦糸町には毎週出る予定があるので、今度「すぴか」に寄ってみようかな(^^ゞ
Commented by saheizi-inokori at 2016-04-29 13:15
> 散歩好きさん、江戸の野菜を売り物にしている「亀戸升本」という店もあります。
川が緑や野菜を育てたのでしょうね。
そちらから亀戸まで!ずいぶん大変だったでしょう。
Commented by saheizi-inokori at 2016-04-29 13:24
> pallet-sorairoさん、そうです。
思い立って一年だけでも頑張ってみようとパリにわたってもう14年、すっかりパリの街に溶け込んでいるようで嬉しかったです。
いつも表だけでおしまいにしています、今度はもっと裏道を探して歩こうと思います。
統合になった学校にもぶつかるかも。
Commented by k_hankichi at 2016-04-29 19:40
アコーディオンの旋律が残る下町そぞろ歩きと旨いもの+酒。良いなあ。土産は船橋屋の葛餅かな。
Commented by saheizi-inokori at 2016-04-29 21:48
> k_hankichiさん、船橋屋は写真を撮るだけでした。
旨いものと酒は用賀に戻ってからでした。
こんどは亀戸から行ったことのない曳舟あたりを歩いてそこで一杯やってこようかと思っています。
Commented by unburro at 2016-04-29 22:07
「望」は、酒の名前としては、悪くない、ですね。
書は、ちょっと頑張りすぎかな…
ともあれ、酒は名前より中身が大切!

奥様に「これるか」とメールを送るsaheiziさんが、いい味です。
お弁当を買った奥様、との小さなすれ違い…
渋い短編小説のようですね。

一人で食べるお弁当!私は好きですね(^_^)
Commented by saheizi-inokori at 2016-04-29 22:25
> unburroさん、「責め」よりはるかにいいです。
これは常温で飲んだのだったか、旨かったですよ。
前日の店で聞いた「責め」の説明がまるで間違っていたことも知りました。
知らないなら知らないと言えばいいのに、無理に何か言おうとするから馬脚が現れました。

カミさんが用事を済ませて買ってきた有機食材の店の弁当、けっこううまいのです。
今日はめでたく我が家飯でした^^。

Commented by Vimalakirti at 2016-04-29 22:45
あらら、フジはまだ咲き初めですか! 私が20年程前に人ごみに
もまれて、4月29日に藤棚を見物したときは満開を過ぎていた
ような記憶があります。今年は遅いのですね。亀も日向ぼっこして
いませんね。やはり寒かったせいでしょうか。
Commented at 2016-04-29 22:47
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented at 2016-04-30 02:44
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Commented by j-garden-hirasato at 2016-04-30 07:23
渓谷に迷い込んだような造りの
ショッピングモールですね。
こういうところに来ると、
ショッピングより、
写真撮影に没頭しちゃいます(笑)。
Commented by saheizi-inokori at 2016-04-30 10:02
> Vimalakirtiさん、ことしは、早いのか遅いのか、訳が分かりません。
はっきりしているのは月日の過ぎるのがますます早くなっているってこと。
もう5月ですってよ!信じらんない。
Commented by t at 2016-04-30 10:04 x
saheiziさんの体力には負けますね。
都会のこちらの端からあちらの端まで、いろいろなところをぐるぐる廻り楽しまれて。
銭湯屋さん、これからどうなるのでしょう。
Commented by saheizi-inokori at 2016-04-30 10:04
> 鍵コメさん、詩集のデザインのような優しい詩ばかり。
そういうお人柄が想像できます、芯は強いのでしょう。
ありがとうございました。
Commented by saheizi-inokori at 2016-04-30 10:05
> 鍵コメさん、ありがとう。
ほんの気持ちだけお送りします。
郵便番号と電話番号を記入しなくていいのかな。
Commented at 2016-04-30 10:05 x
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Commented by saheizi-inokori at 2016-04-30 10:06
> j-garden-hirasatoさん、それほど大きなモールではないのですが、吹き抜けで広さを演出してますね。
Commented at 2016-04-30 14:48
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Commented at 2016-04-30 15:03
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Commented by saheizi-inokori at 2016-04-30 22:05
> tさん、いや、さいきんはかなりしんどくなってきましたよ。
日に日に。
銭湯のうちには改装をして若者も来やすいようにしているところもないじゃないですが、ほとんどは日々の清掃ですら行き届かなくなっている老夫婦がやっているようなのをはじめ、青息吐息ですね。
一方で年寄りの一人ぐらしは自宅で風呂を沸かすより銭湯に行きたい、そこで知り合いと挨拶くらいはしたい。
なんとかならないものかなあ。
Commented by saheizi-inokori at 2016-04-30 22:06
> 鍵コメさん、了解^^。
Commented by 豆ママ at 2016-04-30 22:15 x
川の近くに萩のきれいなお寺がありました。もう一度行ってみたいものです。
Commented by saheizi-inokori at 2016-04-30 22:19
> 鍵コメさん、そうですね、送付状に電話番号の欄があったから、と前に受付の人から「電話番号は?」と言われたことがあるので、つい。
それと熊本の状況次第では宛先が留守とかいろいろあって、届けられないというときに、配達業者が電話することもあるかな、と思いました。
まあ、よく考えればなくてもいいかな。
明日、送ります。
郵便番号は日本郵便で送らなければいらないかもしれない。
Commented by saheizi-inokori at 2016-04-30 22:22
> 豆ママさん、そうでしたか。
ますます行ってみたくなりました、あんがい近い、というか桜新町から一本で錦糸町ですものね。
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by saheizi-inokori | 2016-04-29 12:12 | こんなところがあったよ | Trackback | Comments(25)

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