仲良きことは美しき哉 佐原余情
2016年 03月 29日
あ、花咲爺さんだ、ちょっと振り返ってサンチに笑いかけて、そのまますたすたと歩いて行った。
ふくらみ切ったつぼみが陽光に揺れている。
今まで来たときは、いつも人に車で案内してもらって、お祭りなどのにぎやかな時だった。
何もない春です、を一人あてもなく歩くとさわらの神がさわった神になって話かけてくる。
小さな店の引き戸を開けて入ったら、手芸好きな人たちのバザー会場みたいにかわいらしくいろいろ展示してある。
しばらくしたら、お婆さんが出てきて、丁寧にあいさつをされた。
壁に並んでいる帽子を「こちらで作ったものですか」と尋ねると「主人がいる頃はぜんぶ自分で、、もっとたくさんあったのですが、他界してからは」。
正面の壁に額に入った二枚の写真。
一枚はおじいさんがベレー帽をかぶってにっこりしている横顔がアップになってそれを後ろからいい笑顔で見守るおばあさんの上半身、もう一枚も似た構図だがおじいさんがうまそうにタバコを吸っているところが違う(写真を撮ったがブログに載せる断りをしなかった)。
安っぽく感じられて好きじゃなかった。
さいきんになって、ほんとにそうだなと思うようになった。
帽子屋のお婆さんの物腰も美しかった。
ご主人と今も仲良くしているのだ。
随分むかし、大きな語学会社(?学校とは思えません)で働いた時の上司が住んでいた街です。
我が家からの月桂樹の一枝が根付いた所。
ふと、あの大柄なオランダ人の笑顔を思い出させて頂きました。
〉さわらの神がさわった神になって話かけてくる。
祟りなんかあるもんか。
ほのぼのと優しくていいですね~!私は子供の頃からずっと“祟りなんて無い!特に御先祖の祟りなんて無い! ”と思う子供でした。
ちょっと懐かしい気分を再確認しています。
うちのダンナは、相当アタマが寒そうなのに…
帽子が嫌いです。
夏場も、頭だけ、特に日焼けしています^^;
脱いだ時の置き場に困るのがイヤなのだそうです。
何か、秘訣の様なものがあるのでしょうか?
声をかけて写真を撮る人はいるがブログに載せることを断わる人は少ないのではないでしょうか、見上げた心がけです。
おばあさんの物腰が浮かぶような、いいお話です。
素敵な帽子を求められましたね。
帽子職人が作った帽子、なかなかセンスが光っています。
さんちゃんもお花見ですね。
こっちは来月15日が開花予想日、でも咲くのかな?
さすがに観光客とは違った歩き方、ふれあいをされたのですね。
ここの出身の知人が「観光ルートじゃないところに佐原の古い町の良さが残っているんだよ」と言っていました。
稼業も景観も継承はなかなか大変なようです。
先日は駐車がたいへんで、町はずれの駐車場に停めましたが、隣が廃屋で今にも崩れ落ちそうな壁面で庭は草木が生い茂っていました。
落語会など帽子を取らなきゃいけないところに行くときはバッグにしまえるような帽子にします。
もっとも帽子を欠かさないようになったのは隠居してから、それもパーマをかけて遊ぶ毛量がなくなってからのことです。
それまでは髪形が壊れる帽子なんてかぶるもんですか。
去年、まだ間に合うからと故人が誘ってくれて角館から玉川温泉、八幡平と廻ったのが4月27日からでした。
きっと今年もきれいな花が咲きますよ。
観光も波があると対応が大変だろうなと思います。
そういうなかで小堀の蕎麦は良く品質を保っている、しかも安いことに感心しました。
車で行ったのでsaheiziさんのような町並みは見ていませんでした。また行きたいなあ。