「挑戦 挑戦 挑戦」むなしい言葉の安倍演説&マイクル・コナリー「死角」
2016年 01月 05日
国会も始まった。
暮れからこの方、新聞はスポーツ紙に衣替えしたかと思うほどの体たらく、なんたって、朝日の分厚い正月特集に政治経済、なかんずく憲法論は見当たらなかった。
「憲法改悪後の日本」とか「安倍・山口・橋下が3分の2を取った日本」みたいな近未来予想くらいしたって罰は当たらないと思うが。
「今は、地殻変動的な移行期の混乱の中にある。グローバル資本主義はもう限界に来ています。右肩上がりの成長はもう無理です。収奪すべき植民地も第三世界ももうないからです。投資すべき先がない。だから、自国民を収奪の対象とするようになった。貧者から吸い上げたものを富裕層に付け替え、あたかも成長しているかのような幻想を見せているだけです。」
「驚いたのは竹中平蔵が「トリクルダウンはない」と断言したことだ。
「トリクルダウンを待っている方が悪い」とまで言った。
あらゆる経済政策を取って、国民が挑戦しなければならない、活躍しなければならないと言う。
今の経済界はさぼっている、中小企業も新たな成長分野にトライしていない、体質が古いと言う。
本当だろうか?
国民が臆病で怠けているから、経済成長できないのだろうか?」
と書いている。
小泉政権の新自由主義=規制緩和の旗振りとして、トリクルダウンを声高に主張した竹中がまたもや豹変。
>国民が臆病で怠けているから、経済成長できないのだろうか?
そんなことはない。幻想にしか過ぎない経済成長を現実にあるかのようにお札を発行し続けて株価を押し上げ富裕層を喜ばせてきたアホノミクスにも限界がきたということだろう。
自分自身が現実性に乏しく・虚しいことをしゃべっていることを自覚しているからこその「挑戦」、達成されないことが予定されている「挑戦」なのだ。
唯一、彼の現実的な目的は、独裁政権で憲法を改悪することのみ。
一方、歴史修正主義者・猪口邦子は、自ら理事を務める参院拉致問題特別委員会に一時間以上も遅刻、特別委の開会が大幅に遅れる始末。
新年早々、国民をなめ切っている自民党だ。
ロスの展望台に処刑されたかのような銃殺死体は医師だった。
妻を殺すと脅されて病院のセシウムを大量に持ち出して奪い去られたのだ。
犯人はムスリムのテロリストなのか。
FBIのみならず連邦のあらゆる機関が乗り出す大騒動。
我らがボッシュは、「これは殺人事件だ。加害者を突き止めることが核物質の確保につながる」との信念で政治的に動くFBIや上司とぶつかるが、例によって頑張り通して、謎も解く。
モース警部を読んだ後では、やや粗っぽい運び、ま、それがいいという面もあるのだが。
セシウムの保管管理を厳重にしろと査察を受けた病院の笊ぶり、日本だけじゃないようだ。
古沢嘉通 訳
講談社文庫
拙ブログでは、2011年8月24日の記事で取り上げました。
http://kogotokoub.exblog.jp/d2011-08-24/
安倍も竹中は、国民をリードする「資格」なし、ですね。
周囲の人もまきこんで!
そうはいっても、「一杯」だけでは済まないところが、「元気いっぱい」だけが取り柄で、いまやサルも吸わない煙草をかたときも離さず、2杯、3杯とコップを重ねる賤しい身分。
花札とトランプとラジオの紅白歌合戦、そして、竃の消炭のおこた(炬燵)に布団を掛けただけのちゃぶ台と餅とミカンしかなかった幼少期の正月の風景を思い起こしつつ、我が家の庭のクリスマスローズの花弁(じつは葉の変形したガク)はいまだにて新芽もふかずして・・・。
せめて、今日は相方の誕生日にて、柄にもなくいそいそと買い求めてテーブルに飾った緋色のパラの花束を慰みに。