面白うてやがて恐ろしくなる 田島泰彦・山本博・原寿雄「調査報道がジャーナリズムを変える」
2015年 12月 05日
テレビがあるしネットもある。
月3000円を超す出費は大きいし、、
そもそも読むとこないじゃん、スポーツと広告ばかり。
朝日をやめようかと思ったけれど、販売店がつぶれたら新聞配達の人の生計に響くという請願にほだされてとりあえず継続にした(東京と二紙)。
「発表報道」という。
権力が自分に都合のよいように発表した内容を書くのでは、権力の監視者というジャーナリズムの使命は果たせない。
せいぜいが扱い方、論評などで新聞社のカラーを出すくらいのことしかできない。
遅かれ早かれ公表されるネタを一日早く報じて、”スクープ”だと一喜一憂している。
これに対して「調査報道」という行き方がある。
横浜支局のデスク時代に入社間もない記者を駆使してリクルート事件を暴き竹下政権を倒した元朝日の山本博によれば、
調査報道とは、ジャーナリズムによる公権力の監視だという。
どの事件も、改めて読むと、権力というものが、いかに腹黒く悪辣なものかを思い知らされる。
バレなければ、叩かれなければ、なんでもやる。
かれらが立ち向かうのは権力のスクラムばかりではない。
本来は味方であり保護してくれるはずの上司・同僚・同業者をも敵に回しだまし続けることもせざるを得ないのだ。
個々のケースを読むと優れたミステリーのように面白いが、これはフイクションじゃないと思うといささか恐ろしい。
512日間拘留された佐藤優が「これが日本の出来事だと思うから腹も立つけれど、イランや北朝鮮だと思えば、ああ、そういうことか、という話だ」と皮肉った由。
国連による表現の自由度調査を延期してくれといった政府の気持ちがよくわかる。
大騒ぎされたTPPの締結文書が日本語訳されてないという驚くべき事実もこの間知ったばかり、日本語で読んでもわかりにくい大部にして細かな条約案を英語で読んでわかる人がどれほどいるのだろう。
マジ、佐藤優の言葉じゃないけれど安倍政権は中国に追いつけ追い越せだと思う。
こうした見せしめを通して、秘密保護法の元で国民の知る権利を制限していこうという政権の意思の現れだと思います。
そのことを知った時怖くてこの国を脱出したくなりました
これからもっともっといろんなことが
勝手に決められていくのでしょうか
恥ずかしい国みたいです
よその国の事とやかく言えません
「味の素」まみれの刺身の様なものではないか、と感じます。
皮も骨も抜かれて、元々どんな魚だったのか、分からなくなってしまっている。かといって、自分で釣りに行くわけにもいかないので、1匹丸ごと買ってきて、自分で捌くのが、せめてもの対抗策ですね。
鯵や鰯、鯖、平目くらいまでならなんとかなりますが、
鰤や鮪、ではそうもいかないので、信用できる魚屋で、切り身を買うことになりまます。
これが、テレビや新聞以外の、本を読んだり、映画を見たり、ネット検索したり、ということになるのではないか、とか思います。
ともあれ、自分の五感や第六感、を鍛えなくてはなりませんね。
「どんな政府も権力を持つと、必ず腐ってくる だから
監視してあげるのは国民の義務」という認識を
中学ぐらいから教える。。 こんな教育は
このまま、底を打って一巡してからでなくては無理でしょうか
結果300人位しか集まらなかったようですけど..。
今日の記事を読んで、そんなフランスの方がまだ個人の主張は許されている感じがしました。
かつては、そんな意志を持っていたジャーナリストも、今ではサラリーマン化しているって事でしょうか?
彼の粘り強い真相究明の努力、なんしろ”被疑者”警察は記者クラブに所属していないジャーナリストには会いもしないのです、連発する報道を主要メデイアは黙殺し続けたのでした。
私もこの事件のことは新聞で読んでいたのですが、それはテレビ朝日「ザ・スクープ」で鳥越俊太郎が取り上げ、それを民主党議員が国会で追及してから、クラブの記者たちが一斉報道を始めたのでした。
それまでは警察を叩くことは彼らにはできなかったけれど、みんなで渡れば、、だったのです。
学校で教えるなんて、到底考えられないのが現状でしょう。
文科系教育を否定するのはそういう配慮があるのだと思います。
主要メデイア、大企業、官僚たちが高給取りになったこと、そこから脱落すると格差社会の下層に落ち込むのではないかという恐怖なども彼らの言動を規制しているのではないかなあ。
落ちたって食っていけるのですが、しがみついていれば大学教授だとかなんだとか、おいしい老後が待っているのですよ。
フランスやアメリカでは権力者のスキャンダルを報道する環境ができている、たとえば挙証責任は権力者側にある、とか、報道の自由の歴史が違いますね。
f2とNHKではずいぶん権力批判の仕方が違うのではないでしょうか。
ついていけないどころか周回遅れのランナー。しかも二度も三度も抜かれたようなものです。