ナチス的人間はアメリカや日本にもいる ジャック・エル=ハイ「ナチスと精神分析官」
2015年 08月 25日
ナチスの高官は普通の市民と同じであって、ただ上からの命令に従い、自分の行動を普通の型通りのものと考えていたというのだ。
彼らは世界中のどこにもでもいるような人々でした。その人格パターンは不可解なものではありません。だが彼らは特別な欲求に駆られ、権力を握ることを望んだ人間でした。そんな人間はこの国にはいないとあなたは言うかもしれません。しかし私はここアメリカにも、国民の半分を支配できるなら、残りの半分の死体を乗り越えてでも、それを実現しようとする人間がいると考えています。そして彼らは今、それを言論によって行っています。-民主主義の権利を反民主的なやり方で利用しているのです。
なんだか今の日本にも当てはまりそうだ。
安倍がそういう人格パターンであることは明白だが、中谷防衛大臣のように、爆弾を武器ではないという(だから米軍に供与できる=武力使用ではない)という珍答弁が、なぜ今回出てきたのかと問われ、「かつてはアメリカがそれを求めなかったからだ」と天真爛漫な答弁をしたという男、この辺はアーレントのいう市民レベルの保身も透けてみえる。
アホな発言を繰り返すチンピラ議員とか、八百長質問を恥ずかしげもなく行うチルドレン(今中継中の森まさ子の気持ち悪い安倍讃歌!)の中にもゲーリングやシャハトに化けるやつはいるかもしれない。
ゲーリングがナチスに入ったのは、それがもっとも出世する近道だと思ったからだと本書にもある。
ふたりとも青酸カリで自決するのが、そういう人格の末路について暗示的だ。
連合軍に逮捕された直後のゲーリングがアイゼンハウワーに面会を求めたとか、戦後ドイツの再建に力を貸せると申し入れたとか、どんな宝石や財産をもって刑務所に行ったかとか、ナチス高官それぞれが刑務所生活をどう受け止めていったか、いよいよ起訴された時の各人の反応、ゲーリングが高官仲間で孤立していく過程など、映画を見るようだ。
高里ひろ・桑名真弓 訳
KADOKAWA
ご挨拶だったのかしら
良かったですね 大曲にお出かけになって
支持率上がったんですってー?
もうちょっと頑張らないといけないのかしら
虫の知らせ、とはよく耳にしますけど、腹の虫とは初めて聞きました。さぞや腹の通じた方でしたのでしょうね。
今頃は、あちらの岸で、歓迎会で賑わいでいるのでしょう。
でも佐平次さんは、まだそっちに行っちゃダメですよ。