漫才は奥が深い 又吉直樹「火花」
2015年 08月 08日
まず、「火花」を読んだ。
漫才師が主人公・僕、20歳のときに24歳の漫才師・神谷さんにであい、”師匠”になってもらって、以後二人の交友が始まる。
漫才師である以上、面白い漫才をすることが絶対的な使命であることは当然であって、あらゆる日常の行動は全て漫才のためにあんねん。だから、お前の行動の全ては既に漫才の一部やねん。漫才は面白いことを想像できる人のものではなく、偽りのない純正の人間の姿を晒すもんやねん。つまりは賢い、には出来ひんくて、本物の阿呆と自分は真っ当であると信じている阿呆によってのみ実現できるもんやねん。
神谷さんは天才であるかのようだ。
僕の一言隻句、一挙手一投足を批判し愛でる。
ユーモラスでもあるふたりの言動は切実だ。
落語の添え物のように聴いている漫才師たちがこんな苦労をしていることは、想像しないわけでもなかったが、こう具体的に描かれると興味よりも切実さに打たれる。
真っ当すぎるくらい真っ当な僕の考えやストレートに感動できるエピソードが多い。
『芥川賞』にふさわしいかどうかなんてどうでもよかろう。
面白かったから。
過剰とも思える公明党本部の警備。
平和の党という名は捨てたのか。
買ってこなくちゃ・・・・・
彼はもっと書けますね。
それに気がついた人達も出て来たってことで、歓迎です。
高齢になった被爆者達の悲痛な叫びをしっかりと心に刻まなければと母と話しました。
今月号、まだ夫が読んでいます。
楽しかったというsaheiziさんの読後感想を知り、楽しみになりました。
又吉の相方はバイクが好きなようで、隣でカタログを広げて、これがいい、あれがいいと言っているようです。(笑)
沖縄出身の父方のルーツを探るドキュメンタリーを見ましたが、一族が皆温かい気持ちの人々で、和みました。
彼はいい人たちに囲まれて大きくなったのだと思いました。
火花・・図書館になかったらお願いしようと思います。