若手にベテラン・漫才大行進、俺も浅草~秋葉原・大行進、鈴木史子にフルバンド・スイングジャズも大行進
2015年 06月 12日
その場にいたMさんも、行こう行こう!のりがいい。
ついては昼は連雀亭で二つ目の落語を聴いて、銭湯に入って、蕎麦でもたぐって、JAZZで〆る、と、はとバスから貰いがかかりそうな企画でどうだろう、いいね、いいね。
落語大好きな二人とも隣りの浅草演芸ホールのことは鼠穴のありかまで知っているが、元ストリップ劇場の東洋館は横目で見るだけだった。
俺は売店で買った150円の餡パンを食いながら開演を待つ。
205名定員客席の半分以上が「ツアー席」、そのど真ん中に案内された。
12時開演、はじめは若いコンビが多い。
「一風・千風」「オキシジエン」「ゆめじ」とのコンビを解消した「うたじ」がカポンというラテンの楽器を首からかけて独演、「左利き」「高峰和才」はお茶の水博士みたいだ、吉本にいるという「ゴールドハンマー」が頭一つ抜けてたかな、「マジシャンAKIRA」「Wリンダ」「コンパス」、太神楽の「丸一小助・小時」の芸がしっかりしている。
80歳という「ナンセンス」が前半のトリ。
後半、まず「大喜利」で大爆笑。
前半に出た若手のなかから8人がぶっつけ大熱演、テレビの笑点よりずっと面白い。
年は取っても声は衰えない「東 京二」、「カントリーズ」のデブのボケとチビの突っ込み、「ねづっち」、チャンチャラッチャの「京丸・京平」の京丸は、どこまでがほんとにボケでどこまでが演技なのか、本人も判然としないようなボケで、それも客席いじりで弄られたオッサンも大笑い、ハラワタが捩れる。
マイクをぐっと下げて「ぴろき」、「来月から家賃の高い家に住めるようになりました、、大家さんが家賃を値上げしたのです」、ひひひ、15分間とぼけたギャグの連発は健在。
セシボンの曲でグリーンのタキシードを着てタップを踏んで見せた「おぼん・こぼん」、おぼんは昔ながら顔がでかい。
トリは「球児・好児」、漫才協会会長の球児、世田谷区会議員の球児、さすがに大ベテラン、笑うまいと思っていても(思ってはいなかったが、ぴろき、おぼんこぼんで笑い過ぎていた)、強引に笑わせてしまう。
大発見!漫才はおもろい。
寄席はトリに向けての調和を大事にするけれどここは全員が全力投球。
同じ噺をどう話すかを聴こうとする落語と違ってひたすら受け身で気楽に聴いているのもいい。
若い白人がいるのも浅草らしい。
Mさんは腰に手を当てて牛乳を飲む。
ジャズの店がしっかりイタリアンだというので蕎麦は省略。
岩本町まで4キロ弱、訊くまでもなく、「歩こう!」。
一人旅の旅先では「わざと迷って歩くのが好き」というところも共通点。
どちらも堂々たる唐破風屋根の寺社造りだったが「鶴の湯」のこて絵には感動。
90分もぶらついただろうか、最終目的地「TN SwingJazz」に到着。
史子さんに迎えられて席につき、白ワインで乾杯、生ハム・生野菜のサラダなどつまんでいると、さあ、IT'S SHOWTIME!。
毎日、店専属の16人のフルバンドが演奏するという”世界に一つしかない店”。
原信夫とシャープス&フラッツにもいた、日本を代表する演奏者が落語の高座より近いところでエンヤサノサ。
興奮しない方がどうかしてる。
「スリーピー・ラグーン」で始まり、山で遇った史子さんとは別人35号くらいになって現れて「チャタヌガチュチュ」「ホエンユースマイル」「ムーンライトセレナーデ」「ベサメムーチョ」「ユービロングトゥ―ミー」、、よい子がみんな知っているスタンダードの、大迫力オンパレード。
とうぜん2ステージの後半も。
冒頭に俺のリクエスト「アメリカンパトロール」が流れると、小学校の運動会を思い出していっそう胸が高まる。
「煙が目に染みる」「ベサメムーチョ」なんかもそうなのだが、「こういう歌がこうだから好きなのよ」というような史子さんのしみじみとした思いが伝わってくるような落ち着いた歌い方。
さいごは「ラ・メール」だ。
9時半、演奏が終わって照明を落とした舞台で演奏者たちが楽器をしまったりしながらお互いに握手をしたり、若手が先輩に小声でなにか聞いたりしている、そんな光景を目の当たりにするのもいいものだ。
地下鉄の階段を降りたところで後ろから「あらあ!」と声をかけたのは史子さんだった。
山の時ともゲストボーカリストの時とも違う史子さん、飾り気のない人だ。
上の曲は邦題が「昔はよかったね」、ほんとに、でも今も好いのさ。
出かけて歩いて好奇心のアンテナを磨いておけば、いつだって。
子供の頃、映画「グレン・ミラー物語」だったか、
大好きでした。
今でも、ラッパ類?に惹かれます。
オススメは、「東京スカパラダイスオーケストラ」
ジャマイカ由来の、「スカ」というノリのいい音楽のバンドです。
落語好きな方は漫才の興行など
おいでくださらないとばかり…
協会を代表いたしまして、
ありがとうございます!!
笑組も毎月上がっておりますし
ごく稀にゆたかが踊ったりも
しておりますので、
是非またお運びくださいっ!!
ついでにもう一つ…
幸兵衛さんにはお知らせ済みですが
10月12日の夜、地元の町屋で
会を予定しておりまして、
文学シリーズから『高野聖』を
口演いたします。
漫才の興行ではございますが
こちらも是非、お願いいたします!!
10月とはまたずいぶん先、のように見えてあっという間に来ちゃうかな。
あっちも立石とか居残り会会場にも不足はなし、行きたいなあ。
東洋館もまた。
キリシタン殉教碑も普通に歩いていては気がつかない、教会の裏にひっそりと建っていたのです。
これを発見した後に教会の表玄関を探したような塩梅でした。
いってみたい、どっぷりと子どものころ聞いた音楽に浸りたい。
鳥越に夫の叔母の生家があります。
お稽古事をさせられたようで、叔母もその上の伯母もお習字の先生です。
鳥越の碑 ここにもキリシタンがいたのですね。
この曲は山口瞳の食通ぶりを伝えるドキュメント番組で流れていました。
「う~ん、山口瞳の銀座か」
このナレーションは志ん朝です。
志ん朝は山口一家とともに湯布院温泉に行き、夕食を食べ、
父・志ん生の照れくさがりのエピソードなどを語ったのでした。
たしかエレベーターに乗ると、後ろを向いて目立たないようにしている、とか。