ノンフィクションかと思ったぜ 真山仁「売国」
2015年 04月 17日
夕べサンチは狂犬病の予防注射のついでにレントゲンで膀胱に石ができていないかのチエックをクリア。
俺もサンチも足取りが軽い。
働いている人なのかもしれない、今日は突然降るかもしれないよ。
みごとな花壇を手入れしている人には「ご苦労さま、ありがとう」と胸中で。
この小説の舞台のひとつはペンシルロケットを祖とする固形燃料ロケットの開発だ。
液体燃料に比べてコストが安く、日本の技術は世界一らしい。
この技術はミサイルにも応用ができて、日本から打ち出してブラジルでひらひら飛ぶ蝶の一頭に当てることができる、ってさ。
将来は自分がリーダーになって内之浦から宇宙ロケットを飛ばすことを夢見る鹿児島弁の乙女が主役の一人。
もう一つの舞台は東京地検特捜部。
このところ落ち目の特捜部が信頼回復のために大物議員をやり玉にあげようと、抜擢されたのがもう一人の主役。
事件ありきではなくて、証拠第一という捜査の王道に戻って検察のあるべき正義を追求する。
当然(だろうなあ)出世主義ではなくて、京都の老舗菓子屋の息子、同志社大学出身という変わり種。
宇宙開発乙女の物語が「明」なら検事の方はのっけから「暗」。
ふたりが別の場所から導かれるのは、アメリカに忠誠を誓った日本のエリートたちの暗躍。
「売国」の所以。
ややマンガティック、ミステリ要素もあって肩がこらないエンタテインメント。
事件の結末が衝撃的というよりもそんなふうなこともありそうと思って読んでいる現実が衝撃的。
文藝春秋
それ、サンチの命を縮めてるかもよ、気ぃつけや!
潤いのなかった都会は気づいたら 、日本古来の桜ばかりでなく、
外来種の樹木が林立して目を和ませてくれます。
小さなスミレを見てホッとしたり、綿毛を付けたタンポポにハッとしたり。
サンチとのお散歩いいな〜。 私、一寸運動不足です。
サンチがいて幸せです^^。