おかげさまで疑い深くなりました 宮田律「中東 迷走の百年史」
2015年 02月 18日
ちょっとした小事典だ。
といっても一週間ともたないでまたごちゃごちゃになるのは俺の本棚と同じ。
なんせシーア派とスンナ派、イスラム国はどっちだったっけのレベルじゃけ。
①欧州列強の帝国主義がもたらした人為的な国家
サイクス・ピコ協定、イスラエル建国、、。
どの国、地域の苦悩の歴史にも欧米・ロシアの野蛮な欲望の爪痕が刻み込まれている。
②東西冷戦が持ち込んだ対立の火種
③石油の産出、貧富の差の拡大
④世直しの論理としてのイスラム原理主義
⑤民主主義が混迷を招くという逆説
カフカスも油断できないぞ。
イスラム国のテロは非道だが、観方によっては欧米が中東から貪った罪に対する利子の請求なのかもしれない。
それなのになぜ日本がノコノコしゃしゃり出るのか。
ひとつの回答はこれか?
エジプトはフランスから戦闘機二十四機を購入することを決定という文字に、ハハーン。
オランドのしたり顔が3・11のときのサルコジ(嫌日のはず)のこすっからそうな顔に重なる(アレバにホントの力があれば!)。
暴虐・貪欲のツケを払うどころかまだ取り足らないのだ。
もうフランスだけに儲けさせないぞ、安倍の中東訪問に金魚のウンチだった財界人が手ぐすね引いている。
いよいよもって「切れ目のない防衛」「テロを撲滅」「邦人救出」「美しい日本」、、田中克彦いうところの「八紘一宇語」が跋扈するのだろう。
(たとえば「安部首相の中東訪問同行企業 自民への献金も」、
今回、安倍ちゃんは26社の軍事関連企業の幹部を引き連れて中東へ乗り込んだよ。連日この幹部達はイスラエルで商談をしていた、このことは地元紙やサウジ紙で報道されているね。こんな実情を隠して、「人道支援」という報道は日本だけだよ。今回の訪問はまさに中東での戦争参加の表明だね。こんな、ツイートもある、参考までに)。
戦闘機からの鉄の雨に殺される子供たちのことを報道したかったはずなのに。
残虐なんて帝国主義列強のそれに比べたら児戯みたいなものではないか。
ただネットで拡散されることがなかっただけで。
シリア・アレッポの中心で銃火を交えているのは政府軍と欧米に支援された反政府軍、そのはざまで最も力をつけてきたのが、過激派ヌスラ戦線だ。
いったい有志国連合はシリアや中東をどういう状態にしようと思っているのか。
有志国連合に入れてもらって喜んでいる安倍政権はどう考えているのか。
俺には防衛装備をできるだけ消尽することが目的なように見えてならない。
新潮新書
やはり儲かるのかね。
知らない間にことを進めている
ギャー って思うけれどどうしようもない
見ぬふりをしてみても気持ちは晴れない
向き合えば怖すぎて具合が悪くなりそう
どうしたらいいのかしら
皆 なんで黙っているのかしら
マスコミも沈黙みたい・・・・・・
そこに乗ずるのが、もう一方の、みんな、です。
本当に、この辺が難しいと思います。
アメリカをはじめとする欧米は、ここが全く理解できていないのではないか、とよく考えます。選挙と多数決で決まる政治が一番正しい、と思っている限り、欧米が介入して成功する事は難しいのではないでしょうか。
民主主義が、唯一絶対のルールではない、という視点が必要だと思います。しかし、じゃあどうすればいい、どんな方法手段が正しいのか、と問われると、明確な答えを持たない私です。
「悪い民主主義より、良い独裁体制」とは言いたくないけれど、欧米の利害や政治的介入によって、日常を破壊され、民族の誇りを蹂躙された人々が、イスラム国やアルカイダのような原理主義に魅かれる気持ちは理解できる気がします。
それはとんでもない誤解で、東南アジアは可愛かった。