長靴履いて志ん生と法事にいく
2015年 01月 31日
久しぶりに特急あずさに乗り込む。
たとえ黒服黒タイ、法事の日帰りでも、ちょっとウキウキ。
山梨の葡萄畑の墓だから長靴でいく。
お供は、冨田均による今は亡き末広亭の席主への聞書き。
まずは志ん生のお噂から。
どこかで酒飲んでるうちに高座なんてすっかり忘れちやうんだからね。高座で鼾かいてたなんて志ん生さん一人だもん。
これからもう志ん生さんみたいな人は出てこないね。志ん生さんが生きられた時代はもうこないもん。昔は、女にだらしない、酒にもだらしない、でも高座はいいから使ってやろうってことだったけど、今はもう酒にだらしなくて、あちこちでしくじっていたらオミットされちゃう時代だもの。
ホント、今はもっとひどい、しくじらなくても噂だけでオミットされちゃう。
窓の外には昨日の雪が朝日に眩い。ま白き富士の峰が近づいてきた。
持参のピーナッツでもつまもうか。酒はおときまで待ちましょう。オミットされはしないでしょうが。
酒はともかく女はよくわかりませんけれども、だらしない私には身につまされる話です。
私もオミットという言葉を義母の話で知って?でした。義母の話にはよく登場します。
仲間外れのような意味で使ったような記憶があります。