すばる文学賞ってどんな賞なんだ 金城孝祐「教授と少女と錬金術師」
2014年 06月 03日
油に魅せられた薬学部学生が禿げ頭、ボケが始まっている教授から「オメガ3脂肪酸の加工とその摂取による育毛効果の変化」という論文を書けと言われる。
油が好きなのにバーテン(水商売)をしている恋人は水を売りたがり、どうも水を使った魔術を操るようだ。
塾の講師をしている男は禿げ頭に特殊加工をしたらしく、あまりにも魅力的な禿げ頭。
その塾の女子中学生は詩のような言葉(あまり上質とも思えない)を吐きちらし、光を操る。
謎の錬金術師がときどき現れて「錬金術とは世界との接触の仕方である」みたいなワケワカなことを口走る。
ワケがワカラナイというならば、登場人物はみなワケワカな言葉を発し、脈絡のない突拍子もない展開に苦しみもだえる。
、、、。
ガルシア・マルケスなどの魔術的リアリズムとは似てもいないし否なるものだ。
作家が作った紹介ビデオなるものがあって、これを見たらこの小説の空気ないしはレベルがなんとなくわかるだろう。
すばる文学賞を受賞した由。
それが最もワケワカだ。
でも、それほど苦痛を感じることもなく、さいごまで読み通した。
短い上に、何かアッという展開が待ち受けているのではないかという期待があったから。
とうとうないままに終わったが。
なぜか3本も栞紐がついているのも不思議だ。
集英社
この間の書籍売れ行きベスト5のNewsも、かなり???でしたが。
本日は背番号制?もどきのニュースもあり。 会社の研修で読まされた”失敗の本質”を想起する進行に、心が重いです。
Saheiziさんのご案内下さる本と解説!を、とても愉しみにしています
失敗の本質もちゃんと読まなかった。今ならもう少しきちんと読むかな。