14世紀フランスの農民暴動 バーバラ・W・タックマン「遠い鏡」(2)
2014年 05月 17日
思えば旅に出なくなった。
こんなことばかり言ってるうちに遠くに旅立つのかな。
昨日は等々力から上野毛公園経由等々力渓谷を歩いて8000歩、サンチの散歩と併せてナントカ1万歩をクリア。
かと思えば、どうやって掃除をするんだろうと同情したくなるような家々の垣根にバラの花が妍を競う。
なにしろ厚くて重いから寝転がって読むには適さないのだ。
まして外にもって出るなど思いもよらない。
当時、雇い主を失くした軍人たちがコンパニーと呼ばれる集団を作って略奪をほしいままにしていた。
コンパニーを再び雇ったり追いやったりするのが為政者の大事な務めでもあり戦争の実相でもあった。
コンパニーの非道、山賊たちの略奪、貴族たちによって引き起こされる多分に私的な戦争の被害、課税地代などの苛斂誅求、、最も苦しむのは農民だった。
彼らは暴動を起こした。
1335年に第三部会を代表して王制の腐敗に対して改革運動を起こしていたマルセルは、農民と市民の暴力を王太子に対する武器として使おうとした。
9000を超える混成集団がモーに滞在する王一家をターゲットにして行進した。
が、しかし最後の瞬間、武者修行の騎士が王と貴族の救援に駆けつける。
さしたる指導者のいない平民たちは橋の上という賢くない場所を戦いの場とした(上の写真)。
数千人が殺され、多くの田舎や町に復讐の嵐が吹き荒れた。
モーの敗北を契機として市民階級の王制に対する改革運動も中絶されてしまったのだ。
私とてドキドキな冒険旅行、運良く帰って来れて、
これはもっと冒険しろとの掲示かと・・・、
楽しみ倍増のためにリアルな冒険に一歩踏み出しましょう、
小さな旅みたいなものですね。
身の回りにも目をやると、
いろいろなものが見えてきます。
そういう時間の過ごし方も、
素敵なことだと思います。
自分はまだまだ青いので、
そういう心境にはなれませんけど(笑)。
私はいつも同じものばかり見ていることが昔のブログをみるとよく分かります。
何か物語ができそうな佇まい、営業中のことをご存知ですか。
ごめんくださーいって大きな声で呼んでも、なんの応答もありませんでした。
梨木果歩さんの小説かも。