堤清二はインテリヤクザだったか 辻井喬「叙情と闘争」(2)

堤清二=辻井喬、昨日の「叙情と闘争」の記事を読んだ人は彼についてどんなイメージをもつだろうか。
もしかしたらフアザコン(マザコン?)で文学かぶれ、血筋ゆえに経営者を勤めたものの、根はひ弱な男と感じはしなかったか。

俺は実物に会ったことがないが、本書を読んでいる間、ずっと堤から感じた印象は”インテリヤクザ”とでもいう、一種の凄味を持った男だった。
必要とあらば無情・非情な決断もいとわずに、逡巡せず核心を突くべく迅速に行動する。
恫喝・怒鳴りあげる、そんなことは平気だったのではないか。

それが本書のもう一つの面白さでもあったことを書き添えておく。
Commented by k_hankichi at 2014-05-01 18:37
インテリやくざ。良い呼び名だなあと思いました。一つの男の、かっこいい生きざまですね。白州次郎もそうだったのかな。
Commented by saheizi-inokori at 2014-05-01 22:13
k_hankichi さん、決してほめ言葉ではないのですがね。
でもちょっと憧れます、ヤクザに憧れるように。
Commented by unburro at 2014-05-02 21:58
側近とか、直属の部下、というような立場の人たちには、恐れられていた部分がある、らしい・・・
とか、又聞きですが・・・・
Commented by saheizi-inokori at 2014-05-02 23:02
unburro さん、そりゃあ怖かったでしょう。
まず言ってることがわからないだろうし、今までの価値観では通用しない。
本書の中でもどなった場面も出てきます、差別的なことをやった部下に対してですが。
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by saheizi-inokori | 2014-05-01 10:53 | 今週の1冊、又は2・3冊 | Trackback | Comments(4)

ホン、よしなしごと、食べ物、散歩・・


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