堤清二はインテリヤクザだったか 辻井喬「叙情と闘争」(2)
2014年 05月 01日
もしかしたらフアザコン(マザコン?)で文学かぶれ、血筋ゆえに経営者を勤めたものの、根はひ弱な男と感じはしなかったか。
俺は実物に会ったことがないが、本書を読んでいる間、ずっと堤から感じた印象は”インテリヤクザ”とでもいう、一種の凄味を持った男だった。
必要とあらば無情・非情な決断もいとわずに、逡巡せず核心を突くべく迅速に行動する。
恫喝・怒鳴りあげる、そんなことは平気だったのではないか。
それが本書のもう一つの面白さでもあったことを書き添えておく。
でもちょっと憧れます、ヤクザに憧れるように。
とか、又聞きですが・・・・
まず言ってることがわからないだろうし、今までの価値観では通用しない。
本書の中でもどなった場面も出てきます、差別的なことをやった部下に対してですが。