JFKを救いに行きますか? スティーヴン・キング「11/22/63」
2014年 02月 24日
2011年、メイン州リスボンフォールズの行きつけのダイナーの食糧庫にある、目に見えない穴を降りると1958年9月9日午前11時58分のリスボンフォールズに出るのだ。
それを主人公・ジェイク・エピングに教えてくれたのがダイナーの主人・アル。
アルはなんどもこの穴を通って半世紀前のアメリカに行ってたのだ。
最初は遊びで過去への旅をしていたアルは、やがてJ・F・ケネディの暗殺を阻止する計画を立て始める。
綿密な調査をして、リー・オズワルドが単独犯だった可能性は95パーセントだという。
そこでジェイクに計画を引き継いでくれと持ちかけるのだ。
決まりは、
穴を通って1958年のアメリカから何年過ごしても帰って来た時は出発から2分しか経っていない。
再び穴を通って過去に行くと前回のタイムトラベルの内容はすべてリセットされてしまう。
過去の出来事を改変したらどんなバタフライ効果が発生するのか。
ジェイク・エピングを待ち構えている1958年から1963年までのアメリカはどんなところだったか。
そこでジェイクはどんなことをするのか。
ワクワクドキドキハラハラに感動の恋愛・友情。
高校教師・ジェイクの人間が魅力的だ。
あとがきを読むとキングの実地踏査やインタビューなどの調査・取材は徹底を極めているからだ。
さて半世紀経って、この世界はよくなったのだろうか。
何がよくなったんだろうか?
上下1100頁、夢中になって読ませる。
さすがはキングだ。
せんじつ「真珠の首飾り」のことを書いたら本書では同じグレン・ミラーの「イン・ザ・ムード」が大事なところで使われている。
白石朗 訳
文藝春秋
私は面白かった。
仕事で使いました。懐かしいゎ、
映画でもシリーズ化されたものが多いですし、映画じゃないですけどジョン・タイターが予言した2020年の日本地図なんてのも話題になりましたね。
自分なら、何年かかることやら…。
常の年と違って全てのスタートが遅れてる感ありです。
70代とも成ると鈍るもの?50・60・70才代はシニアではない、その線引きは誰がするの!!と意気込んでましたがーー。
saheiziさん誕生日を迎えて増々エネルギッシュ。
翻訳家の友人は翻訳作業にかかる時、
実行するのだそうです。
私の上限は700ページ(T_T)
saheiziさんの知力に感心しきり・・。
ダラスへは二度行きましたが、JFK関連の場所には未だ行けません。
タイムトンネルって設定により味わいが変わりますね。
本書は過去に行って過ごした分だけは年を取って戻るのだけれど現在は2分しか経過していないというのと過去を改変してももう一度過去をおとづれるとリセットされるというのが一ひねりです。
キングはダラスが大嫌いなようです。
キング節みたいなの、面白いですね。
コナリー、うまいものは取ってあるんですよ^^。
厚いから起き場所にも困るし。